※読み切り小説です
登場人物
山崎 叶奏(やまざき かなで)
18歳
コンビニの常連さん
中村嶺亜(なかむら れいあ)
16歳
コンビニバイト
──────────────────
嶺亜side
深夜のコンビニバイトを始めた
必ず立ち寄ってくれる君(叶奏)に恋した
嶺亜『あのっ!』
叶奏「はい…?」
嶺亜『ごめんなさいっお釣り切れてて…』
叶奏「えっ…そーなんですか?」
嶺亜『そーなんです』
叶奏「君…新人バイトくん…?」
嶺亜『え…!?よく分かりましたね!』
『そーなんですだから
分からないことが多くて…』
叶奏「そっか…」
嶺亜『あっ、俺中村嶺亜って言います!』
叶奏「私は、山崎 叶奏だよニコ」
嶺亜『ごめんなさいっ確か…あっ!』
『予備のお釣りあるところわかりました!』
『ごめんなさい引き止めちゃって…』
叶奏「いいよいいよ笑」
「嶺亜くん?のこと知れたし笑」
そんなこと言われたらもっと好きになっちゃいますよ…
叶奏「じゃあ…行くね?」
嶺亜『はいっ!』
叶奏「また来るからね〜!」
嶺亜『わかりました!待ってますっ!』
叶奏さんは次の日もその次の日も来てくれた
きっかけは平凡だったけど
永遠に続けられる気がした
夜に出会った恋だからさ
夢だと思ってたんだ
だけど叶奏さんに頬を抓って貰う度に
とても痛かったんだ
休憩時間に毎晩こっそりコンビニからポテトチップス持ちながら抜け出して、
毎晩のようにデートしてた
俺がバイトしてるコンビニの近くには
公園があってそこのベンチに座りながら
2人でよく食べてたな…笑
叶奏の微笑みと金星探してたらとつぜん
叶奏「はぁ…」
とため息を漏らしたんだ
その溜め息の意味を分からずに
叶奏と一緒に居れるからいい気になってた
叶奏「どうぞ〜 」
なんて言われて入ったのは叶奏の部屋
初めて来た
白と黒を基調としたモノトーンの部屋
こんな感じだったんだ…
そう思ってたら叶奏が急に
叶奏「ごめん…」
嶺亜『どうしたの?』
叶奏「半年後には嶺亜と一緒に居れない…」
嶺亜『…え?』
叶奏「高校卒業したらね?この街から出てくんだ」
「実家に戻るの…」
嶺亜『…』
その日はそのまま別れた
すぐに半年は来てしまって叶奏が実家に戻る時が来た
俺は何回も止めたよ?でもね
叶奏は下を向きながらこう言うんだ
叶奏「しょうがないよ…笑」
止める度に叶奏を困らせてたんだ…
短い夜が連れ去る星のように俺の恋は
朝靄の中へ消えていった
その時初めて
ただ愛し合う気持ちだけじゃどうにもならないことを知ったんだ
でも叶奏との思い出は消えないよ
また恋をしてもね
あれから数年たった今
俺は彼女もできて充実した日々
だけどね叶奏…
まだ君のこと思い出す時があるよ
あの時俺に告白する勇気があれば少しは
未来が変わっていたのかな?
でもね叶奏との思い出は消えないよ
だって…確かに今でも俺の胸の中に
残ってるんだから
〜END〜
コメント
3件
知ってる方もいるとは思いますがこの物語はSMAPの 「君と僕の6ヶ月」という曲を題材にした物語です! たまたま少クラを見漁ってたら 生田斗真君が歌っているのが目に留まりこの時代に戻って欲しい!という願いを込めて書きました! 是非感想をお聞かせください🎶