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「───水ある、にゃんちゃんのエサあげた、」
「配信準備オッケー!」
スッ(配信開始にカーソル)
ブワッ
「……!」ブルッ
え、
「……な、んで、」
怖い
どうして
動悸が、
めまいが、する
「……ッ、」
カチッ🖱
最近、こんなことが増えた
配信を付けようとしたら動悸がする
“恐怖”が押し寄せてきて
それで、3ヶ月くらい配信休んじゃって
リスナー、俺のこと覚えてるかな
いや、もう離れていってるかも
こんな、おれの、こと、なんか
ああ、
「しのうかな、」
「じゃあ、俺に分けてよ」
「、!」ガタッ
え、誰
声、
「……は、?」
俺…?
「僕は四枝暗那。よろしくね」
「よん、ぐさ」
「ねぇ、そんなに辛いならさ、俺にその生活分けてよ」
「え、何、どういうこと、?てかお前、俺…?」
「混乱させちゃったみたいだ。ごめんね?」
「俺は明那の別人格。明那のストレス値が限界に達したからこうやって俺が出てきたんだ」
「…そんなことありえんの、?」
「ありえるよ、現に今起きてるわけで」
「……」
「…それって、俺の代わりにライバーやってくれるってこと?」
「そういうこと。俺、”ばーちゃるらいばー”がどんな仕事かやってみたいんだよね」
「それで君も休める。win-winじゃない?」
「…」
俺の、別人格…?
ってことは、この、よんぐさっていうやつが俺の代わりに配信やってもバレないんじゃないか?
……いや、何考えてるんだよ俺
急に現れて俺の別人格って言われて、どう考えても怪しいだろ
「……いいよ」
気がついたら、口が勝手に動いてた
……まぁいっか、
ちょうど休みたかったんだ
「こんにちは〜。お久しぶりで〜す」
<こんにちは!
<元気そうでよかった
<こんばんは〜
「みんな、俺のいない間なにしてたの」
「花火大会!?いいね〜!───────
あれから暗那には俺の代わりにライバー活動をしてもらってる
この2ヶ月強は旅に行ってたっていう体で話は通していて、リスナーもそれを受け入れていた
「あ!明那久しぶり〜元気してたぁ?」
「あ、叶さん!!元気元気〜」
「最近どうよ」
「最近?最近はねぇ────
事務所でもうまくやってるって言ってた。この前は叶さんと話したんだってさ。俺もかなかなと話したい。
てかメッシュと目の色違うけど変えられるからアイツが帰ってきた時普通にビックリする。だってドッペルゲンガーやん。
でも暗那の話のよると、どうやらこいつは初期衣装以外着れないらしい
こいつ用の服を持っていないっていうのもあるし、髪型をいじれないというのもある、とのこと。理由は良く分からない。
復帰してからずっと初期衣装だからか、ちょっと違和感を抱くリスナーもいる。けど俺がマイペースだからか、1回変えてから衣装を着続けていると思っているっぽい。
まぁ俺としては別になんでもいいけど。
……でも、このままでいいのだろうか
チリンチリ-ン
「───あ、きた」👋🏻フリフリ
「お、いたいた」
(椅子に座る)
「久しぶり、まぁゆ!」
「どーも。…あ、その服最近出てた奴?」
「そーなんよ!ほらここ、俺のファンマーク」
「ふーん、いいじゃん」
「んははぁ」
「…で、急に呼び出してどうしたの?話って何?」
「んーとな、」
「………最近のアキナのことなんやけど」
「…明那?」
「そう、」
「なんか、いつものアキナなんやけど、アキナじゃないー、みたいな…」
「なんか、そんな感じするんよ」
「…なんかそれ、わかる気がする」
「この前明那の配信見たけど、なんか雰囲気が違ったような気がするんだよね」
「なんやろ……なんか、”アキナの皮を被った別の人間“って感じがする」
「分かる」
「よな」
………
「……とりあえずさ、遊びにでも誘ってみる?」
「実際に会ってみればこのモヤモヤが解消されるかもしれない」
「そうね」
ピロン
「……ん、?」
『今日不破くんと会って話してたんだけどさ』
『今週土曜、3人でどっか行かない?』
「……!」
まゆからなんて珍しいな
……そういや最近、ふわっちにもまゆにも会ってないや
ちょっと寂しかったし───
「何見てるの?」
「…っ」ビクッ
「え、何。エロサイトでも見てるの?」
「は!?ちげーよ!!」
「じゃあ何かな?」
「う……」
「……まゆからだよ、今度どっか行かないかって」
「まゆ、?……ああ、灰のことか」
こいつ名前呼びかよ、俺の方が何千倍も仲良いのに??さえずみだぞこちとら
「じゃあ俺行ってくるよ。大事な友達からの誘い、断れないでしょ?」
「え…」
「俺に生活、分けてくれるんでしょ?」
「………」
2人に、会いたい
でも、
「いつの予定?……今週土曜か」
「たしかその日は何もなかったはず。いいよ。okのLI〇Eして」
「……」
『😁👍』
「ほら、もう11時だよ?早く寝て元気になって、明那」
「……うん、」
ガチャッ、バタンッ
「………」
「……ふふ。もうじき、かな」
「───あ。明那」
「まゆ〜!久しぶりー!!」
「どーも。最近は何してたの?」
「最近は結構忙しくて〜。なんか真面目にライバーやってるなーって感じw」
「まぁ、最近よく配信してるもんね」
「おーーーい!アキナ〜!まぁゆ〜!」
「あ!ふわっち〜!!こっちこっち!」
「ふぅ、おはようございます」
「おはようございます」
「一面街灯の明かりだらけだけど」
「んへへぇw」
「ほな行きますかぁー」
「───んでそん時甲斐田が〜」
「やっぱ甲斐田くんって裏の方が面白いんだ」
「あ”ははww」
「そうなんよねぇあいつ表だとクソつまらんことしか言わんのにさぁ、カメラ回ってないと結構キレとかあっておもろい」
「まぁ不破くんが言うってことはそういう事なんだろうね」
「甲斐田かわいそうw」
「でも”湊”は裏でもおかしいよねw」
「えぇ?w」
「普通に奇行に走ってたりするしw」
「んやんなことないよぉ」
「この前切り抜きで見たけど、楽屋から奇声が聞こえたから入ったら不破くんだったっていうやつ」
「それ聞いたことあるわ!」
「…てかアキナ、さっき俺の事ナチュラルに名前で呼んでたね」
「え!?俺”湊”って言ってたん!?」
「言ってたね」
「…ッ、」
「まじかよなんか自然と言っちゃったわ」
「んははぁ」
「───それじゃあね〜!お二人共〜!」
「またねぇ!」
「「………」」
「……やっぱ、何かおかしいね」
「んね、」
「俺が名前呼び指摘した時顔しかめてたよ?」
「自然に言っちゃったならそこまで動揺することもないのにね」
「……んで結局、この違和感の正体ってなんやろなぁ、」
「………追尾、してみる?」
「…」(ゲーム中)
今日暗那はふわっちとまゆとご飯に行ったらしい
羨ましすぎる
俺だってご飯行きたい!!!
「………」
(配信ソフトを立ち上げる)
「…!あれ、」
動悸が、前より和らいでる
「……これなら、俺でも配信ができるかも…!」
明日、やってみよう
ガチャッ
「ただいま明那」
「……」
「?どうしたの?」
「……あのさ、」
「俺、明日配信しようと思う」
「え、」
「俺、やっぱこのままじゃダメだ」
「最初はちょうど休みが欲しかった、って思ってお前に任せてたけど、任せきりなのも良くないなって」
「……でも、配信しようとすると動悸がするんでしょ?」
「…それは、たぶん、大丈夫」
「さっきソフト立ち上げてみた時、前よりもだいぶ動悸がマシになってたんだ」
「それに俺、このままじゃ一生配信出来なくなっちゃうよ」
「……そっか、」
「────残念」
「…ッ!なに───」
ガバッ(krinがaknの首を掴む)
「か…ッ」
(くるし、っ)
「あーあ、せっかく俺が明那になってるのに、なんでそんなこと考えちゃうのかなぁ」
「う、ぐッ」
「まぁでもいいよ」
「俺が”三枝明那”に、なってあげる」
(たッ、たすけ、)
(スマホに手を伸ばす)
「うーん、ちゃんとアキナの家だなぁ」
「つまり全くの別人の線は無くなった、と」
「んーでもなぁ、俺の勘は”アイツはアキナじゃない”って言ってるんよなぁ」
「……俺もそうだと思う。だから、」
「”にじさんじアプリのバグ”…って考えられない?」
「バグ、かぁ」
「そう、例えば───」
「明那のドッペルゲンガー、とか」
「……ドッペルゲンガー、か」
♪♪♪(着信音)
「…?」
「……!明那からだ」
「え、」
プツンッ(通話終了)
「……!電話が、切れた、?」
「……なぁまゆ。俺すげぇ嫌な予感するんだけど」
「…俺も」
「「…」」
「……俺、合鍵、持ってるよ」
「バレないように入ってみるしかないね」
「……そうやな」
…カチャッ
「……あきなぁ?」(小声)
「リビングには居なさそうだね」(小声)
「それ以外ってなったら……やっぱ自室とか?」(小声)
「そうだね、行ってみよう」(小声)
「……ちょっと空いてる」
「…明那、いる?」
(ドアの隙間を除く)
「……!!」
バンッッッ
ギチギチ……
「ッッッ……ぐッ、あ」
苦しい、痛い
助けて、
「苦しい?目に涙溜めちゃってさぁ」
「ね、じゃあもう早く楽になろうよ」
「俺が明那として、生きてあげるからさ」
ギュウウウウ…
「……ヒュッ、った、たす、ッけ」
バンッッッ
「────アキナ!!!!!」
「!?え───」
(fwがkrinを突き飛ばす)
「アキナ、アキナ!!!」
「かはっ、ゲホッ、ゴホ、」
「ほら、落ち着いて。吸ってー、吐いてー…」
「……」
「…っはぁ、ッ、くるしかったぁ……」
「よかった、」
「……ッ」
「───ふわっち、まゆ!?なんでここに…!」
「……」
「この期に及んで、また”明那のフリ”するの?」
「…っ」
「────お前、誰や」
「……」
「あーあ、バレちゃった…?」
(…!メッシュが、青に変わって、)
「そうだよ、俺は明那じゃない」
「三枝明那の、”ニセモノ”」
「…!」
「俺は四枝暗那だ」
「くらい、な」
「こうなったらしょうがないね」
「みんな一緒に、4のうか」
「…!不破くん!」
「……ッ」
「ほら、抵抗してみなよ、”湊”」グググ
「────ッッッ、」
「………ッ、やめろ!!!!」ガバッ
「…!おま、力強、!!」
「……ハッ、ぁ”っ、」
「……ねぇ、君は何がしたいの」
「……」
「…こんなことしたって、君は”明那”にはなれない」
「……分かってるでしょ」
「…ッ、うるさいなぁッ、灰は」
「俺は、そんな挑発にはのらないよ?」ギチギチ
「ハ-ッ、か、っは」
「…乗ってるじゃん」
「それ、不破くんの首を絞めてる気でいると思うけど、自分の首絞めてんのと一緒だよ」
「もし仮に俺らが君に殺されたとして、真っ先に疑われるのは誰かな?もちろん君だろう、だって今日俺らは会ってるんだから」
「…」
「俺らに手を出した時点で、君はもう負けてるんだ」
「……」
「……暗那、?」
「……って、」
「…?」
「────俺だって、みんなと遊びたかった」
「…」
「ずっと、羨ましかった」
「明那、楽しそうで」
「俺は、そっちに行こうとしても、行けないのに」
「好きなことして、友達と、笑いあって、」
「…それが、羨ましかったんだよ」
「……」
「だから、明那が限界になって、『やっと、やっと外に出れる』って」
「外に出て、戻りたく、なくなっちゃって」
「甘えちゃったのかな、俺」
「それで、ふと、」
「『俺が明那になればいい』……って」
「そう、思っちゃって」
「考えてからは、止まらなくて、っ」
「おれッ、おれぇ、!」ズルッ(手を離す)
「……っ、みんなに、ひどいことしちゃった、ぁッ」ドサッ(膝から崩れ落ちる)
「「……」」
「……ケホ、」
ポンッ( ・ω・)ノ(;ω; )
「……よく、言えたね」
「…!」
「つらかったやろ、?」
「……ッ、うん、」
「……ん、がんばったなぁ」ナデナデ
「…ッ、」
「…………俺、もう戻るよ」
「え、」
「もう誰かのこと傷つけたくないからさ、」
「それに、明那。動悸が治ってきたんでしょ?ならもう俺が居なくてもだんだん良くなってくよ」
「……」
「……暗那、」
「…ん?」
「……ありがとね、」
「…!」
「…」ニコッ
フッ(krinがaknの中に沈む)
「…」
「……更生コース、だね」
「…うん」
「やっぱ、本質的な部分は明那に似てるんだね」
「え、?」
「…明那みたいに、素直で優しい子だなーって」
「…!」
「…お、俺はともかく、暗那は、そうだね??」
「ツンデレか」
「違う!!」
「中学生みたい、よちよち明那ー」
「ん”ん”ん”〜もう!!」
「ふわっちからもなんとか────!」
「あ」
「ふわっち意識飛んでる!!!!やばいああああ!!!!」
「あれだけ首締められてたらこうなるよね」
「ししし死んでないよね!?!?!?」
「大丈夫だよ」
「ふわっちぃぃぃーーー;;」
「……んぁ、」パチッ
「!!ふわっちいいい!!!!!」(床台パン)
「ん、うるさぁw」
「あぇ、暗那は?」
「彼はもう帰ったよ、明那の中に」
「よかったぁ〜」
「……まぁ、しばらくは出てこれないと思うけど、」
「でも、アイツは俺の中で生きてるから」
「……そうやな」
「────んやぁ〜」
「まさか暗那くんがライブに出るなんてねぇ」
「んまぁ俺も悩んだけどね??悩んだ結果これです」
「めっちゃよかったわあの演出」
「俺にしては天才的な発想だったね」
「なんかあれ以降俺の意思で暗那を出せるようになったし」
「ふーん、」
「じゃあこのまま一緒に暮らすっていうのもアリなんちゃうん?」
「……いや、それは本人が望んでなかったからさ、」
「俺的にも、暗那はもう封印するかなって感じ」
「そっかぁ」
「……結局、暗那くんってなんだったんだろうねぇ」
「どうだろ、運営に聞いても『そんなバグが発生したような形跡はない』って言われてさ」
「バーチャルだからなんでもありってことかぁ?」
「そういうことぉ?」
「真相は…闇の中ッッ!!」
「んはwカッコつけてて草」
「よーっし!!」ガバッ(勢いよく立つ)
「俺は昨日!!1stワンマンを成功させた男!!!これからもっとでけえことするぞー!!!」
「暗那も連れて!!!なぁくらいなぁ!!!」(胸を叩く)
「酔ってきたかぁ?」
「飲むぞふわっち!!なんならまゆも呼ぼう!!!」
「お、呼んじゃう?たぶんまだ近くおるよな」
「まゆちゃ〜ん!出てこいやぁ!!」
「んははぁwうるさw」
えーーーーーーーーーっと
あの、
そ、うですね、
ッス—
ちょっとぉ〜いそがしくってぇ〜((
数ヶ月くらいあたためてたやつです
ちょっとだけ創作意欲が戻ってきたのでまた未完の作品とか色々と出していこうかと思いますので何卒
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