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「…敵全然出てこないんだけど。」
「そうだな。」
「なんで?」
「う〜ん。何故だろうな?」
今、僕とアリスさんは、閣下の命令であの奥に入っている。だが何故か全然敵が出てこない。何か出てこなかったら余計怖いんだけど。
僕達はあれから40分ぐらい探索した。出会った敵はいない。何故だ。ほんとに。相当奥に進んでる気がするけどな。
「こんないないことあるか?」
「あるから現にこうなっているのだろう。」
「そうだけどさぁ〜。」
「私達にできることはここを探索することだ。つべこべ言わずに探索するぞ。」
「は〜い。」
そんな会話をしながら僕達はまだ探索中。すると…
カチッ
「「?」」
何か起こったな…。下を見ると…
「「ヒッッ」」
僕達二人は素っ頓狂な声を出した。理由は明白…足元の床が抜けて暗い中を落ちていったからだ…。奥見えねぇ。大丈夫か?俺ここで死なないよな?あぁ…今までの記憶が脳裏をよぎる…。昔村でいじめられてたこと…ここのダンジョンでものすごく鍛錬を積んだこと…ここでの生活の事…。俺大丈夫か?