【短編小説】空気

当たり前の様に過ごす日々の中で

僕だけがはじかれてしまった。

ただ、普通に君と同じように笑ったり怒ったり

色んな感情で伝えあってきただけなのに。

皆からは嫌われる日々。

生きるのが苦しくなったと思えた日

“助けて”と言って本当に助けてくれる

人間なんてこの世に存在するのだろうか…？

手を差し伸べてくれる人間なんて

果たしているのだろうか…？

毎日苦しくて息もしたくない程の

僕の生き方に明るい未来なんて想像すら出来ない。

夢の中にいる僕はとても楽しそうに笑っている

現実の世界に戻ると泣いていた

いっその事空気になって誰にも迷惑かからない様に

生きていたいと思ってしまった

はじかれて傷がついた人間は戻るにも時間がかかる。

虐めってそういうもの。

虐めが無くなることなんてあるのだろうか。

虐められた人間の責任なんて虐めた側の人間は

取ってくれない

そもそも、虐めた事・傷つけた事に気が

付きもせずにのうのうと生きてる

そんなもの。

優しい空気に触れたかった。ただ、それだけ。

終わり