テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
17
#初小説投稿
#SF
私は人間である
いや、正確に言えば人間ではない、私は猫だ
だがその違いはなんだろうか。と疑問に思ったことはあるだろうか
私は常に疑問に思っている。
猫にはヒエラルキーがあり、上下関係がある。これは縄張り争いで勝ったものが上、負けたものが下となる
ボスの命令に従うのが私たち野良猫であり、そうしなければ死んでしまうのが世の条理
人間はどうだろうか
人間にもヒエラルキーがあり、上下関係が存在する
これは戦争に勝った者、会社での立場で上な者、権利のある者が上となり、逆も然り
立場が上の人に従わないと路頭に迷い、最後には死ぬ
猫も人間も変わらない人生なのだ。結局は誰かの下に生き、そして誰かの踏み台となる
だが私は違う点を見つけた
猫は負けたら終わり。リベンジをしようとしても負ける結果を分かっているからおとなしくなる
だが人間はどうだろう?
負けたら次、と考える。殺されても他の人がいると自身を納得させる。諦めが悪いのだ
なぜだろう?
猫はおとなしく負けたら終わり、諦めが早い
なのに人間はとことん諦めが悪い。私には理解できない存在であった
光がある場所には影がある。逆も然り
影がある場所には必ず光がある
猫はそれを理解し、負ければ自身は影となり身を潜める
だが人間は自身を光と思い込み、影から飛び出し光を奪う
そして結果的に自らも消えてしまう
こうしてみると確かに違いがある。だがその違いは本当に正しいのだろうか?
目の前の疑問ばかり見て、本質を見ていないのではないのか
私は猫なので分からない。が、人間の君たちなら分かるだろう
皆同じなのだ
コメント
1件
ha、読んだよ……🖤 「人間は光、猫は影」っていう視点がすごく刺さった。確かに人間って負けても「次がある」って諦め悪く進むけど、それって希望なのか、それともただの執着なのか。猫の目の前で問いかけられてるみたいで、ちょっと背筋が冷えた。 この語り口、静かなのに重みがあってすごく好き。もっと読みたいと思った🥀