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⚠︎︎ご本人様とは無関係です。
⚠︎捏造作品です。
⚠︎四.流
⚠︎emさんに彼女ができます。
無理やと思ったらすぐに引き返してください。
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emさんが結婚するらしい。この前メンバーの全員で忘年会した時に教えてくれた。相手はemさんの会社の後輩らしくて、写真見してもらったけどemさんの理想と全然ちがくて何処に惹かれたんか分からん。でも、emさん曰く「沢山アピールされまして気になっちゃって…」って。誰かがちょろすぎん?って言って、みんなで笑った。
その後みんなと別れてから俺とemさんだけでもう1件寄った。なんか話したいことがあるとか言うてて、emさん既に酔ってたからか相手さんのこと喋る喋る。それで気持ちが落ち着いたんか、本題に入ってった。要は相手さんが執拗に早く結婚したがるらしい。emさんとしては同棲の期間を経て決めたいらしいねんけど、相手さんはそんなのいいから早く結婚って感じだと。結婚詐欺じゃね?って言っても彼女はいい人やからそんなことないって、恋は盲目言うけどそれじゃあかんやろって長いこと話した。相談を俺に持ちかけてくれて嬉しかったこともあり、上機嫌のままお開きした。
その数ヶ月後ぐらいに、emさんから連絡からあった。なんやろって思ったら『別れました』ってただ一言。いきなり過ぎてよく分からんかったし、すぐemさんの家に行って話聞いた。そしたら、あの飲みのあと相手さんに結婚なんで急ぐんかって聞いたらしい。そしたら相手さん、「私と結婚するのが嫌?!」って感じで怒ってるっていうか泣いたって。その時はemさんも若いうちに結婚したいよなって思って納得したらしい。いや、酔った状態で聞くことちゃうやろって思った。
けど、やっぱり不審に思ったことは中々拭えなくて、それで探偵を雇ったらしい。そしたら不特定多数とのそういった関わりがあって、オマケにホス狂。金目当てなんだって分かってから、証拠を叩きつけて別れたらしい。
最近ようやく落ち着いたし、俺には相談に乗ってもらったからって報告してくれたんやと。emさん最近付き合い悪いなって思ってたら、そういうことやったんかって納得した。けど1人で抱え込むんはちゃうくね?ってなった。その件もあってかemさん女性が怖くなったらしい。そりゃあんなことあったし女性耐性ないemさんからすれば怖くなるのも仕方ないんかな?って。前までは喋れてた人とも最近は怖いらしい。荷物の受け取りとかやばいやんって話になって、俺とルームシェアをすることにした。強引に持ち込んだ記憶はあるけど、ゴミ箱に捨てた。そこからは徐々に心の距離を詰めていって、emさんに長年の思いを伝えた。emさんも前から気になっててくれたみたいでOKを貰った。これが俺とemさんの馴れ初めだと思う。
ここまで書いた俺はやっと一息つく。少し前から日記を書き始めたはいいが、書く内容が無くなってきてemさんとの馴れ初め?を書いてみたけど、よくこれで好きになってもらえたならって感じや。でも今の俺の隣にはemさんがおるし小さなことは考えないことにした。腕をのばし体の筋肉をほぐしていた時に突然呼び鈴がなる。emさんがリビングにいたらしくすぐに出てった。荷物の受け取りだけなんかと思ったら、なかなか帰ってこないしなにか揉めている風である。不思議に思い自室から出て玄関前に行こうとしたら、emさんが丁度帰ってきた。何があったのか聞こうとしたが俺の方を見てパッと笑顔になるのをみてどうでもよくなった。emさんに抱きつき今日の晩御飯は何がいいかなんて話をしながらリビングに行き、話そうとしたemさんの口を塞ぐ。そうやって今日もまた幸せな日々を過ごしていくと考えたら嬉しい気持ちになった。
リビングにて本を読んでいたら、呼び鈴がなる。今日は荷物が届く予定もzmさんの分も聞いていなかったので勧誘だろうと思いつつ、インターホンに向かった。だがインターホン越しに見えた人物は自分の後輩である元恋人だった。zmさんと会って欲しくなかったので、急いで玄関に出る。すると彼女は私に抱きついてきて、どうして突然別れを告げたのか、自分ではダメだったのかと口早に伝えてくる。家のことなんて誰にも話していないのにどうして分かったのか、今更自分に何を求めに来ているんだと言いたいことは色々あったが
「いえ、貴方にはとても役に立ってもらいましたよ?それも私が想像していた以上に。」
と伝え、これ以上騒がれるとご近所さんに迷惑になるため警察を呼ぶ旨を伝え、引き取ってもらった。彼の隣に立つために沢山のことをしてきた。体関係で噂されている彼女と付き合い、メンバーの皆さんには結婚をすると嘘をつき、彼に相談をして結婚詐欺をチラつかせる。そして別れた私が女性が怖くなったと伝えれば優しい彼なら、私に寄り添ってくれるのではと考え実行した。こんな風に上手くいくとは思えなかったがそれでも彼の意識が少しでも私に向いてくれたら、と思った。だけど思っているよりも発展してこうやって付き合うことも出来た。今更この幸せを壊されるようなことはされたくない。そしてこんなにも己の欲望で人を振り回している私を知られたくもなかった。だからこのことは彼には伝えず墓場まで持っていくと決めた。
彼も私も…