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2

kn×sh 共依存の純愛者

♥

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2023年09月08日

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借金組



視点:『』 視点以外:「」


*********************

sh視点


きんときと付き合って早一年。

同棲もしはじめ、今の俺は幸せで満ちていて。毎日が楽しくて仕方がない。


…だが最近、そんな俺とは裏腹に…きんときの様子が少しおかしい。


家に届く、きんとき宛の謎のダンボール。

よく鍵の掛かるようになった、きんときの部屋。

何をしているのか聞いても答えがはっきりせずに誑かされて…。

一緒にいる時も、目を合わせてくれない。

俺はこんなにきんときが好きなのに…きんときは、俺のこと、好きじゃないのかなぁ…


『こんな時は…誰かに相談するのが1番だよな…』


ぽつりと俺は、そう言って。


Nakamuに電話をかけてみた。


**********************



「なんか隠してるんじゃない?それ。」

『隠してるって?…なんで』

「さあ?でもそうじゃ無かったらそうゆう事しないでしょ。きんときは」

『…うん。でも…もしさ?そうなんだとしても』

『どうやってそれ…確認すれば良いんだよ』

「部屋入れば良いだけだろ」

『っは⁈ダメだろそんなん‼︎』

「なんで?」

『何でって…プライバシーとか…見られたくないもんとかっ、あるだろうが‼︎そうゆうの…!』

「その見られたくないもんを見るために部屋に入るんだよ!」

「日中は鍵かけて出てこなかったり、夜は部屋にこもったりしてんでしょ?それをシャケは不審に思ってる。 だったらもう きんときの部屋入って探るのが1番はやく解決するでしょ!」

『それはそうだけど…‼︎』

「じゃあ頑張れ‼︎」



**********************


いや…無理だろ‼︎それは‼︎

それでもしなんかっ…なんか…浮気の証拠〜、とか…俺への不満書いてある紙〜とか…そうゆうの俺が見つけちまったらどうすんだよ‼︎…きんときはそうゆう事しないって分かってるけど…!

怖いもんは怖い…。



でも………、行かなきゃ、変わんないよな…


『はぁ………』

幸いきんときは今日仕事で帰りが遅い日だ。……行く、かぁ〜……………


**********************




-キィ…-

『…お邪魔しま〜す…』


『……ッ!?』


目に入るは…壁一面に敷き詰められた、俺の写真。

笑っている俺、泣いている俺、寝ている俺、ゲームをしている俺…

どれも、綺麗な額に入れ、しっかりと“飾られている”。

『こんなの…知らない……』






……嗚呼


こんなとき、普通の人なら…恐怖を感じたのだろうか…

俺も、不思議に思ったり、引いたりしたほうがいいのかな、


でも俺は


これを見て


安心、してしまった。


愛されてるんだなぁって、


実感できた。



『フフ…』

『きんとき? 』

『俺、きんときの事、きんときが俺を思ってくれてるのと同じくらい…だぁいすきだよ…。』



きんときのクローゼットから、服を全て取り出して、それをしっかりと抱きしめて。

自分の部屋に、帰って行った。



**********************

kn視点


『ただいま〜』

愛する君との愛の巣へ

今日もしっかりと帰宅した。

俺の愛する子は、いつもは「おかえりっ」と、俺を可愛く迎えてくれるのに…

今日は、それが無い。


『…シャークん?』


シャークんの部屋に急いで向かう

扉を開けるとその先で、シャークんは穏やかな顔をして、眠っていた。


俺の服を、抱きしめて。


俺ははっとして、自身の部屋を見に行って

クローゼットが空になっている事に気がついた。


俺の全ての服を持ち出して、抱きしめて…眠っているシャケは


愛しくて、愛しくて、堪らない…。


ふたたびシャークんの部屋に入って、体を優しくゆすって、目覚めさせる。


「んぅ……?」

『……おはよ、シャケ』


「ぁ、……きんとき…。」

「おはよぉ…」


「きんときぃ…?」

『うん?どうしたの?』


「大好き…」


へへ、と笑う君は、愛おしくて…狂わしい。


『うん、…俺も。』


『ずっとずうっと…愛してるよ』




**********************


知ってるんだよ?君が、俺の私物を度々盗んでいることに。


本棚の片隅にあるアルバムの写真は、全て俺の写真だということも知っている…


君がよく、俺の部屋を覗きに来ていたことも、知っている


そして君は、俺がこの事に気づいてることに気づかずに立ち振る舞っている…


そんな姿が、愛おしくて、愛おしくて……


俺達のこんな関係の名前はきっと、

…共依存、

が…ぴったりだ。



ねぇ、シャークん?

これからもずっと、ずぅ〜っと、


お互いに依存し合って…愛し合っていこうね…?



大好きの言葉で、お互いを狂わせながら……


ね?








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