〜アリスとリヴィズの出会いのこと〜
彼女から聞いた話によると、ここでは妖精、というものが出るらしい。そんなの根っから興味も無いため、そうか、ぐらいにしか思わなかったが。しばらくすると、館についた。館より、城の方が似合うだろう。そんなことを考えつつ、声を整える。妖精、か…気配は感じたが、姿は現さなかった。んなことはどーでもいい。新しく師になった、精霊師、お目にかかりたいものだ。コンコンとドアをノックすると、なかからはい、と聞こえた。マイだろうか。暇な時間でトランプを右から左へパラパラと移す。しばらくして、ドアが開いた。
リヴィズ「わたしが奇術師、リヴィズだ。精霊師のアリス殿をお目にかかりたく、ここにやって参りました」
一応丁寧な言葉扱いにしとく。
マイ「承知しました。こちらへ」
失礼する、とわたしはいい、そのまま広い廊下へいった。ドアの前へ立つと、看板にはアリスと書いてある。ノックしようとすると、なかから話し声が聞こえた。誰かがいるのか。あっても面倒くさい、しばらくドアの前で待とう。そう考えて、うしろをふりかえったとき、マイが首を傾げた
マイ「どうされました?」
リヴィズ「いや、誰かと話しておるようでな」
マイ「大丈夫ですよ。」
マイはにっこりと笑い、ノックをした。
マイ「失礼してもよろしいですか。奇術師様が来てくださりました」
リヴィズ「失礼している 」
リヴィズは礼をすると、中からいいよ〜と声が聞こえた。妖精とでも、話していたのか?まだ幼い。
リヴィズ「では、入らせてもらう」
スリッパをコンコン、と整え、中へ入った。
アリス「こんちには〜!アリスだよ!」
リヴィズ「ご存知の通り奇術師、リヴィズだ」
アリスはかたくならなくていいよ〜と言うのでその通りで行く
リヴィズ「他にもあたってくるやつはいるだろ、」
リヴィズは持ってきた和菓子を渡した。するとアリスは 「ありがと〜!」といった。
アリス「まだ、いないよ〜?リヴィズが初めて!よろしくねぇ!」
元気いいなコイツ
リヴィズ「妖精でも出すの?」
気になっていたことを聞く。アリスは頷いた。
アリス「出せるよ〜!妖精さんたちがねぇ、景色が良い所がいいってー、いうから!森に建てたんだぁ!」
言われてみれば、この森は景色が良い。最初は観光スポットだと思っていた。
リヴィズ「へ、おもしれーな。」
ふと笑いが溢れる
アリス「リヴィズは笑ってたほうがいいよ〜?」
リヴィズ「そうか?」
このごろ、リヴィズは笑う数が減っていた。それは自分でもわかっていた。
リヴィズ「ありがとな。」
私は笑ってそういうと、アリスも笑い返してきた。
リヴィズ「良かったら、過去のことやの話さないかな?」
アリス「いいよ!」
今日は楽しい一日になりそうだ
コメント
3件
今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! まぁ…どうゆう感じの子なんだろうね〜 あ、ゆるゆるしてて可愛いわ〜(?) あー…リヴィズらしいね!!! 確かに今日は楽しくなりそうね(?) 次回も楽しみに待ってるね!!!!