※いれいす赤組アイスバース
アイス→りうら
ジュース→ないこ
※キャラ崩壊酷いです
※主はirxs初心者なので口調とかおかしいです
それでもOKという方のみGO!
*****
「りうら!」
「ないくん……」
ダメだ。俺に近づかないでくれ。
「りーうら!」
「……」
お願いだから……
「りうら」
俺を“惚れさせないでくれ”
*****
【アイスバース】
俺はそれの『アイス』らしい
『ジュース』という人種と結ばれると
三分以内に体が溶けてしまう
そして先日、たまたまないくんが
ジュースである事を知ってしまった
つまり俺はないくんと結ばれたら
体が溶けて居なくなってしまう
それが途轍もなく“嫌だった”
だから俺はそれからないくんを
避けるようになった
ないくんは積極的だが
相手が嫌がっているのに強要することはない
だから俺が嫌がればないくんは
関係を持つ事を強要はしないだろう
そのためにはないくんに惚れてはいけない
元々ないくんが好きだった俺にそれは
とても難しい事だったが生きるために
受け入れなければならない苦難なのだ
と割り切るしかなかった
*****
「りうら」
「……なに」
「りうらは、俺の事嫌いなん?」
感情を限界まで押し殺した声で一言一言噛み締めるようにないくんがそう問う。嫌いなわけがない。だから本当は大好きだって叫びたかった。大好きだって、愛してるって言ってないくんに抱きつきたかった。でもこんな苦しそうなないくんは初めて見た。ここ最近ずっと避けるように暮らして来たから、きっとないくんは怖くなったのだろう。俺がないくんのことを嫌ったのではないか、と。だからこそ、ないくんはまだきっと俺の事が好きなんだ。ここで好きと言ってしまったら、俺はきっと溶けて消えてしまう。でも……
「お、俺……は……」
久しぶりにないくんに掛けるために発した声は酷く震えていた。怖い、怖い、怖くてたまらない。でもないくんが苦しんでいるのを見る方がずっとずっと嫌だ。
「嫌いなわけっ……」
ああ、この期に及んでも俺は怖がりだな。でももう後戻りは出来ない。俺が苦しいのもないくんが苦しいのももう嫌だ。
「ないじゃん!!」
頬に熱いものが伝った。
ばっと走って抱きつき思いの全てを言葉に乗せて叫ぶ。
「ないくんのこと!大好きだよ!ずっとずっと……永遠に愛してる!」
俺の体が溶け始めた。タイムリミットは僅か三分。
「りうら」
「何?ないくん」
「“アイス”でしょ?」
「……ッ……」
前から気付いていたのか。それとも今気付いたのか。どちらにしろ、もうすぐ俺は溶けて消える。
「ごめん、ごめんね。りうら。辛い決断させて……」
確かにもうすぐ消えてしまうのはすごく悲しい。でも最後にないくんに思いを伝えられてよかった、と本当に思っている。
「ううん、思いを伝えられて、よかった」
ないくんが俺を抱き締める。
「りうら……俺も、ずっとずっと、今までもこれからも、永遠に……」
「「愛してる!!」」
ぱしゃ……
*****
りうらが俺の目の前で溶けて消えた。りうらはアイスだった。そして俺がジュース。俺がりうらを消したんだ。その事実が俺の肩に重くのしかかって来る。りうらが居なくなってもいれいすはなくならない。でもこの事実をみんなにどう説明すればいいのだろう。熱いものが頬を伝う。
「ごめん……ごめんなさい……りうら……ごめんなさい……いれいす……ごめんなさい……リスナーのみんな……」
ぽんっ
肩に手を置かれた。振り返るとみんなが立っていた。それで悟った。一部始終ずっと見ていたのだ。申し訳なさで再び涙が溢れる。
「……ご、ごめん……俺っ……俺ぇ……!」
アニキが優しく頭を撫でてくれる。
「誰もないこを責めたりせぇへんから。辛いやろ?気が済むまで泣きや?」
その優しい言葉に俺は数年振りに人目も憚らず泣き続けた。
「グスッ……ヒグッ……」
どれくらい経ったのだろうか。俺が落ち着くまでみんなは何も一言も言わずに待っていてくれた。
「少しは落ち着いたか?」
「……ッ……うんッ……」
「ないこ。りうらの死を悲しむのは当然や。俺らももちろん悲しい。でもな、りうらが今一番喜ぶ事は何やと思う?」
「りうらが……一番喜ぶ……こと……」
『ないくん!ついにここまで来たよ!
____【武道館ワンマンライブ!】』
「【武道館ワンマンライブ】を……大成功させること……?」
「せや!」
アニキが分かっとるやないか!とでも言いそうな笑顔をする。そうだ。ライブが決まった時、もちろんみんな嬉しかったが、誰よりも喜んでいたのは他でもないりうらだった。
「……そうだね……武道館ライブ、大成功させんと……それこそりうらが悲しむし、怒ってしまって、次会ってくれんかもしれん」
ゆっくりと立ち上がる。
「……成功させよう
【武道館ワンマンライブ】!」
『おう!』
*****
数ヶ月後。
「いれいすの皆さん、準備いいですかー?」
六人で夢見た【武道館ワンマンライブ】が今始まろうとしている。りうらの歌うパートは動画から切り抜いて来た。生歌を聞かせてあげられないなのはファンのみんなに申し訳ないがそこは勘弁してほしい。
「……みんな……ついにここまで来たんだ!!成功させよう!!」
「【武道館ワンマンライブ】!」
『ワァァァァ!』
盛大な歓声の元、俺達はステージに躍り出た。
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