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1 - 喰

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2025年06月03日

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*あなたの味



・春マイ


・死ネタ


・捏造


・👉🏻👌🏻ナシ


・伽羅崩壊


・原作ネタバレ


・誤字、脱字、文脈変


全て三途視点。


前回同様。三途、マイキーなどの記入ナシ。





梵天で生きていくのは何気に嫌ではなかった。


マイキーが進む道ならどんなにも過酷で茨な道でも間違った道でも三途オレはその道を正しい道と捉えた。


マイキーの次席に立って仕えるのはとても心地が良く幸せだった。


そんな永く続いた幸せはたった一瞬で途切れてしまう。 幸せな日々ほどすぐに壊れる脆いものだ。



マイキーの命令でビルの近くにある路地裏で戻るのを待っていると、ザワザワと人が集まり始め、皆して廃ビルの屋上に目線を向けている。


何事かと思い三途オレも屋上に目線を向ければ我らが王であるマイキーが居た。

瞬きをひとつしたのも束の間ほんの少し見なかった間に視界から消えるマイキー。


まさかと思い目線を下げて見れば結構な速度で落ちている。恐らく、と言うか確定で廃ビルから飛び降りたのだろう。


受け止めようと飛び出すも間に合わず、 ドサッ、と鈍い音と共に人の悲鳴が響き渡る。


警察に通報されようがどうなろうが今はどうでもいい。そんな思いでマイキーが落ちた場所へと人混みをかき分けて行けば頭から綺麗に落ちたであろうマイキーの姿。


「 バカだろアンタ、」


聞こえているハズもない死体に向かってそうひとつ呟いた。



頭から落ちた為、恐らくは即死だろう。もう温もりを感じぬマイキーを抱えて梵天のアジトへと向かった。



アジトへ入れば皆驚いた様子だった、涙を流すヤツもいた。他にも苦笑を零すヤツ、呆然とするヤツも、色々居た。だけど色々な反応を零すヤツらとは全く違って三途オレは不思議と涙は出なかった。1番マイキーの近くに昔っから居たはずなのに、何故だろうか。





マイキーが死んで数ヶ月経った頃だろうか。


梵天のヤツらだけで葬式を開いた。そして数日後、受け取ってほしいと手渡されたのは骨の入った箱。


真っ白な骨箱を持ち帰った。生憎、帰りの天気はうざったるいほどに快晴だった。まるで日本最大犯罪組織の首領が死んだ事を祝うように。



「 タダイマ。」


誰も居ない三途の部屋に響き渡った。


今日のマイキーはいつもより軽かった。


革靴を雑に脱ぎ捨ててソファーに沈むように骨箱を抱えたまま座った。


骨箱を開けて、骨をひとつ取って観察するかのようにじっくりと見詰めた。それでも尚、涙は出てこなかった。


「 細…よくこんなんで生きてこれたな。」


まるで骨に話し掛けるようにそう告げる。返事は帰ってこない。まあ当然か。そっと触れる程度の口付けを遺骨マイキーに落とした。



そしてそのまま口に入れてマイキーを、喰った。

バリッ、バキッ、と骨を噛み砕く音が部屋中に鳴り響く。



お子様ランチ、オムライス、鯛焼き、どら焼き…その他甘いものなど色々食ってきたはずなのに、 マイキーは味がしない。

それでも食べて、たべて、噛み砕いて、嚥下した。



そして、空っぽになった骨箱を数分見詰めれば頬を伝うひとつの雫が骨箱をほんの少し濡らした。誰かの震える声が聞こえる。誰だと思い聞いてみると、他の誰かのでもない、紛れもない三途オレの声だった。


空っぽの骨箱を抱き締めて震える声で言葉を吐いた。


「 オマエとの人生はどんな茨の道でもいい人生だった。あいしてる。」


と。







書いてて思ったけどマイキーのセリフないかも。



すごい前のリクエストのやつ書き直すとか言って別なモンひたすら書いてるのおかしいよねほんと、 ごめんね???

投稿頻度気まぐれ過ぎて自分でもビックリだよ。














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