この作品はいかがでしたか?
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グレードいえぇぇい!
それでは本編へぇぇいゴォ!
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序 第七話『逝け』
1942年
街は賑わっていて、いつも子供達の笑い声が絶えない素敵な街、” だった”。
ある日を境に。その街はもはや街では無くなった。
そこらじゅうに死体死体。ドイツの野砲とソ連の根強い足掻きが繰り返される。
それがスターリングラードである。
ここはとある一角の森。崖から見下ろせばスターリングラードが見えた。
しかしそこには約25万人に昇るフリッツが市民を虐殺を繰り返していた。
ここは重要な都市であり、ここが落とされればソ連は絶大な負荷を負う事になる。
そこでソ連軍。赤軍はドイツ兵を囲みスターリングラードに閉じ込め、包囲戦をする事にした。
ソ連「、、、この作戦が失敗すれば本末転倒。なんとしてでも奴らをここで殲滅しなければ。」
冬の街は膿霧で覆われて、あちらこちらと炎の煙を吹かしている。
建物には弾痕、こびりついた血痕など、、、まるで地獄のようだ。
今はまだ原型が残っている建物に籠り耐え凌いでいる。
しかしこれもいつまで続くのだろうか?
ロシアの冬を舐めたら簡単に死ぬかとができる。もちろんロシア人も寒いのだ。
だが愛する土地を地獄に変えられた赤軍は黙っていなかった。 逆鱗に触れたドイツ兵はこれからの地獄をまだ知る由もなかった。
ソ連「、、、さぁ行こうか。」
ソ連は体を起こし、慎重に数名の同志を連れて、12月の夜に出た。
この隊はかつて30人の大隊だったがドイツの機銃掃討や砲撃によって四人までと減少した。
だがこれ以上減る事も無いだろう。彼らはこの激戦区を生き延びた熟練の“狙撃者だ”。
夜間に秘匿に敵を射殺する。それら彼らの任務だ。
外に出て直ぐに地下壕に潜り、特定の定位置に着く。
マンホールから顔を出しソ連は警戒しながら狙撃銃を手に取った。
目の前には給水棟を拠点にしているドイツ兵の陰が見てとれた。
もう面倒くさいカッコーは昨日のうちに片付けた。後はあのフリッツを掃討するのみ。
標準をあの赤髪に合わせて、殺意を引き金に乗せた。
愛する国の為に。敵を撃て。
研ぎ澄まされた意識。意識は銃口に集中して移す、空気を化した自分の指だけを動かし
引き金を絞った。
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〜時はソ連が狙いを定める1日前に遡る〜
スターリングラード。これが彼の初陣となる戦場。
初陣とはいえ代々のドイツ家の一人。とある隊の隊長を任された。
ナチ(こちらは地理も情報もない。あるのは軍事力、それをどう活かすか、、、。)
ナチ「、、、流石に戦車の中で暮らすとなると凍え死ぬ。昼間の内にあの給水棟を占領するぞ。」
フロイント「あぁ。」
ナチが率いるのはかつて歩兵育成学校で共に学んだ生徒達。皆々は殆ど試験に合格し、スターリングラードまでに絶え間ない修羅を突破してきた優秀な歩兵であった。
更に、こちらはドイツ式戦車が3体もあり、それは恐るべき戦果をあげている。
ナチ「だが、、、今日は膿霧でよく先が見えない。どうするべきか。」
飛び交う機関銃や野戦砲。それから出る煙で相手の居場所を特定することができるが___それすらも霧は隠してしまう。
よく見えたのは、仲間が少しでも顔を出すと原型もなく吹き飛ぶ地獄絵図。だがそれは相手も同じ。こちらの軍事力で突破しようと考えていたその時。
ドイツ砲兵「あっ___あらまぁまぁ!」
ナチ「?、、、どうした?」
ドイツ砲兵「アッアイツら犬を使ってこの戦車を破壊するつもりだぜ?」
ナチ「は?」
何がなんだか分からなかったナチは直ぐさま窓を覗くと勢いよくこちらに向かって来る対戦車用犬だ。戦車は表の装甲が硬いのに対し側面が弱い!。
ナチ「直ぐに後退しろ!」
フロイント「やって!、、、いるけど。凍って後輪が動かない、、、!」
ナチ「な。」
ここでここで死ぬのか?こんな所で犬なんかに⁉︎
ドカッ。
焦っているとかつてナチを馬鹿にしてきた砲兵が蹴ってきた。
ドイツ砲兵「いけ。」
ナチ「あ?なんで。」
ドイツ砲兵「このまま犬によって死ぬのは部に合わないでな。俺一人でフルパワーを出して砲撃して直進する。」
ナチ「ハァ!?この戦車はフルパワーなんか出したら人間の体が持たないし直進って死にたいのか⁉︎」
ドイツ砲兵「今更何言ってんだ。それは全員が覚悟しているだろうよ。」
ナチ「じゃあお前も降りろ。」
ドイツ砲兵「ここで降りると誘爆して全滅だ。どうせならあの劣×人×に誘爆した方がいいだろ?」
ナチ「じゃあ俺がやる。」
ナチは本気でやろうとした。なぜなら階級は上でも周りを見る目を持つコイツの方が生きた方がいい。コイツなら。
ドイツ砲兵「、、、だがそれではお前の馬鹿馬鹿しい復讐劇が潰えてしまうぞ。」
なぜそれを。ナチは思わず口に出してしまった。
ドイツ砲兵「お前は大戦が終わった後いつもワンワン泣きながら言いながら言っていたぜ?」
勿論そんな過去は存在しない。だがコイツには読み取れたのだろうか?奥底から湧く復讐心を。
ドイツ砲兵「いけ。」
もう一度コイツは言った。今度は本気の目で黒目をこちらに向けた。真の視線は敵の塹壕。
ナチは学校でライヒに言われたことを思い出した。”命捨てたその覚悟を示せ“。
コイツはその一つの命をかけ、多くの敵を誘爆する覚悟を持っている。 ナチはそれに少し憧れと尊敬を持った。
ナチ「、、、わかった。」
ナチらは蹴り出されるように戦車からすぐさま出た。
その後エンジンフルパワーで砲撃をし。衝撃で戦車が少し後退する程だった。数秒経ち勢いよく敵塹壕に獲物を捕らえた虎の如く直進した。
ソ連軍「なんだアイツ。直進して来るぞ!」
ソ連歩兵「このままでは誘爆をくr」
犬が戦車の側面に潜り込んだち直後、轟音が当たり一面に鳴り響いた。
それは熱気として離れたナチがいる塹壕にもすごい風を吹かした。
それが収まり、顔を上げるとさっきまであったはずの戦車が火炎に覆われて、丸こげになっていた。
ナチ「あ“ぁ、、、」
俺 の せ い で 。
ゴールド「落ち着け。」
その声で夢のような現実から目が覚める。
ゴールド「お前の戦争はここで終わらない。自分を見失っているんじゃねぇ。」
ナチ(!、、、自分を見失っている?、、、俺は、、、あ、、、れ、、、なんの為に。)
戦争を始めたんだ?
目の前に広がる地獄に目が眩んでいた。戦友が次々を死に、訳がわからなくなっていた。
でも、、、死んだのはアイツらが犬なんか使ってきたからだ。アイツらが人のココロなんか無かったからだ。
そして人でも無い俺はアイツらに。復讐を。
ナチは再び溢れるドス黒い感情を思い出した。“憎き奴らを嬲り殺すまでは”死ねない。
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序 第七話『逝け』 完
わっほーい書くの難しかった〜。
コメント
2件
犬を使って戦車を壊すとか本当にあったんですね。さっき調べて犬すげぇってなりました。ドイツ砲兵すごい