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#恋愛
ばたっちゅ
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颯斗先輩は、見かけるたびに私へ話しかけてくれた。
友達といる時は、少し離れた場所から小さく手を振ってくれる。
食堂で会えば、「これ好きだったよね」と言いながら購買のお菓子を渡してくれることもあった。
そんな何気ない優しさが、私は嬉しかった。
気付けば私たちは、周りからも「仲良いよね」と言われるくらい一緒にいるようになっていた。
朝は学校へ来る時間を合わせて、校舎まで並んで歩く。
お昼ご飯も一緒に食べるのが当たり前になった。
帰る時間が合えば、駐車場まで一緒に歩く。
そして放課後は、帰る前に少しだけ話そうと言いながら、気付けば一時間近く話し込んでしまう。
そんな日々が続いていた。
先輩と過ごす時間は不思議と居心地が良くて、どれだけ話しても足りない気がした。
他愛もない話をしているだけなのに楽しい。
先輩が笑うと、私まで嬉しくなる。
少し離れた場所から手を振ってくれる姿も。
あの優しい笑顔を向けてくれる瞬間も。
全部が特別だった。
最初はただ気になる先輩だった。
でも今は違う。
颯斗先輩を見つけるだけで嬉しくなる。
颯斗先輩と話せるだけで一日が楽しくなる。
気付かないふりをしていたけれど、もう分かっていた。
私は――颯斗先輩に惹かれていた。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第2話、読み終わりました。 日常の積み重ねが少しずつ特別になっていく感覚、すごく丁寧に描かれてて…「気付かないふりをしていたけれど」の一文に、自分にも似たような瞬間があったなってドキッとしました。惹かれてるって自覚する瞬間って、切なくて甘いですよね。 澪さんの文章、静かに心に入ってくる感じがします。続きが気になります🌙