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私の家の隣には、昔からずっと一緒にいる幼馴染が2人いる。
【JUNON】と【SOTA】。
小さい頃から、朝も帰り道も休日も。
気づけばいつも、この2人が隣にいた。
だから
この関係が変わるなんて、
一度も思ったことなかった。
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ガチャ。
【〇〇】 「ただいまー」
自分の家じゃないのに、当たり前みたいにドアを開ける。
【SOTA】 「おかえりって、いやお前ん家じゃないから!」
リビングから聞こえる声。
【〇〇】 「もう私の家みたいなもんじゃん」
【JUNON】 「否定はできないな」
ソファに座ってたJUNONが、少し笑いながら言う。
昔から、こうやって勝手に入っても怒られたことなんてない。
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【〇〇】 「ねぇお腹すいた」
【SOTA】 「第一声それ?」
【〇〇】 「だって疲れた!」
私がそう言うと、JUNONが立ち上がってキッチンの方へ行く。
【〇〇】 「じゅのん?」
【JUNON】 「はい」
目の前に置かれたのは、私の好きなジュースとお菓子。
【〇〇】 「…なんで分かるの?」
【JUNON】 「顔見れば分かる」
さらっと言うから、なんだか少しだけ恥ずかしくなる。
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【SOTA】 「ほんと甘いよな〜、JUNON」
【JUNON】 「別に」
【SOTA】 「俺だったら絶対やんない」
【〇〇】 「え、やってよ」
【SOTA】 「……じゃあ明日な」
【〇〇】 「今日がいい!」
【SOTA】 「ワガママすぎ!」
3人で笑う。
この時間が、
ずっと続くと思ってた。
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【SOTA】 「そういえばさ」
【〇〇】 「ん?」
【SOTA】 「今日、SHUNTO来るよ」
その一言で。
心臓が、少しだけ跳ねた。
【〇〇】 「…え?」
【JUNON】 「仕事終わりに寄るって」
【〇〇】 「そうなんだ…」
まだ会ったこともないのに、少しだけ気になってしまう。
なんでだろう。
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ピンポーン。
インターホンの音が鳴る。
【SOTA】 「お、来た」
SOTAが立ち上がって、玄関へ向かう。
ドアが開く音。
【SHUNTO】 「おつかれー」
低めの声が聞こえた。
その声を聞いた瞬間、胸が少しだけうるさくなる。
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【SOTA】 「入って入って」
足音が近づいてくる。
そして
リビングの入口に、1人の人が立った。
【SHUNTO】 「…あれ?」
その人の視線が、まっすぐこっちに向く。
【SOTA】 「あ、紹介する」
【SOTA】 「こいつ、〇〇。俺らの幼馴染」
【SHUNTO】 「幼馴染?」
少し驚いた顔。
私は慌てて立ち上がる。
【〇〇】 「は、はじめまして…!」
思ったより、声が小さくなった。
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【SOTA】 「で、こっちがSHUNTO」
【JUNON】 「よく話してるやつ」
JUNONがそう言う。
【SHUNTO】 「はじめまして」
落ち着いた声。
でも、目が合った瞬間。
少しだけ笑った。
【SHUNTO】 「…思ったより普通だな」
【〇〇】 「え!?」
思わず声が出た。
【SOTA】 「おい!」
【JUNON】 「第一声それは失礼」
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【〇〇】 「なにそれ!失礼なんだけど!」
少しムキになって言うと、
【SHUNTO】 「ごめんごめん」
軽く笑う。
【SHUNTO】 「でもさ」
少しだけ近づいてくる。
【SHUNTO】 「もっと気強そうなやつかと思ってた」
【〇〇】 「え…?」
【SHUNTO】 「話、めっちゃ聞いてるから」
その一言で。
心臓が、大きく鳴った。
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【SOTA】 「余計なこと言うなって!」
【JUNON】 「ほんとそれ」
2人が間に入る。
でも私は
さっきの言葉が、頭から離れなかった。
私のこと、そんなに話してたんだ。
なんか少しだけ、嬉しいかも
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【SOTA】 「てかさ」
【〇〇】 「ん?」
【SOTA】 「今日さ、夜ヒマ?」
【〇〇】 「ヒマだけど?」
【SOTA】 「じゃあさ、俺の家泊まってかね?」
【JUNON】 「いいね、それ」
【SOTA】 「SHUNTOは?」
【SHUNTO】 「俺は大丈夫」
【SOTA】 「じゃあ決まり!」
いつもみたいに、自然に決まった予定。
でも
この時、少しだけ。
JUNONがこっちを見ていたことに、私はまだ気づいていなかった。
少しだけ、
寂しそうな顔で。
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その日から。
私たちの「いつも」は、少しずつ変わり始めた。