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剣持視点
…頭が痛い。
痛すぎてなにも考えられなくなってきた。
電車はいつ降りれるのだろうか。
しかも、今日は人がいっぱいいて
席に座れなかった。
おかしいだろ、
なんでこういう時だけ座れないんだよ!!
運の悪さに八つ当たりをしても
座れる気配は一切しない。
向かう途中で頭痛薬買うか…
流石に今の状態で撮影は
死ぬ気がする
まったく、
今日はついてない日だ。
そんな事を思いながら、
頭の痛みに耐えるため目を瞑った。
「おい、なんか言えっつってんだろ。」
「なあこいつ、
弱そうじゃね?すぐ死にそう」
「ま、気晴らしにはなるだろ」
やばいやばいやばい
なんでこんなことになった?
なんとか冷静に振る舞っているが
僕の心臓は速くなっていくばかりだ
僕は今、路地裏でチャラそうな 男たちに囲まれ
ピンチ状態になっている
頭痛薬を買いおえていざスタジオに行こう
と思ったら路地裏に連れ込まれ
この状態だ。
こんなん漫画とかでしか聞かねぇわ。
今日は本当についていない。
そんな事を思う間にも、
チャラ男達は僕に距離を詰めてくる。
その瞬間
「ゔぁっ…!?」
僕のお腹にバットが食い込んだ。
バットとか平成のヤンキーかよなんて
呑気な事を考えるが、痛いものは痛い
デカい男達になど勝てるはずもなく、
あいつらの思うように殴られていく。
「げほっ……かは゛…っ」
なんとか抵抗しようと足掻いてみても
体を固定され身動きが取れない
「おいおいそんなもんかよ?」
「こいつ、へばんの早過ぎ。 つまんなくね?」
「もういいや、行こうぜ?」
「…っ!ぐ…っ」
思う存分殴った後
僕にバットを投げつけて
去っていった
幸いにも木製のバットで、
なおかつ運動部に入ってある程度鍛えていたおかげで 骨折はしていない。
ただ、今から歩きなどできそうにないくらい
体が痛い。
服も傷ついたし、髪もボサボサだ。
しかも、頭の痛みが引いてないから
今の状態は最悪と言っていいだろう。
…これは社長達にばれるかもしれない
バレた時の対処法を考えながら
僕はスタジオに向かっていった
加賀美視点
「…あ、もちさん!大丈夫っすか?」
その声につられ、スマホから目を背けて前を見ると
いつもの紫髪の彼が立っていた
普通に寝坊をしただけなことに酷く安心する
「剣持さん!無事でしたか!寝坊しただけで良かったです!」
「 無意識に僕のこと刺すのやめろ
まあ、起こしてくれて有り難うございました。」
「とりあえずあと15分ぐらいで撮影始まる予定なんですが、大丈夫ですか?」
「……あ、はい。大丈夫です。」
…?
いつもより反応が遅いような気がする
他の2人を見てみるも、剣持の様子には
気づいていないようだった
…やっぱ、気のせいか。
そう思った瞬間
「……っ…」
「剣持さん!?」
「もちさん!!」
「もちさん!?」