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#蜘蛛ですが何か?
イレガ
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コメント
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もう七陰と対面するエピソード来たね!🥀 アルファやベータたち、それぞれの個性が感じられてすごくわくわくするよ。特にベータとは本の話で盛り上がれそうなの、めっちゃいいな〜! ルナがシャドウさんの背中を見て照れてるところ、すごく可愛かった…。でも最後に魔力の違和感が出てきて、これは…何かあるのかな?💭 不穏な伏線が続きを早く読みたくなる〜。めるくさん、やっぱり重ねる空気感が繊細で素敵です!🤍
――シャドウに、ついてこいと言われた。
その言葉を思い出すたび、ルナ・シルヴェインの胸は不思議と温かくなった。
目の前を歩く漆黒の人物。
闇に溶け込むような黒い衣装に、圧倒的な存在感。
何度見ても、目が離せない。
(……やっぱり、かっこいいなぁ)
思わず見惚れていると、前を歩いていたシャドウが足を止めた。
「どうした?」
「えっ!? な、なんでもないです!」
「そうか」
シャドウはそれ以上追及せず、再び歩き始めた。
ルナは慌ててその背中を追いかける。
(あ、危なかった……!)
出会ったばかりの相手に、一目惚れしたなんて知られるわけにはいかない。
……少なくとも、今は。
やがて二人は、森の奥にある建物へとたどり着いた。
外から見れば、ひっそりと佇む古びた建物。
しかし、その内部にはルナの想像を超える光景が広がっていた。
「わぁ……!」
広々とした空間。
整然と並ぶ調度品。
そして、こちらに気づいて振り返る、複数の女性たち。
彼女たちは一斉にシャドウへと視線を向けた。
「お帰りなさいませ、シャドウ様」
先頭に立っていた金髪の女性が、優雅に頭を下げる。
その姿には、気品と隙のない強さが感じられた。
ルナは思わず背筋を伸ばす。
「紹介しよう。新たな仲間だ」
シャドウの言葉に、女性たちの視線がルナへと集まった。
「ルナ・シルヴェインです!よろしくお願いします!」
ルナはにこっと笑い、丁寧にお辞儀をした。
最初に口を開いたのは、金髪の女性だった。
「私はアルファ。シャドウガーデンを統括する七陰の第一席です」
「アルファさん……! よろしくお願いします!」
「こちらこそ。あなたのことは、シャドウ様から伺っています」
アルファは穏やかに微笑んだ。
しかし、その瞳はルナの魔力を慎重に見極めようとしていた。
続いて、青みがかった銀髪の女性が一歩前に出る。
「私はベータです。物語を書くのが好きなんです。ルナさんのことも、ぜひ色々教えてくださいね」
「物語? わぁ、素敵! 私、本を読むのも好きです!」
「まあ、本当ですか? でしたら、ぜひ今度お話ししましょう!」
ベータの表情がぱっと明るくなる。
その後も、ルナは七陰の面々と挨拶を交わしていった。
それぞれが異なる雰囲気を持ちながら、誰もが只者ではない。
そんな彼女たちと肩を並べることになるのだと思うと、期待と緊張で胸がいっぱいになった。
やがて、アルファがシャドウへと向き直る。
「シャドウ様。彼女の処遇についてですが……」
「ルナには、特別な役割を与える」
その言葉に、周囲の空気がわずかに変わった。
「七陰と同等の立場として扱え。だが、必要以上に特別扱いする必要はない」
「承知いたしました」
アルファは迷いなく頷いた。
七陰に並ぶ存在。
その意味の重さを、ルナはまだ完全には理解していなかった。
けれど――。
「私、頑張ります!」
ルナは胸の前で拳を握り、明るく宣言した。
「まだまだ未熟ですけど、皆さんに認めてもらえるように、精一杯努力します!」
その真っ直ぐな言葉に、アルファは目を細めた。
「ええ。期待していますね、ルナ」
こうしてルナ・シルヴェインは、シャドウガーデンの一員となった。
しかし。
その夜。
与えられた部屋で一人になったルナは、ふと胸元を押さえた。
「……あれ?」
身体の奥に、嫌な感覚が走る。
魔力の流れが、ほんの少しだけ乱れていた。
普段なら気にも留めない程度の違和感。
それなのに、今日は妙に気になる。
ルナはそっと手のひらを見つめた。
指先に、かすかな紫黒の光が揺らめく。
「……気のせい、だよね?」
次の瞬間、それは跡形もなく消えた。
ルナはしばらく手を見つめていたが、やがて小さく息を吐いた。
今は、考えても仕方がない。
明日からは、新しい生活が始まるのだから。
そして何より――。
「……また、シャドウ様に会えるかな」
ぽつりと呟いた声は、誰にも届かない。
窓の外では、月が静かに輝いていた。
まるで、少女の運命を見守るかのように。