hbc総受け短編集 🐝🤣

・恋愛要素ない

・mnの病み要素🐜

・kidの解像度が死ぬほどない

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kid 『』

hbc ｢｣

kid 視点

ろふまおの撮影休憩中、スタジオの近くのコンビニに飲み物を買いに外を出た

徒歩1分するかしないかの激近コンビニに行く途中、建物の隙間みたいな、路地裏？みたいな、暗くて狭い所から小さな音が聞こえた

暗くてよく見えないけど耳を澄ますと小さく誰かの声が聞こえる

でも喧嘩とか治安の悪い声じゃなくて、なんというか、少し弱々しい声

よく聞いてみると、誰かは分からないが泣いている？声がした

他人の可能性もあるけど、ここら辺なら多分身内な気がするし、何より放っておくことは出来ない

そういうところが世話焼きと言われるところなんだろうな

とりあえず、誰かが泣いてるんだから早く行かないと、

狭いとは言っても普通に歩けるぐらいの路地裏。

声がなる方に進んでいくと赤と茶色のチェック柄のベストを着た見知った髪色の男性が背中を向けて座り込んでいた

クリーム色の金髪に水色のメッシュ、少し編み込みしてるのか？とりあえず、知らない服で後ろ姿だけど分かる。

後輩ライバーの緋八マナだ。間違いない。

なんでこんなところで泣いているんだ？

こんなとこで泣いてるってことは、見られたくなかったのか？

あ、やべ、もしかして僕見ちゃいけないもの見ちゃった、、？

ごめんよ緋八、、、

、、、でも、可愛い後輩がこんなに背中丸めて泣いてんだからここは先輩として話を聞いてあげるべきか？

僕にそんなことができるのか？せいぜい話聞いて終わりじゃないか？

いや、話聞くだけでも為になるなら聞いてあげた方がいいに決まってる

よし、話しかけよう、

弱々しく声を抑えて泣いている後輩の姿に少し心が痛くなりながら話しかける

｢ッう”ぅ”、、ッｸﾞｽｯ、｣

『っあのぉ、緋八、？大丈夫、？』

｢っぅえ、？ぁえ、はるさん、？ｸﾞｽｯ｣

｢っなんでっ、？ッう、｣

『声が聞こえたから、それよりっ、どうしたの、？』

｢っあ、ごめ、なさっｸﾞｽｯ｣

『ぁあいや、こっちこそごめん、！急に話しかけて、』

驚いてるな、そりゃそうか

やっぱ見られたくなかったのかな、

緋八はなかなか泣き止まなくて、一緒に息を整えさせた

いつも元気でポジティブなあの緋八が眉を下げて見てて辛くなるような状態になっている

いきなり本題聞くのはキツいか、少しづつ聞いていこう、

『ごめんね、プライベート邪魔して、』

｢っぁあいや、俺も、ごめんなさい、｣

『､､､､その衣装、舞台の、？』

やけにいつもの服装より気合いの入ったスーツだったから人の前に立つのかと思って聞いてみた

｢ぇと、はい、コメディアンの、時の、、｣

『へぇ〜！かっこいいじゃん！』

｢あは、、ありがとう、ございます、、｣

こーれ、結構追い詰めてるな、

『､､､､､､やっぱ、話したくない、？』

｢っぅえ、！｣

『話したくないなら全然、話さなくてもいいんだけどさ、』

『話すだけでちょっとでも気持ちが軽くなるならさ、全然話きくよ、？』

｢っ、ありがとう、ございます、｣

話してくれるかな、？返答的に話したくない訳ではなさそうなんだけどなぁ、

｢っあの、この話、あいつらには、話さないでもらってもええですか、？｣

『あいつら、？』

｢俺の同期の、｣

『あー、おけ。』

ヒーローのことか、、なんでだろう、喧嘩でもしたのか？あいつらが？？

とりあえず話を聞こう、

｢あの、俺、、ぇと、、｣

『ゆっくりでいいからね、』

｢、ぇと、まず大前提なんですけど、俺、最近結構ありがたいことに忙しくさせてもろてて、精神的に疲れてたから、とか、そういうのも含めて疲れが一気に来たからだと思うんすけど、｣

『うん、』

｢ほんまに、情けないんすけど、｣

『うん、』

｢俺ってコメディアンやらせてもらってるやないですか、そんで、やっぱりスべることが多いんですよ、俺、｣

『ぉう、』

｢最初の方はポジティブ精神で頑張ってたんです、これも一種の芸かな、とか、｣

｢でもすべり芸として俺のギャグが認識されるのが嫌やったんすよ、｣

『、うん、』

｢最近VTuberとしても忙しくなって、舞台に立つことが少なくなった今、みんなは俺をつまんないと思ってるんやないか、って、｣

『っぇ、』

｢みんなが、離れてまうんやないか、って、｣

『っ！』

｢、、晴さんは、俺の、ヒーローになったきっかけって知ってますか、？｣

『っえ、』

｢、俺、俺がすべるのは、COZAKAーCの奴らのせいだって思い込んでヒーローになったんです、｣

｢自分の問題をCOZAKAーCのせいにして、ヒーローを名乗ってるんです、｣

『っマナ、！』

｢俺、ほんまに、根っからつまんない男なんやな、って、｣

『マナッ！落ち着けっ、！』

｢っはぁ、ｸﾞｽｯ、、みんなっ、俺のことっ！、｣

｢おもんない、って、思ってたのかなッ、｣

『ッマナ！！』

｢っ！、｣

『一旦さ、落ち着いて、？』

｢っごめ、なさいっ、ｸﾞｽｯ｣

『大丈夫、大丈夫だから、』

｢ｸﾞｽｯ、っぅ”う”ッ、｣

背中を丸めて泣き崩れてるマナ

こんなに感情的で、必死なマナは初めて見た

きっとマナが最初に言っていたように疲れもあって自分を追い詰めていたのだろう、

マナは努力家で、なんでも上手くこなせるようにする、ほんっっっとに頑張り屋だから、きっと人一倍プライドが高いのだろう

マナのギャグは面白くないわけでもないし、なんなら普通に面白い

それでもすべるのはきっとそういう空気ができてしまったからなのだろう

僕含めみんなマナがギャグをする度に、

｢マナは滑るのが面白いから、味だから｣

っていう風に知らないうちに考え方が染み付いてしまっていたのだろう

それはマナにとって最悪のダメージなのだ

当たり前だ。ただでさえすべるととてつもなく胸が痛くなるのに、コメディアンの彼にとってはさらに胸が痛くなるはずなのだから

今まで深く考えたことがなかったのはマナが平然を装ってくれたからなんだろうな

マナがどれだけ傷ついても周りに弱いところを見せたくないプライドが邪魔したから、周りを暗くさせない彼のヒーロー心が出てしまったから、

目の前で泣くマナを見てどんどん心が痛くなってくる

あぁ、もっと素で笑ってればよかった

雰囲気を壊さないように笑いを抑えるなんて、どれだけ失礼なんだ、

挙句の果てに後輩をこんなにも傷つけてしまった

少し息の整ったマナは優しく俺の服を掴んで口を開いた

｢っはるさんは、俺のことっ、っ嫌いですか、？｣

こっちまで涙が出そうになる

なんてことを聞くんだ

『っ馬鹿！嫌いな訳ないだろっ！』

｢っ！｣

『だいたい、頑張りすぎなんだよお前はー！』

『人を笑わせる仕事なんだからお前が泣いてちゃせっかく面白いのに意味ないだろ！』

『すべって辛いのも、忙しくて自分を追い詰めるのも、全部分かる！全部経験してる！だからこそ言える！』

『こんなに胸を痛めつけられてもまだ！みんなを笑わせたいと思えるお前は！』

『間違いなく！完璧で面白い！ヒーローだ！！』

『っはぁ、っはぁ、ごめっ、大声出しすぎたっ』

｢、、、っ！｣

『うぇ、ちょ！？マナ！？また泣いて！？』

｢っあはっ！、っありがとうっございます、！｣

｢こんなんっ、俺らしくっないっすよねっ、！｣

｢俺、ぜってぇもっと面白くなります！！｣

『！！！』

『おぅ！！』

マナはいつもの、心の底から笑った笑顔を見せてくれた

つい大きな声で熱くなりすぎたけど、マナのためにはなったと思う。

『っぅえ！？ちょっと！？マナー！？』

｢､､､､ｽｩｰ、、｣

『、、ね、寝た、、！』

急に倒れたからびっくりしたが泣いて疲れたのかマナは寝てしまった

今日のマナの予定は知らないけどオリエンスの楽屋凸るかぁ

あ、てか休憩中だった

時間やばいんじゃね、、WOW

とりあえず社長に連絡して､､､まぁどうにかなるっしょ、

結局コンビニ行けなかったけど、それよりも大事なことがあったから、しょうがないよね！

隣の建物のオリエンスの楽屋にマナをおぶって凸る

ノックしてドアを開けるとイッテツが出てきた

sik ｢あ！甲斐田先輩！ちっす！｣

『おー！ちっすちっす』

『君たちにお届けものだよ〜』

akg ｢あれ？！マナだー！｣

『シー、寝てるから、笑』

usm ｢え！？マナ！？仕事中じゃねぇの！？｣

『宇佐美お前声デケェよ！！(小声)』

usm ｢www｣

sik ｢先輩が、、？｣

『んー、マナに聞いてー』

akg ｢あー！人任せだー！｣

『うるせー！』

『それと、お前らマナにもっと優しくしてあげろよー！』

usm ｢？分かりました！｣

『じゃ、僕はこれでー！』

マナが起きたあとマナは全て説明したそう

それからマナのギャグにはみんな素の感情を出しているのだとか

end.