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ⅵ
目覚ましの音で目が覚める。
目覚ましを止める。
ー君の名前は、アカガネ.コハクだー
頭の中で小さい頃の僕の声が聞こえた。
今回の夢は、2人で名前を付け合う夢だった。
そうだ、僕はその子に銅.琥珀という名前を付けたんだ。
琥珀さんの方を見る。
琥珀さんは起きていた。
『おはよう、あまちゃん、』
まだ少し眠そうだった。
僕もまだ眠い。
でも起きないと。
僕はベッドから身を起こす。
もう、時間か。
眠気覚ましに、顔を洗う。
さっぱりした。
琥珀さんも顔を洗う。
そして、朝食を食べ、
外に出る。
剣士所に着き、
着替えて、剣を取る。
『おはようございます、銅さん。今日も共に頑張りましょう。』
と、東雲さんが近づいてくる。
『おはようございます、東雲さん。はい、頑張りましょう。』
僕は挨拶を返す。
『では、朝礼に行きましょう。』
と、事務所へ向かう。
今日は、また違う街に割り振られている。
3人と合流して、
『今日は少し離れているから、車で移動だ。』
と、一台の車の前で鷹也隊長が言う。
10人ほど乗れる大きな車に、僕たちは乗り込む。
そして、車が動きだす。
『車で移動って、楽しいよな!』
如月さんが言う。
『まぁ、そうですね。』
僕は言う。
『そんなに珍しいことではないですがね。』
と、東雲さんが言う。
まぁ、そうだよね。
島とはいえ、端から端まではかなり距離がある。
とても徒歩だけですぐ行ける距離ではない。
『今向かっているところに行くのは初めてなんですけど、どんなところなんですか?』
気になったので訊いてみた。
『おととい行った所より小さな町で、自然が多い所です。』
東雲さんが言う。
自然が多い。
どんな感じだろうか。