〜 戦女封印術(せんじょ ふういんじゅつ)〜
※この物語はフィクションであり、実際の団体名人物名とは一切関係ありません。
〜プロローグ〜
叫びたいのに叫べない。助けて、って言いたいのに言えない。
苦しい空間が続いた。
そこで、目を覚ました。
「助けて」
私は小声で無意識に言っていた。我に返り、夢だったと自覚した。私は、大城アリス(おおしろ ありす)。
〜本編〜
私は、普通の女子中学生。のはずだった。ある日、家の近くの公園を通った時ひんやりと何者かの手が私の肩に触れた。
アリス「きゃあ!?」
思わず声を張り上げてしまった。
???「あっ、ごめんごめん。驚かすつもりはないの!ごめんね、アリスちゃん」
アリス「あ、そうですか…でも、なんで私の名前を?」
???「私は、大城ユキネ。あなたの先祖って感じ。私は、未来からも過去からも来たの」
アリス「未来?過去?行けるんですか、そんなところ。」
ユキネ「ええ。私は、戦女。過去に亡くなったのけれど姉のユキミが時間を巻き戻して私が亡くなる前に戻してくれたの。私は、その後友達の加穂(かほ)に不死身にしてもらった。けど、ふたりとも私のせいで………..」
アリス「わぁあ、大丈夫ですか!?」
ユキネちゃんの目から涙が溢れそうになる。
ユキネ「ええ、大丈夫!それで、未来に行ったの。ここよりもずっと未来。あなたも、私と同じ不死身で戦女になってた。強力な封印が解かれて私達は戦っていた。その後は、わかんないけど。で、ここに来たわけ。」
アリス「そうなんですね。」
ユキネ「タメ口でいいよ〜。明日から、私もあなたの学校であなたと同じクラスに行くの。身内だとバレたらいけないから苗字は変えるけど!」
アリス「ふぇ!?」
ユキネ「ふふ。」
次の日
谷口先生「えー、今日は転入生が来ています。自己紹介どうぞ。」
ユキネ「立花(たちばな)ユキネです!よろしくね。」
谷口先生「んじゃ、全員一人ずつ立って自己紹介。出席番号一番の相沢から。」
相沢さん「相沢羽衣(あいざわ うい)です。好きなことはハンドメイドです。よろしくお願いします。」
と順番に自己紹介した。
アリス「大城アリスです。好きなことは、イラスト制作です。よろしくお願いします。」
渡辺「渡辺美海(わたなべ みう)ですー!好きなことは、あやとりです!よろしくお願いします!」
谷口先生「じゃあ、横三人の席の渡辺と大城の真ん中の席に座れー。」
ユキネ「わかりました!」
美海「わぁ〜ユキネちゃんだよね!美人で美声だし!よろしく〜!」
ユキネ「渡辺さんね、よろしく。」
美海「美海でいいよ!」
ユキネ「わかった!大城さんもよろしく。」
アリス「え、うん!」
美海「アリス、よかったね!新しい友達できたじゃん!」
アリス「美海もね。」
未来の私は戦女だった。強力な封印………。そんな秘密を抱えて敵と戦いながら私は、普通の女の子として生きていけるのだろうか。
美海「アリス!」
アリス「え?」
美海「ノート、メモしな!」
アリス「あ、そうだそうだ。」
Fin.