それでは、どうぞ!
放課後 甲斐田視点
hr「ふぅ…き、緊張した……」
kg〔なんとか使用許可が降りて良かったですね〕
ty[てか社長、先生に対して圧かけすぎじゃないですか?]
fw『いやいや!もっち〜やって結構やったやん!w』
甲斐田からしたら、みんな怖かったんだけど…
なんなら、先生も顔少し青ざめてたしな……この人達のこと本気で怒らせんとこ
ty[じゃあ、僕と社長こっちだから]
hr「あ、またね!剣持くん!社長も、さようなら」
fw『またな〜!』
fw『てか隣の家に住んどるって、ええよな〜』
hr「言うて僕らも近いですけどね」
fw『でも、階がちゃうやろ?』
hr「不破さんが3階で僕が4階なだけだが…?」
fw『甲斐田は分かっとらんな〜、隣やからええってもんがあるんよ』
住んでるところが隣か上下かなだけでそんな変わるかな?
え…?もしかして僕がそういうやつに鈍感なだけ…?
まぁ、僕からしたらどうだっていいことだし…気にしなくていっか
マンション 3階
fw『んじゃ、また明日な。甲斐田』
hr「はい、また!」
甲斐田家
ガチャッ
hr「ただいま…」
父親《おう、おかえり》
hr「…!?」
お父さん…!?なんで?今日は仕事のはずだったのに……
は、早く部屋に行ってアコギ置かないと…!
ダダダダダダ(早足)
父親《__おい、晴》
hr「ひっ…!?な、ななっ…なに?」
やばい…逃げ遅れた!
父親《どうして学校にアコギを持って行ってるんだ、学校は勉強する場所だぞ》
hr「ほ、放課後に少し弾いてただけで……」
父親《授業はサボってないんだろうなぁ?》
hr「サボってないサボってない!そもそもサボってたら、授業内容分からないしノートも取ってないし…」
さすがに僕は、さらに反感を買うようなことしないよ!!
父親《じゃあ、今日やってところのノート見せてもらおうか》
hr「え……?」
なになになに?証拠がないと信じられない感じ?
てか、証拠がないと自分の息子のことですら信じられないの?どんだけ人間不信なん?
父親《サボってないんだろう?なら、見せてもらおうか》
hr「あ、う、うん…これ…」
まぁ…ここで見せなかったら、逆に怪しまれて変なことされそうだしいっか
ピラッ
父親《……ほう………》
父親《…まぁ、これなら良いだろう》
あ、あれだけ圧かけといて結局許すんだ……
父親《そういや晴、いつになったら高校で結果を出してくれるんだ?》
hr「まだ1ヶ月ぐらいしか経ってないけど…」
父親《あれだけ俺に意気込んでたのに、1ヶ月もかけるとは…》
父親《あぁそうか、お前はコミュ障だからメンバーですら集めることもできないかw》
hr「…っ!!」
いつもいつも僕のこと舐めやがって…っ!
でも、ここでメンバーができたって言ったら不破さん達に危害を加えられるかもしれないし…黙っとくか
hr「…僕、部屋戻るから」
父親《戻るのはいいが、勉強”だけ”しとけよ》
hr「…っッ」
小さい時は…僕が音楽やることに対して、めちゃくちゃ応援してくれてたんだけどな……
ガチャッ バタン
不破部屋 不破視点
ボフッ
fw『まさか甲斐田が、あんな悩み持っとるとは知らんかったな…』
あいつの初めての友達で…そんで甲斐田のアニキで……
もっち〜や社長より長く付き合ってきたはずなんに、1番にあいつの事を気づいてあげれんかった
こんなん、アニキ失格も同然やん…
fw『いやいやいやいや!こんなんで俺が落ち込んでどうすんねん!』
fw『こんなんやったら、逆に甲斐田を不安にさせてまうだけやんけ!!』
あ゙〜ダメダメダメ!!考えんのやめ!!!
これから甲斐田の夢を叶えられるようにせなあかんのやから、暗くなってたらダメや!!!
fw『……夢か…』
fw『俺…なんか夢あったっけ……?』
でも覚えとらんってことは、そんぐらいのもんやったって事やし、ええか
俺も、甲斐田ぐらい一生懸命になれるような夢そろそろ見つけんとなぁ…
fw『まぁ、今の夢としては甲斐田の夢を叶えることやな!』
そうやそうや、こうやって前向きに考えてればええことや
そうしていつか…俺の本当の夢を見つけられれば、ええな
次の日 マンション前
hr「不破さ〜ん!おはようございます!」
fw『甲斐田!おはよ』
hr「では、行きましょう!」
fw『そやな』
hr「いやぁ〜、今日から早速バンド練習ですね!」
fw『甲斐田ちゃんとベース持ってきたか〜?』
hr「はい…!ベースはこっちに入ってます!」
てか、ベース持っとるのに相変わらずアコギは持ってくるんやな
まぁ…家に置きっぱなしにしとったらワンチャン親に処分されるかもしれんしな
こればっかりは、しゃ〜ないか
fw『てかベースも持っとると思いやろ?俺、持つで』
hr「え?でも、不破さんもエレキ持ってるし…」
fw『ええんよ!俺のは背負う感じのやつやから、鞄と同じ感覚で持てばええし』
fw『それにお前リュックに片方アコギで、より負担かかってるんやし肩、気にした方がええよ?』
hr「確かに…左肩だけやけに凝ってますけど」
fw『やろ?ほら、持ったるよ』
hr「えっと、じゃあ…ありがとうございます」
fw『ん、それでええよ』
fw『ちっさい事でも、1人じゃ出来ないって時は助けを求めろよ』
fw『俺はいつでも、お前の味方になったるからな!』
hr「…!不破さん……」
いや、さっきの俺カッコよ!!こんなん漫画とかでしか聞いたことない台詞やで!
でも…これで、甲斐田が苦しむことが少しでも減れば俺はそれで嬉しいな
kg〔__おや、甲斐田さんに不破さん。お揃いで〕
ty[おはよう、2人とも]
fw『そっちこそ!はよ!』
hr「聞いてくださいよ、2人とも!不破のアニキがめちゃくちゃカッコイイんすよ!」
ty[お〜お〜、朝から騒がしいな]
hr「だってぇ〜!」
kg〔はいはい、惚気なら後で聞きますので早く教室に行きますよ〕
fw『あれって惚気なん?』
ty[まぁ、甲斐田くんの言い方的にそんな感じでしたから仕方ないですね]
hr「これって甲斐田のせいなの!?」
kg〔そうとも言えるし、惚気と解釈した私のせいとも言えますね〕
hr「これに関しては、惚気と解釈した社長のせいでしょ!」
fw『でも今、もっち〜と甲斐田で1対1やで』
hr「ちょ、剣持くん!?」
ty[あははwごめんごめんw]
kg〔ほ〜ら!そろそろ行かないと、遅くなっちゃいますよ!〕
hr/ty/fw「[『は〜い』]」
なんか…社長、俺らの親みたいやな((((
kg〔あ、そういえば、みなさん今日は放課後何時に来れそうですか?〕
ty[僕は甲斐田くんと合流してから行こうかなと思ってますので、甲斐田くん次第ですね]
hr「甲斐田はHRが終わったら委員会の仕事があるので、少し遅くなりますかね」
ty[それなら僕、甲斐田くんの教室前で待ってるよ]
hr「ありがとう!剣持くん」
fw『俺もクラスの奴らから押し付けられたの、やらんとあかんから少し遅なるわ』
kg〔分かりました、それなら先に私で準備しちゃいますね〕
hr「え?いや、1人じゃ大変だし僕らが来てからでも…」
kg〔ですが、それだと疲れが溜まってしまいます、それに…もしかしたら怪我してしまう場合が~~~~……〕
ty[…社長って、思ったより心配性なんですね]
いや、これは心配性ってより過保護の方やろ絶対()
hr「社長…1人で大丈夫なのかな…?」
どっちかと言うと、甲斐田の方が心配性やろ
fw『にゃはは、なんかおもろっ』
ty[じゃあ、僕と甲斐田くんはこれで]
hr「また放課後!」
fw『またな〜!』
fw『ほら行くで社長〜』
kg〔んぇ!?あ、また!!〕
そんなこんなで、騒がしい1日の始まりだったとさ
それでは、次回!
コメント
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うわ、まじそういう親無理だわぁ〜人がやることに口を出さないで頂きたい