短編集

　

wki side

　

「ミセスのギターって顔売り？」

　

「自分に酔ってそうw」

　

「ギター出来る自分かっこいいと思ってそう」

　

アンチ。

　

辛くなるなら見なければいい。

　

でも、見たくなくとも見てしまうもの。

　

1度、いや、何度も辞めてしまおうかと考えた。

　

それでも、誰かに必要とされる限り続けていた。

　

1人でも俺のギターを聞きたいと思ってくれるなら、

1人でも必要と言ってくれるなら、

　

そう思いながら、

　

｢ Mrs. GREEN APPLEの若井滉斗 ｣

　

を演じていた。

　

元貴の作る曲を汚したくない、

　

涼ちゃんの足を引っ張りたくない、

　

ファンにずっと好きでいて欲しい。

　

こんな気持ちは誰にも言えない。

　

だけど、誰も見えないから伝えない限り気づいて貰えない。

　

でも、1番気づいて欲しいのは

　

「誰かに愛されたい」

　

ということなのかもしれない。

　

　

Mrs. GREEN APPLEの表の若井滉斗ではなく

裏の若井滉斗を見てほしかったのかもしれない。