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※これは僕の妄想です。地雷の人は気をつけてね。
夕方の公園。
風がやさしく木を揺らしていて、落ち葉がカサカサと音を立てていた。
「じゃあ…鬼はイーサンね。」
長い茶色の髪を揺らしながら、エマが少し得意そうに言った。
青と黒のストライプのパーカーのポケットに手を入れて、にこっと笑う。
イーサンは少し困った顔をした。
黄色っぽいブロンドの髪が風で揺れる。
「えぇ……また僕?」
黒い半袖ジャケットの下の青いバイク柄シャツを見ながら、イーサンはぼそっとつぶやく。
「だってイーサン強いじゃん。鬼でも勝てるでしょ?」
「それは……まぁ…」
イーサンは少し「しょうがないなぁ…」という顔をしたあと、木に向かって立った。
「じゃあ数えるよ。
10…9…8…」
エマはすぐに走り出した。
でもただ走るわけじゃない。
ベンチの影を通り、木の後ろをぐるっと回り、わざと足跡を残してから――
途中で向きを変えた。
「ふふ。」
エマは小さく笑う。
一方そのころ。
「3…2…1…」
イーサンは振り返った。
「……さて。」
彼は地面を見た。
「足跡…わざとだな。」
落ち葉の踏み方、曲がり方。
全部が少し“わざとらしい”。
「エマなら……逆に行く。」
イーサンは足跡とは反対方向へ歩いた。
すると。
ベンチの裏から小さな声が聞こえた。
「……えっ。」
エマが顔を出した。
「なんで!?」
イーサンは少し笑った。
「君、途中で向き変えたでしょ。」
エマは腕を組んだ。
「むぅ……さすが。」
「でも、まだ終わりじゃないよ。」
エマは突然走り出した。
「今から逃げる!」
「えっ、ちょっと!」
二人は公園の中を走り回った。
木の間をすり抜け、ベンチを飛び越え、笑いながら追いかけっこ。
そして最後に――
エマが遊具の横で止まった。
「はぁ……捕まった。」
イーサンは肩で息をしながら言う。
「エマ速い…」
エマは笑った。
「でも捕まったから負け!」
「うーん…」
イーサンは少し考えてから言った。
「じゃあ次はエマが鬼。」
エマは目を丸くした。
「えっ、いいの?」
「うん。今度は僕が本気で隠れる。」
エマはニヤッと笑った。
「望むところ!」
夕焼けの公園で、
二人のかくれんぼはまだまだ続きそうだった。