コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私は綾、ただの女子大生
私は友達の楓と2人でシェアハウスをしている、
綾『ただいまーっと…』
………返事がないな、いつも私より早く帰ってるからいるはずなんだけどな
『楓ー……? 』
玄関は静寂に包まれていて不気味に思える…
楓がいないのはおかしい。
『出掛けたのかな…』
そう思った私はすぐに楓に電話した、
電話に出ない、本人の都合により…と出てくれない、
『なんでだろ…』
とりあえず私はリビングに入ろうと思い、床に足をつけた。
その途端、体がズンッと重くなった、
動かない…いや、動けない。
金縛りにあったように体が固まってしまった、
綾『う…動けない、』
楓『綾ー?』
楓の声がした、二階からだ。
でも、それが楓でないことはすぐに理解できた、
背筋が凍り、冷や汗が止まらない。
これはヤバい、本能で感じ取った、上を向いたらもう帰れない気がした。
楓『綾ー、ねえ綾ー!』
呼ばれている、行ってはいけない、確実に。
綾『…』
足…足が、動く…
二階に上がって行ってる…
嫌…いやだ、行きたくない、死にたくない、
やめて、やめて…
誰か…助けて、まだ、まだ死にたくない……
綾『…ハァ…ハァ…』確実に息が荒くなっている、どんどん二階に上がっていく、
いやだ
その時、扉がガチャッと開いた
楓『ただいまーって綾!?』
楓だ、
綾『あ…あ…あぁぁ…!』
楓『綾大丈夫?顔真っ青だし、汗もたくさん出て……どうしたの、なんで泣いてんの!? 』
綾『楓…楓ぇ…いた、生きてた…』
楓『大丈夫…じゃないよね、今助かるから!』
楓が荷物を置いてこっちに来る、良かった、生きてる…
綾『はは……ありが』フワッ
ガッガタガタガタンッ
楓『へ…?』
綾が頭から血を流して倒れている…
なんで…
楓『綾…?…綾、綾!』
体を揺さぶる。血がずっと流れてる。
死んでる。
楓『警察…警察呼ばなきゃ…』
楓『それに救急車も…』
番号、警察の番号…
楓『あれ…あれ……なんだっけ…』
楓『綾…綾……』
医者『5号室の患者がまた警察呼んだの?』
看護婦『はい、そうみたいです』
医者『勘弁して欲しいねぇ、僕たちも忙しいんだから…』
看護婦『5号室の人、昨日階段手前をみてずっと誰かの名前を呟いてたそうよ。』
看護婦『しょうがないじゃない、あの人階段で友達を亡くしたのよ。』
看護婦『滑ったんじゃないの?』
看護婦『それが違うらしいのよ、明らかに誰かに押されたように後ろにいったんですって』
楓『綾…綾………』
楓『えへへ…綾………』
終わり