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恐怖体験

1 - 第1話

♥

44

2023年09月10日

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私は綾、ただの女子大生

私は友達の楓と2人でシェアハウスをしている、

綾『ただいまーっと…』

………返事がないな、いつも私より早く帰ってるからいるはずなんだけどな

『楓ー……?

玄関は静寂に包まれていて不気味に思える…

楓がいないのはおかしい。

『出掛けたのかな…』

そう思った私はすぐに楓に電話した、



電話に出ない、本人の都合により…と出てくれない、

『なんでだろ…』

とりあえず私はリビングに入ろうと思い、床に足をつけた。

その途端、体がズンッと重くなった、

動かない…いや、動けない。

金縛りにあったように体が固まってしまった、

綾『う…動けない、』

楓『綾ー?』

楓の声がした、二階からだ。

でも、それが楓でないことはすぐに理解できた、

背筋が凍り、冷や汗が止まらない。

これはヤバい、本能で感じ取った、上を向いたらもう帰れない気がした。

楓『綾ー、ねえ綾ー!』

呼ばれている、行ってはいけない、確実に。

綾『…』

足…足が、動く…

二階に上がって行ってる…

嫌…いやだ、行きたくない、死にたくない、

やめて、やめて…

誰か…助けて、まだ、まだ死にたくない……

綾『…ハァ…ハァ…』確実に息が荒くなっている、どんどん二階に上がっていく、

いやだ

その時、扉がガチャッと開いた

楓『ただいまーって綾!?』

楓だ、

綾『あ…あ…あぁぁ…!』

楓『綾大丈夫?顔真っ青だし、汗もたくさん出て……どうしたの、なんで泣いてんの!?

綾『楓…楓ぇ…いた、生きてた…』

楓『大丈夫…じゃないよね、今助かるから!』

楓が荷物を置いてこっちに来る、良かった、生きてる…

綾『はは……ありが』フワッ

ガッガタガタガタンッ

楓『へ…?』

綾が頭から血を流して倒れている…

なんで…

楓『綾…?…綾、綾!』

体を揺さぶる。血がずっと流れてる。

死んでる。

楓『警察…警察呼ばなきゃ…』

楓『それに救急車も…』

番号、警察の番号…

楓『あれ…あれ……なんだっけ…』

楓『綾…綾……』







医者『5号室の患者がまた警察呼んだの?』

看護婦『はい、そうみたいです』

医者『勘弁して欲しいねぇ、僕たちも忙しいんだから…』

看護婦『5号室の人、昨日階段手前をみてずっと誰かの名前を呟いてたそうよ。』

看護婦『しょうがないじゃない、あの人階段で友達を亡くしたのよ。』

看護婦『滑ったんじゃないの?』

看護婦『それが違うらしいのよ、明らかに誰かに押されたように後ろにいったんですって』

楓『綾…綾………』

楓『えへへ…綾………』



終わり

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