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stpl × skfn
❣️(先生) × 🌸(生徒)
「 笑顔なあの子の深い傷 」
🌸「先生、どうしたら俺は幸せになれるの？」
放課後の教室でそんなことを言われた
いつも明るいらんくんが、ちょっと悲しそうな顔をしながら。
❣️「えっ、幸せに、？」
🌸「………うんっ、…」
❣️「今日なんか嫌なことでもあった、？」
🌸「…うんっ、でも、、今日だけ、ｯじゃなくて……幼稚園頃からずっと、」
いつも明るくて、笑顔で。
でもしっかりしてて、周りの子の面倒みも良くて。
いわゆる、ムードメーカー的な存在
だからこそ、らんくんの嫌なことに気づくことが出来なかった
❣️「…そっか、じゃあ…先生に教えてくれる？」
🌸「うん、、分かった…」
🌸「見て、ここ。」
らんくんが服を少し捲って、お腹辺りを指差す
❣️「……えっ、！？」
「怪我しちゃった、、？」
お腹辺りに大きな痣が出来ていた
🌸「…ううん、違う、」
「パパに、、お腹殴られたっ……」
❣️「ぇ……ｯ、」
何年か小学生の先生をやっていて
こんなことは初めて
これは、、らんくんの言ってることが本当だったら……
虐待にあたる
❣️「…痛かったよね、それ、、」
🌸「……痛いというか、、怖かった…」
「ままもっ…おねえちゃんもされてるっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
らんくんの声が震える
🌸「ここもっ、、見てっ…」
らんくんがくるっと後ろに振り返る
背中にも、たくさんの痣があった
❣️「………」
これは、、まずっ……
児童相談所……か、警察……？
でもっ………
頭が混乱して、どうするべきか即座に判断出来なかった
🌸「…せんせっ、、おれっ……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ」
「もうやだよっ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
🌸「助けてっ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
これは、らんくんからの精一杯のSOS
僕が助けなきゃっ……僕がっ、！
❣️「……分かった、助けるっ…」
「僕が助けるからっ、！（ﾆｺｯ 」
これが無責任な言葉にならないように。
🌸「っ、ほっ…ほんとっ、！？ 」
❣️「うんっ、（ ﾆｺｯ 」
周りの大人は、無責任や人ばっかだって
思わせないように
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
警察「ぼく？いい？証拠が無いとね……」
❣️「だからここだって！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ」
「ちゃんとみてよ！！痣になってるでしょ！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
警察「うーん、、でも、覚えてないうちにどっかにぶつかっちゃったってこともあるからね。」
❣️「ちっ、違うっ…！！殴られたの！！パパにっ！！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ」
「パパにずっと！殴られてるのっ、！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ」
警察「……ごめんね、今は話聞いてあげられないかな」
❣️「えっ、！？なんでっ…！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
「助けて…くれるんじゃないのっ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
❣️「嘘ばっか、、みんな嘘ばっかりっ、！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
この世は嘘ばっかりだって気づくのが
もう少し、大人になってからでいいように。
❣️「絶対、助けるからね。」
🌸「っ、うんっ…！」
僕みたいに、ならないように。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
５年後……
🌸「せんせーっ！！」
❣️「あっ、らんくん！また来てくれたの？」
🌸「うんっ！来ちゃった！！」
あれから５年、らんくんは中学生になって
前よりも大人びていた
最近は、週に一回ペースで小学校に来てくれる
あの後、らんくんのお父さんは捕まって
らんくんはお母さんとお姉ちゃんとの3人暮らしになった
🌸「そういえばこの前俺ね！！生徒会入ることなってw」
❣️「えぇっ、！？すごいじゃん！！」
🌸「へへっw 」
今のらんくんは、昔より自然な笑顔が増えたと思う
あと、前よりも輝いて見える
🌸「ありがとうほんと、先生のおかげだよ！」
❣️「っ…！」
僕はその言葉が本当に嬉しかった
５年前より、すっかり伸びた背
そんならんくんの頭を優しく撫でた
この世界から嘘が無くなりますように。
❦ℯꫛᎴ❧
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