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-冷たい感覚は、もうなかった。肌に触れるのは、やさしく包みこむような光。
まるで、花の綿毛のように舞う透明な粒子たち。何もない。
音も、
色も、
影も、
まだ存在しない。
それでも確かに、彼女はそこにいた。
エテちゃんは、ゆっくりとまぶたを開けた。
視界に映ったのは”白。ただ、それだけ。
けれど彼女の胸の奥には、鮮烈な「すべて」が息づいてい た。
過去。
痛み。温もり。
別れ。
名前。
一そして、誰かの手の感触。
彼女は指先を見つめ、小さく、
けれど確かな声でつぶやいた。
「新しい、、、世界」
その声はこの世界で最初の音。
誰も居ない空間に音が響き、微かに揺れる。
エテちゃんの胸の奥からふわりと光が生まれた
〜命が誕生した瞬間だ〜
それでも彼女達はセカイの創造主。寿命も終わりもない。
だから、
この世界を見守ると、決めていた。
目を細めゆったりと微笑む。
「また、、、会える気がする、、、」
ゆっくりと立ち上がる。
当てもなく歩き出す。でも、その先にきっとみんながいる。
だから。
「私は歩き続ける。」
-物語は再び始まる。今度は彼女たちが”世界を咲かせる”番だ。
エピソード1 fin,,,