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最近菊の様子がおかしい気がする
べ、別に菊の事心配なんかしてないからな。うん。してない俺の為だ…うん
なんか菊は前まで自然に笑えてる?って感じ だけど今はちょっと思いを防いでる気がする
まああんな事が前に怒ったからな
やっぱトラウマになってしまってねぇのかな…
確かめよう。相棒の為にも
アーサー「菊ー!いるか?」
菊「おやアーサーさんじゃないですか。ここに来るのは珍しいですね」
アーサー「あ、いやたまたま通って聞きたいことがあったからだ」
菊はフフっと笑って部屋に上がらせてくれた
そしてお茶まで用意してくれた
日本のお茶はやっぱり美味しいし匂いがいいから安心する
菊「それでアーサーさん。聞きたい事とは」
アーサー「あそうだったな。えっと最近皆と仲良くしてきたけどなんか違和感とかはねぇか?」
菊「違和感ですか…。」
アーサー「無かったら無理に言わなくていいんだぞ」
菊は最近ありますと恥ずかしそうに呟いた
それに対して俺はそれはなんだ?と問い掛けた
菊は俺との目をそれして答えた
菊「それが最近耀さんやフェリシアーノ君達の言葉に違和感を持つようになりまして」
あいつらの言葉に引っかかる?
もっと詳しくじゃねぇと答えがはっきり出ねぇな
アーサー「その言葉ってどういう言葉か覚えているか?」
菊「そうですね…例えば信じてるとか友達だよとか期待されたりする言葉などに違和感がありますね…」
期待か…
期待されるって、信用されることにも繋がる。
アーサー「ずっと質問攻めになってスマンが、違和感ってどういう感じか?」
菊は数秒黙って眉毛を下ろしながら
菊「胸が締め付けられる感じです。耳には届かないような…」
アーサー「そうか。またなんかあったら相談に乗ってやる。無理だけはすんなよ」
菊ははいと頷いた。
俺はもう菊の邪魔にならないように帰ろうとした
菊「あ、アーサーさん帰られる前に言いたいことありまして…」
俺は菊に引き止められて振り向いた
アーサー「なんだ?」
菊「その私…本当は薄々気づいてたんです」
俺は何が?と疑問を浮かべた
菊「その…あの事件以来、夢を見ていたんです。今はまた皆さんと仲良くできていますが夢の中だと皆さんとはまだ仲良くなくて…あの事件と同じような目をしてこちらを見ていたんですよ。
それがいつしかトラウマになってしまって。」
菊そんな辛いことがあったのか
俺は何も分かってなかったんだ。分かってたと思い込んでいたと改めてわかった
菊はもう一度大きな息を吸って言った
菊「今耀さん達の言葉が引っかかるのは…多分ですけど私が信じられなくなってしまったんだと思います。」
アーサー「菊は辛かったんだな。本当にごめん。俺が気づかないばかりに…」
菊「いえそんな!私はアーサーさんには感謝してますよ!色々悩みを聞いてくださったし」
菊「それに私は今皆さんを信じられなくても皆さんに感謝をしているのは確実だと思います」
菊は俺の手を握ってそう囁いた
菊の手はいつも暖かくて居心地がいい
菊は俺なんかよりずっと嫌な思いをしているだろう
俺ができることなんて少ないしなのに菊はいつも手を差し伸べてくれる
こんな俺を。