テラーノベル
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今回は緑彩様とのコラボ小説となります。
とても素敵な小説をお書きになられる方です♪
是非、緑彩様の小説もご覧ください。
私の小説との違いなどもチェックしながら見ても面白いかも…?
☆。.:*・゜
⚙️ キング結婚済
⚙️ 平和な世界線
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とある雨の日。
キングが相談があると家に訪ねてきた。
折り入って話をすることなど、滅多になかった為驚いたのを覚えている。
「で、相談って?」
先程まで他愛もない話で和みつつあった場だが、そんな事ばかりしていては進展がない。
俺が切り出せば、やはり言いにくいのだろう。 キングは口ごもる。
少しの沈黙が落ちた後、ぽつりぽつりと言葉が紡がれていく。
「俺さ……もしかしたら」
震える拳に力を込め、意を決したように視線を上げ見つめられる。
「不倫、されてるかもしれない」
ああ、やっとか。
…なんて事は言えない。
だから、思ってもいない言葉を続ける。
「そっか…不倫なんて酷いよな……よく頑張ったな」
よくこんなこと言えるよなと、自分に対してだが笑えてくる。
「…でも、確証はなくて。証拠がない分にはどうしようも出来ない」
確証はない、とか。
まだどっかで現実を受け止めきれてない所があるのだろう。期待したってそれはどうせ砕けて泡になるだけ。可哀想だけど、それすらも愛おしくて壊してしまいたい。
「…そうだよな。証拠も無いのにどうして不倫されてると思ったんだ?」
多少刺々しい言い方になったかも知れないが、証拠のある状態でバレる事が理想だったから仕方ない。
「最近帰り遅くて、それ以外にも態度変わったりとか…後は勘だけど」
お見事〜。
その勘、的中してるよ。良かったね。
「ああ……そりゃ、19時とかに帰る人が深夜帰りになったら驚くよな」
「?…うん。……とにかく、後は証拠だけ。だから証拠を掴みたいんだ」
少し考えるふりをしてから言った。
「俺に任せてよ」
任せてよって言ったって、全部全部…ね。
俺の言動はかなりわざとらしいと思うが、弱りきったキングには分からないだろう。
今のキングにとって、俺は救世主。
それは、あまりにも甘美で…まるで甘い蜜のように美味しい話だった。
俺の言葉に、一瞬驚いたように見開いた目は、すぐに安心の色に染まる。
「お願いしたいけど…出来るのか?」
「当たり前だろ?社長だし」
「関係あるのか?」
辛さを隠しきれていない笑みではあるが、俺の言葉に笑顔になってくれて安堵なんか超えて興奮まで覚える。
終わってるな、と自嘲しつつ、プロに頼むより早く済ませる。任せてくれ。と、キングを励ますように声をかけた。
まあ、これも社長であるということも間違いではないから。
俺はもう、だいたい知ってるし。
証拠を集めることは、思っていたよりもうんと簡単だった。
時間、場所、相手。
その全てがこちらの思惑通りに進み、思わず北叟笑む。
これは不倫だ。
正しくは不倫未遂…かも知れないが、どっちにしろ疚しいことであるのは変わらない。
気が浮つくなら、それはもう立派な不倫だと言えるだろう。あいつの気なんざ知らないけど。
キングの妻と、その隣に並ぶやけに距離の近い歳下の男。
あいつの奥さんの好きな芸能人によく似た歳下の…俺の後輩。どちらとも、落とし込むのは容易いことだった。
写真を整理しながら、ふと昔のことを思い出す。
____プロポーズの日。
キングは嬉しそうに、少し頬を赤らめながら指輪を差し出していた。
「一生、大切にする」
そんな言葉まで言えてしまうくらい、大好きな人だったのを俺は知っていた。
自分に片思いをして、こんなに拗らせている人間の目の前でプロポーズをするなど。
残忍だなとは思うが、あいつはそんなの知る由もないのだから当然だろう。
知っての通りプロポーズは成功して、その場にいた全員が祝福する。
俺も、表面上は心底幸せそうに2人に拍手して騒ぎ立てた。
こんな幸せそうな2人を壊すには。 奪うには。じっくりと時間をかけて崩壊へと進ませるしかなかった。
キングの為であれば、俺はいつまでだって待てる。ある意味、自分のためなのかも知れないけど。
証拠を渡した時、キングはしばらく黙っていた。
それもそうだよな。ある程度覚悟していたとはいえ、心から愛していた人の不倫など、そう簡単に受け入れられるわけがない。
ましてやそれが形になっているのだから、否定することもできない。
「…ありがとう」
それでも絞り出されたその震える声。
それに若干の罪悪感を感じる。
「…こんなの、見せてごめんな」
「ううん。俺が頼んだんだし」
そしてその日はその場で解散した。
キングは家に帰った後、1人きりの部屋で泣き続けたらしい。
あーあ、俺ならそんなに苦しませないのに。
こういう時に、変に連絡するのも良くないと思い待つことにする。
暫くは音沙汰が無かったが、1ヶ月ほど経った時にちゃんと連絡が来た。
離婚は予想より早かった。
不倫は確実のように仕立てたし、相手もそれを否認するなど不可能だろう。
キングは心身どちらも疲れ切っていたが、それでも俺に弱いところは見せまいと前を向こうとしていた。
「…無理すんなよ、1人で大丈夫か?」
そう聞いたら、少し困ったように笑った。
「……正直きついな」
今は、素直な胸の内を知れただけで十分だった。
時間を置いた。
急ぐ必要はない。
キングは、凄く一途な人だ。そんなに直ぐにあの人を忘れることはないだろう。
だから、ゆっくりと呪っていこう。
”頼ってもいい、弱さを見せてもいい人”として、隣に居続けよう。
そこから、俺たちはいろんなところに行ってたくさん話をした。
その甲斐あってか、弱っていたキングに笑顔と活力が戻ってきた。
そこからは、恋愛的なアプローチも少しずつ取り入れて接するようにしていった。
キングからしたら俺はヒーローのような立場なわけで、それを有効活用していけば俺に落ちるのも時間の問題だった。
そして、頃合いを見て言った。
「好きだ」
そう言えば、照れたようにはにかみ、静かに頷いた。
「…俺も」
耳に飛び込んできた言葉に、安堵して涙しそうになった。
_やっと、俺のところに来てくれた。
それから少し経って。
キングは、ある夜、静かに聞いてきた。
「なあ」
いつもより低い声。
「…俺が不倫の事で相談した時」
嫌な予感がしたし、内心ドキッとした 。
でも、顔には出さない。
「…ターボー、あの人が何時に帰るか知ってただろ」
「偶然じゃない?」
「そんな訳ない、と思う。思い返せば…様子もなんとなくだけど変だった」
キングは、まっすぐ俺を見据えた。
「証拠も揃うの早すぎだろ」
重い沈黙が落ちる。
「んー、それはキングが好きだから当然じゃん」
「……っ、…お前が仕組んだのか?」
俺は否定しなかった。
「全部事実だからいいじゃん」
寸刻黙って、キングが口を開く。
「…普通ならさ、こんな最低なことされたら一緒に居れないよな」
「そうかもね」
正論だ。
こんなことをされて、離れない人の方がおかしい。そう思う。
「なのにさ」
小さく笑う。
「全部知っても…一緒にいたいって思う」
その言葉に、胸の奥が満たされる。
「俺のためにしてくれた事だし…それに、俺のことずっと見ててくれたんだろ?」
「普通じゃないってわかってる。でも…」
目を伏せたままこう続ける。
「こんなに必要とされたこと無かったから」
俺は何も言わなかった。
何も言わなくても、きっと望む答えに辿り着いてくれる。
「ターボーに愛されてるって思うとさ」
「…凄く、幸せなんだよ」
「…なら良かった。愛してるよ、キング」
俺は、取り返しのつかないことをしたのかも。
キングがこんなにも堕ちてくれるなんて思いもしなかった。
言い表せない程の幸福に包まれる。
キングを抱き寄せながら言う。
「離す気ないから。ずっとずっとずっとそばに居る」
「…約束だからな」
「ああ」
衝動のままに、口付けをする。
漏れる吐息と、俺の服をぎゅっと握る手。
全てが愛おしくて、このまま俺だけのものにしてしまいたい。
「っ、ふ…♡は、…」
長いキスから解放され、呼吸を整えるそれに酷く劣情を煽られる。
「…俺から離れようとしたら殺すから」
「っ、……うん…♡」
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fin…♡
閲覧ありがとうございました。
重ねてになりますが、コラボ相手 緑彩 様の小説も是非ご覧になってくださいね。
そして、緑彩様〜!!コラボありがとうございました( ノω-、)♥
シチュエーションのみを揃えて、それに従って自分なりに小説を書く…というようなコラボなのですが…。
やはり、変わりますね…!すごく面白くて楽しかったです♪
それでは!
緑彩様の小説を!見てください!!
コメント
12件
ころっ……⁉️⁉️⁉️ああもうお二方の小説を隅から隅まで読ませていただいたんですがそれぞれの良さが伝わってきてやばい……;;♡♡重すぎるヤンデレほど良いものはないな……🤦🏼♂️🤦🏼♂️💖💖(過言)
んわ😖🩷🩷大好き過ぎた🥹🩷🩷 しかもターボーが犯人かどうか濁してるのがまた良い😢💞💞 奥さんが不倫するように仕向けたのから全てターボーの計画だったのか、それとも偶然か、で、マジで最高😖💞💞 しかも最後自分から離れようとしたら〇すとかヤンデレじゃん😖🩷🩷 もうマジで大好き😭💞💞
ねぇ2人の小説がち好き