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全部どうでも良かった。

全部壊れればいいと思った。

真っ黒な世界の中で、いつだってキミは俺の唯一の光だった。




小さい頃から俺は得意なものも無く他人と比べても記憶力が悪い。そんな俺はなんでもできる出来のいい姉と比べられて、いつも親からは拒絶されていた。それでも世間体を気にする人達だったから、最低限のことはしてくれた。



高校一年生のある日、いつも通り学校に行こうと起きようとすると強烈な頭痛があった。前からあったことだが今日は一段と酷い。

立ち上がれない。落ち着いたら病院に行こう。

どうせいつもの頭痛だと思っていた。





_病院で

「これは…」医者が言う。「どうしたんですか。」俺は聞いた。「小さい時からこの様な症状が続いてるんですよね?ご家族には相談されているんですか?」とても深刻そうな表情だった。    「いえ。あまり家族仲が良くなくて…」俺は答えた。なんでもいいから早く帰りたい。 「そうですか…。それでも一度ご両親を呼んでいいただいてもいいですか。」 そこまで重症なのだろうか。 「あの、そんな重症なんですか?」また頭が痛くなってきた。「脳に腫瘍があります。それに、症状も進んでいて、余命も半年程でしょう。今後の治療は…」

余命半年なのか。そっか、俺もうすぐ死ぬのか。これで迷惑かからなくなるのか。 そんな事より、俺が死んだらあの人達も少しは悲しんでくれるかな。そんな未来が来るなら…

「こんな終わり方も悪くないかな…」両親を待っている間の待合室で俺は誰にも気づかれないような小さい声で呟いた。

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