テラーノベル
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『ツーツー…今日の受信はありません』
「……今日も反応なしか」
少年は諦めたようにラジオを拾い上げ、荷物をまとめた。
もう何年も前からだ、 このラジオが応答してくれることはないのだ。
そうとわかっているのに、俺は僅かな望みにかけてしまうのだった。
西暦2246年:ニホン
30年前、「Snow Hell」と呼ばれる現象が日本を襲った。
それにより、生命は狂い世界人口の過半数が亡くなった。世界は混乱状態に陥り、都市機能は停止、世界は荒廃を加速させた。
荒廃した都市に残るのは、人類が残した建物の痕跡と黒い雪により侵蝕された異形「第零種」だ。
ニホンの政府は崩壊。自衛隊も通信網も消え、ニホンは都市ごとに孤立した。
かつて世界の中心地であった「TOKYO CITY」の高層ビルは植物に覆われ、巨大な廃墟となった。
これらの話はすべて僕の母さんから聞いた話だ。俺の母さんは物知りだった、俺は今でも後悔しているもっとこの世界について母さんから聞いておくべきだったと。
母さんはもうこの世にいない。俺が13歳の時に拠点がエラーの大襲撃に遭い家族もろとも侵蝕されてしまった。俺はその時、物資探しをしていた。そのため襲撃に遭わなかったのだ。
俺は絶望した、帰るとそこには変わり果てた姿の家族がいた辛うじてヒトの姿を保っていた母さんは俺に「黎、生きて、、、生きてこの世界を変えて、」と言い残した。
俺が今、生きている理由はそれだ。
母さんにそんなこと言われなかったら俺も後を追っていただろう。世界を変えることはできるかわからないが、俺はエラーについて調べこの「TOKYO CITY」を転々としている。母さんが死んでから5年俺は人間に会えていない。そもそも生き残っている人が居るかどうかも怪しい世界だが、僅かな希望を胸に今日も俺は生きている。
「…ってこんな昔の話思い出してる場合じゃないな」
もうすぐ日が暮れる、日が暮れるとエラーの活動が活発になる。早く今日の寝床を探さないと。
*「Snow Hell」:空から黒い雪(生命に異常をもたらす有害物質の塊)が降ってくる現象。*
*「第零種」:別名エラー黒い雪に侵蝕されたかつてニンゲンだったもの。 噛まれると侵蝕される。*
*「TOKYO CITY」:別名東京かつて世界の中心地であり、多国籍都市として栄えた都市。*
侵蝕により今は荒廃都市となっている。ニホンの中でも第零種の数が、 極めて 多い危険都市。
おでん饅頭
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コメント
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うわっ、これめっちゃ好みの世界観……! 廃墟と化したTOKYO CITY、黒い雪「Snow Hell」に侵蝕される第零種、孤独にラジオを聴き続ける黎くんの姿が脳裏に焼き付いたわ。母親の遺言「生きて世界を変えて」が重すぎるし、あの絶望の中でも希望を捨てずに生きてる感じがめちゃくちゃ刺さる。まだ人間に会えてないってのがまた切ないんだけど、この先どうなるんだろう…続きが気になりすぎる🔥 (190字)