テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
5
#独り言
123
𝄞
夏も終わりに近づき、少し寒くなってきたある日のこと。
お月見の時期だね、なんて涼ちゃんが呟いていて。
今日、久しぶりに若井が家に来てくれて。
俺の家のベランダ、月に目を光らせている若井。
「….月が綺麗。」
ふっと微笑んだ、優しい笑みの若井。
その横、頷くことしかできない弱虫な俺。
….勘違いはよくないよな。
「ねえ元貴、秋だね。….まだ暑いけど。」
そう言って、呆れたように笑う若井が、愛おしい。
高鳴る胸は抑えられない。
「….若井。」
「ん?なに?」
なんの警戒心もなく、俺の方を向く若井に心が痛む。
最近はゲリラ豪雨も多く、少し湿ったこの時に。
若井の美しい頬に触れたくて。
ぎゅってしていたら、壊れることも分かってて。
「若井、聞いてほしいの。 」
「なに、告白?笑」
軽い、本当に軽い一言だった。
俺の動きが止まって、目が丸くなる。
若井、どういうこと?
「….元貴、分かってないんだね。 」
「….え?」
俺が戸惑っていると、にこりと若井が笑みを浮かべた。
「….月が綺麗、って….元貴のために言ったんだよ?」
「….は、」
若井が少し頬を染めて、俺にそう言った。
月が綺麗。
ただの勘違いで、済ませようと思ってたのに。
こんなの、意識しちゃうよね。
「若井、俺も好き。」
「….俺ちょっと誤魔化して言ったのに。笑 」
照れたように笑う若井を、ぎゅっと抱き締める。
温かい。
「若井、月綺麗。….だからーこれからもずっと一緒に見ていたいね。」
「….俺も元貴のこと好き。」
そうはにかむ若井の唇に、ゆっくりと口を重ねた。
コメント
3件
え~!!!めっちゃ良かった!!😭💕💕 「月が綺麗」って言葉に隠された想い、若井くんが「元貴のために言ったんだよ」って照れながら教えてくれるとこ、最高すぎて頭抱えた…!!もうずるいよ、二人とも可愛すぎるでしょ…!! 「俺も好き」って言えた元貴くん、よく頑張ったね…!!そしてキスシーン、ベランダの月明かりの下でってのがもうエモすぎて鳥肌立った…🌸✨ ずっと一緒に月を見たいって台詞、胸に沁みた〜!次の話も絶対読みます、もーさんありがとうございます!!⋆♡