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続きです
「誰か酔って机にぶつけたか?w」
「そんなことは置いといてfjs……」
fjswさんに、と続けようとした瞬間、彼の口は強制的に塞がれた。
「あ………あが……」
「ねぇ…貴方みたいな輩は軽々しく俺のryoちゃんの名前を呼ばないでくれる?」
顎と腕を掴まれ、身動きの取れない男の前に立つのは、黒いオーラを纏ったomrの姿が。
「ryoちゃんがいつもより色気があるのは認めるけど、それに対して邪な思いを持つのは許せないよ?ラジオでもテレビでも俺のだって主張しているのになぁ…なのになんで君達みたいなのが後を絶たないのだろう…」
心底不思議そうに首を傾げるが、3名はそれでも恐ろしくて震え上がる。
「誰がmtkのryoちゃんだよ。それに、早くこいつらを始末しないと。ryoちゃんに見られたら確実に怒られる。」
omrの後ろから近付いて来たのは、声からして怒りを露わにしているwkiの姿が。
冷静にしている様に振舞っているが、手の甲に血管が浮いている。相当許せないのか。
「でも、僕が誘ったんだから、僕のであってるでしょ ?それにwkiは最初ryoちゃんと仲が良かった訳でもないでしょ?」
「え……あ…」
言い合う2人に、恐怖を感じ、彼らは見上げる。
不穏な空気を纏って見下ろす彼らを、彼らは知っている。知らない筈がない。この日本に、名を馳せる、日本を代表するバンドだからだ。
「さ、ryoちゃんに変な虫が付かないうちに始末しようか。」
「安心しろよ?社会的には潰さないから。」
そう言ってにっこりと不穏な笑みを浮かべ、この会場を後にした。
「はぁ…なんでryoちゃんは変な虫ばっかに好かれるんだろ…」
物理的に人間を潰した後とは思えないほどの、軽い口調で話す。
「mtk…それ俺達に盛大なブーメランぶっ刺さるんだけど」
「まあ、僕達は変な虫で良いけどね」
2人はくくくっと笑いながら歩き始める。
「変な術おうとしたり、正攻法でryoちゃんを狙うならこんなに心配しなくてもいいんだけど…」
「嘘つけ」
「バレたか笑」
無自覚なのか、態なのか。omrはfjswの事については、誰に対しても容赦ない。
「ryoちゃんを性的な目で見られたら殺めるんじゃないかなってくらい怒る癖に」
「だって仕方ないじゃん、」
少し不貞腐れた表情でomrは言う。
「ryoちゃんは俺のなんだから、そりゃ怒るでしょ」
「だからmtkのじゃないって」
そしてomrは威嚇するかのようにwkiを睨みつける。
「それに、mtkがryoちゃんの気づく前に始末するんだから。いつまで経っても変な虫に付かれてるって気づかないんだよ。」
「でもwkiも虫を始末するの反対しないじゃん」
「当たり前じゃん。可愛い可愛い姫に変な虫をつける護衛がいるか?」
「まあ…つまりは僕達が気をつけていればいいってことだよね」
「そうそう。」
にっこりと笑みを浮かべるomrとしっとりと笑みを浮かべるwki。傍から見ると誰もが見惚れてしまいそうな顔だが、考えている内容は腹黒い物だった。
「あ!mtk!wki!やっと見つけたー!」
2人を探していたのだろう。見つけたfjswはぱっと笑みをうかべ、手を振った。
そのまま走り出したfjswを見て、2人は愛しそうにfjswの元に向かう。
この2人の笑みは、微笑ましいものか、はたまた違うものか。誰も知ることはできない。
因みに2人に始末された3人組はいつの間にか芸能界から姿を消したそう。
長くなりました。
仕事の合間に書いてたらめちゃめちゃ長くなりました。
あとフォロワー様一気に増えて嬉しかったですっ!