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別に、サボっていたわけではありますん(おい)
「ありゃりゃ」
あー、これはアレだ。
よくある、靴に画鋲入れてあるヤツ。
でも、こんないっぱい入ってたら履く前に気付くよ。
やるなら、靴底と中敷の間に画鋲を置いた方がいいんじゃないかな。
そこなら気付きづらいからね。
多分画鋲でも、中敷ぐらいなら突き通すでしょ。
そう考えながら僕は入っていた画鋲を全部床に落とした。
「よし」
いざ、教室へ。
─教室
今のとこ何もしてこないな…
或叶くんと話したいんだけどな…
……純也は別にいいけども。
─昼休み
…なんだ…今日は平和デーですか?
─放課後
……え、えー…
まあ、いいや。
帰るか─
「白髪くん」
今頃かい。
ていうか…その呼び方やだ。
「今日はいいもの持ってきたんだ」
…いいもの?
「なに?いいものって」
「それはね」
後ろにいた或叶くんがライターを取り出した。
「てってれー!見ての通り、ライターです!」
ライター…
火傷でもさせる気かな?
「あは、これを使ってね」
そう言って純也は、僕の机から教科書を出した。
「こうするんだ」
そして、火をつけた。
あー、そういうことか。
君の持ち物、全部燃やすぞっていうヤツか。
「黒焦げだ〜」
純也が火をつけた教科書は、もう何の教科書だったかも分からないほどになっていた。
「次は〜」
純也は楽しそうに、次々と僕の物を燃やしていく。
或叶くんは、気まずそうに、下を見つめた。
「よし、次はこのノート……って…なんだこれ」
ノートから、写真が落ちた。
あ、昨日挟んだ、、、
その写真は…その写真だけは、だめだ…
「その…写真…」
或叶くんが呟いた。
「…ズキンッ。い゙ッ」
或叶くんが頭を抱えた。
「…或叶…今すぐ、燃やしてあげるからね」
っ!
「待って、それは─」
「あれ、なんかお前が拒むのって珍しくない?」
「そ、そんなことないよ」
「まあ、どっちにしろ、大事な物なんだね…!」
純也はライターを写真に近付けた。
「あ…ちょ…」
下手に刺激したらダメだ…
どうすれば……
ジリッ
「っ!」
「燃えろ燃えろ〜」
コイツ…ゆっくりと……
「或叶、もう一気にやっちゃっていいよね」
「え」
或叶くん…
「じゃあ、やっちゃうよー」
純也はライターを……