rbru/nmmn/ご本人様関係NOTHING
誤字あるかも/18気味
rb→女性見掛けのポールダンサー
ru→客 という世界線のお話
誤字とても多めかも
詳しく書くのが面倒臭いという私情を優先しているためポンポン話が進んでいきます。
最終回の勢いで描いてますが、次話(afterstory?)あります。
結構長いです。
変な順番で話を書いているのでこのお話である程度関係を進めなくてはならなくてですね。つまりは、そういう事です。語彙力はないないしました。
ーーーーーru side
少し眠なげな目をしていた彼を急いで帰らせ見送った。
流石になんでも、色々なことがありすぎて。キャパオーバーにも程がある。
熱くなる顔を鎮めるために手で顔を隠す。重いため息を吐いて少しでも熱を逃がす。
不可抗力。彼の足にコケた。仕方ない。
けれど、あの美貌なら誰でも怯んでしまう。男性だ。男性なのは分かっている。けれどもだ。
心臓が飛び出てしまいそうで落ち着かない。慌ただしい。
自分の中で恋愛対象という概念がない、そもそも恋愛をしないからだろうが。
もしかしたら、俺は彼が好きなのかもしれない。
やっぱうそ。
いやでも⋯、
と訳のわからない自問自答を繰り返す。
でも、こんなにも脈が早くて頬も熱くなるというのに、何の病にもなっていないというのか。
せめて、迷いの病に位はかからせてくれ。
欲言うならば、恋煩い。
苦しいけど、その苦しさを味わいたい。
今だけは、そんな気分。
こんな状態で星導さんと踊れねぇよ⋯
と自分への煩わしさがこもったため息を深く吐いた。
rbside
マフラー越しに『さっむ⋯』と声を漏らす。小柳さんの家で暖を取らせて頂いたのが吉だったのかはわからないが、まつ毛に水蒸気が出来て少し視界が塞がれた。
まつ毛長いとこんなこと起こるんだ⋯と自分のまつ毛の長さを褒め称えつつも驚く。
いくら体温の変化が少ないとはいえ気温を感じない訳ではない。これだけの寒さだと流石にコートも恋しくなる。
そういえば、そろそろ衣装が届いたところか。一応彼にサイズは聞いて買ったものの、いざ着てみて合わなかったら不安。
明日も練習すると話したし、仕事終わりのまま行くから明日は荷物に衣装も追加しなければ。
⋯にしても、小柳さんの新たな一面のようなものが見れていい時間だったなぁ。と振り返る。
笑うときに困り眉なる癖とか、目を逸らしてしまうことが多いところとか。
⋯って、俺こんなに小柳さんのこと見てるのやばいな。
特別な感情がにょきっと生えてきてしまいそう。お願いだから水は与えたくない。
小柳さんに刺激しないでくれと言いたいけどきっとハテナを浮かべるだろうから言えない。
流石に俺やばいな。いくらなんでもお客様という立場の方にに入れ込みすぎでは、と客観視し始める。
いやまぁ踊りに誘っているのだからお客様というとズレる。バディというと親密すぎる。知り合いと言うほど遠い関係ではないと自負している。
⋯⋯⋯⋯難しい。
踊っている時に他ごとを考えたらまた怪我をさせてしまう。
煩悩は取り除かないと。
きっと、俺の頬と耳が赤いのは寒さのせい。
きっと、だけれど。
『⋯⋯ぃてて、』
昨日床に打ち付けた背中の痛さに目を瞑りながら、片目を開ける。
昨日帰ってきた時間も遅かったし、寝る時間も遅かったし。
夕焼けが見えるのは無かったことにしよう。
不幸中の幸いで仕事は夜から。でも時間に余裕があるわけでもないから急いでシャワーを浴びて目を覚ますとしよう。
くせ毛な髪を乾かし終わり、荷物の用意をする。
『⋯あ。衣装持ってかないと』
昨日考えていたことをきちんと思い出し部屋に取りに行く。
ギリギリ鞄に入るか、と考えながら衣装のことを考える。
絶対似合うだろうなと綻ぶ。
って、なんで俺こんなこと考えてるんだよ。いや、でも普通か?
と自問自答をする。
って、そんな自問自答してる時間も無かった。急いで出ないと。
マフラーを適当に首に巻いて、外に出た。
今日は、小柳さんは来ていなかった。
後にスマホを見たら、急用が入ったから練習だけ行かせてもらうとのことだった。
残念。あなたが居るだけで頑張る気になれたのに。
なんてため息をこぼしつつも、店から出ようとする。
すると、後ろから肩を叩かれる。
後ろを振り向くと、小柄な女性。
『⋯?なんですか?』
〘あ、っ!いつもお疲れ様です〙
『ありがとうございます⋯?』
〘その、恋人とかいるんですか!〙
なるほど。俺にもこんな風に応援してくれる人がいるんだと驚く。
なんとなく察した。
『あぁ⋯⋯⋯、居ないですけど』
〘そうなんですね!!今度の大きいホールでの楽しみにしてます!〙
『そうですか、ありがとうございます。お気をつけて』
と言って練習場に向かった。素っ気ない気もするけれど、拗らせた感情を持たせたくはない。
見るからに悪い人ではないとは思うけれど。
いつもの部屋に向かうと、小柳さんのほうが先についていた。
『こんばんは』
「あ、こんばんは」
「すいません見に行けなくて。めちゃくちゃ見に行きたかったんですけど。」
『謝ることじゃないですよ。ありがとうございます。』
『年末ですしね。忙しいったらありゃしない』
「ほんとですね、急に忙しく笑」
「あともう数日でステージの上に立つのも信じられないです」
『緊張しますよねぇ。あ、そういえば衣装持ってきましたよ』
そう言って鞄から取り出す。
『1回サイズ合わせたいので着てもらってもいいですか』
「大丈夫です」
『俺部屋から出てるので着替え終わったら呼んでください。』
「あ、はい。分かりました。」
そう言ってスマホだけ持ち扉の外に出る 。
装飾品はまぁ後で付けるもののめんどくさい衣装だから着れるかな。
と心配しながらスマホを見て待っていると、思ったより早く小柳さんは扉を開けてきた。
「着れましたよ」
『⋯わ、似合ってますね』
「まじすか、ありがとうございます」
『⋯⋯普段着痩せするんですね。いつももやしみたいに細く見えるのにがっしりしてる⋯⋯』
「もやしって笑」
『まぁ、とにかくサイズが合ってるなら良かったです。動きづらくないですかね?』
「はい、大丈夫です。」
クールだけど少し和が混ざった衣装がとても似合っている。
本番が楽しみ。
『⋯よし、じゃあ練習しましょうか』
「はい」
2時間ほど練習し、そろそろ休憩をしようという話になった。
『小柳さんほんと上手ですね』
『才能あるどころじゃないですよ。経験者かってくらいですよ』
「マジすか、嬉しいですね」
『本当にやったことないんですよね』
「ないですね〜⋯」
『いいなぁ。もう本番このまま行けるくらいには上手すぎますね。』
『ターンも力強くできてるし⋯⋯』
「それは星導さんのリードが上手だからですよ。元々全部星導さんの教え方とリートが上手だからです 」
『いやいや』
「いやいや」
『そういえば、目あまり良くないんですか?』
「え?」
『いゃ、この前お邪魔させてもらったときつけてたの思い出したんで』
「よく覚えてますね。確かに眼鏡ないと見えづらいこと多いんで付けてます」
「コンタクトつけることもあるんですけど苦手で。家とかは眼鏡です」
『なるほどぉ⋯』
「そういう星導さんも目細めること多くないすか?」
『あぁ、老眼ですね』
「ちょ、今何歳なんですか笑。しかも即答しないでくださいよ」
『いやぁ、本当これは老眼なんですよ。腰も痛いしおじいちゃんですね』
「ははははっ、老眼⋯笑」
『ツボ入ってません?』
「いゃっ⋯笑老眼⋯⋯笑」
『ちょっとぉ。笑いすぎですよ?』
「いやぁ、だって⋯笑、その綺麗なお顔から老眼って⋯⋯笑」
『それ褒めと貶し混じってません?』
「褒めです褒めです笑」
「ッ゙は⋯笑、はらいた⋯笑」
『もー、練習再開しますよ!立って!!』
「すいません⋯笑怒らないでください⋯笑」
笑いながらも立った彼の手を取り、不満ながらも踊りを始めた。
ツボに入っていながらも踊りはブレず羨ましながらも眉をしかめた。
笑いが収まりながら小柳さんが話しかけてきた。
「もう明後日っすよ」
『ですね。ほんとはやい』
『これが終わったら、今日は帰りましょうか。もう小柳さんこんだけ踊れてるので明日1回やれば大丈夫だと思います』
『明日はイベントのことについて話したいですし。』
「了解っす、」
そう会話を終え、後は優雅に踊った。
彼の衣装、やっぱりいいな。踊る度に舞っている。綺麗。
悦に浸りながらダンスを終えた。
『衣装、持ち帰りたいです?』
「⋯ぁー、俺持ち帰らせてください」
『分かりました』
「そういえば星導さんの衣装はどんな感じなんですか 」
『それはトップシークレットですよ。本番直前のお楽しみってことで。』
「えぇ、なんですかそれ笑」
『まあまあ。』
「俺、衣装脱いでから帰るのでお先に帰ってください」
『あ、はい!分かりました 』
また、と声をかけて急ぎ足で帰った。
ワクワクが抑えられず、鼻歌を歌いながら帰路についた。
本番当日の朝。緊張からか、早く目が覚めてしまった。
昨日は無事イベントのことに気づいて小柳さんに話せて、1回だけ踊り帰宅した。
そのまま俺は寝落ちしてしまっていたようで、まじでコンディションが悪い。まじで、イベント当日とは思えない。
急いでシャワーを浴びに行った。
お気に入りのヘアオイルでギシギシになりかけていた髪をなんとか潤わせた。
今から髪を乾かして準備してもまだ余裕はありそう。
いくら会場入りが早いとはいえ。早起き過ぎたか。まぁ、小柳さんを誘って一緒に行くのもいいかも。
とりあえず出れるよう準備しよう。
髪を乾かして適当にくくった後、
衣装やら諸々を詰め込んで、出れる準備は整った。
彼はどうかな、と思い
『おはようございます、準備どうですか』
と送ってみると数分後に返信が返ってきた。
「今さっき終わりました。バッチリですよ。」
と返信が来ていた。
なんだか微笑ましくなる気持ちを抑えて、
誘いをかけてみる。
『思ったより早くなりそうなんで、一緒に会場まで行きませんか?』
そうするとすぐに返信が返ってきた。
「星導さんがいいなら、是非」
結局あのあと彼の家まで向かいに行って、その後タクシーに乗って向かった。
着いたのはまぁ大きめなホールで驚いた。想像以上。
「⋯すいません、帰っていいすか⋯」
『ちょっと、帰らないでくださいよ笑。でもこれは緊張しますね⋯、 』
『思ったより大きいからその分踊りやすそうではありますけど』
「ぁー、確かに。自由に踊れそう」
『とりあえず更衣室行って着替えててもらっていいですか?』
『仕事場の人に聞きたいことがあって』
「あぁ、そうなんですね。じゃあお先に」
『はい、おれも小柳さんが終わったくらいに行くので』
「っす」
同僚に聞きたいことを聞けて安心しながら更衣室へ向かっていると、衣装に着替え終わっていた小柳さんが前の方にいた。
「あっ、星導さん」
「ヘアメやってくれるんでしたよね。あと、星導さんの衣装楽しみにしてますよ。俺はちょっと休憩所行ってるので。」
『分かりました。楽しみにしててください笑』
『ヘアメのとかも持っていきますね 』
「お願いします」
そう言って休憩所の方に向かっていた小柳さんを見送り、更衣室へと入った。
ちなみに衣装はなるべく小柳さんの対比になるような衣装で黒の柄違い。
あくまで目立たせたいのは小柳さんだから。
俺は昔から理由のわからない衣装を着るのに慣れていたから案外早く着替え終わった。荷物からヘアメ系を取り出して休憩所へ向かった。
「おわっ、めちゃ良いじゃないすか。似合ってますね」
『ありがとうございます。ヘアメは俺が決めてやっていいですか』
「あ、はい。どうぞ」
『ありがとうございます』
なるべくシンプルな感じで、クールに仕上げてみた。あんまりゴツゴツさせると彼の負担になりかねない。
『⋯⋯はい、出来ましたよ』
「おぉ、手慣れてますね」
『毎日自分の髪でやってますからね笑』
「俺星導さんの髪セットしてもいいですか」
『良いですよ。』
その後自分の髪を見ると結った髪とくくっているような髪型だった。ちなみに結われてる髪にはリボンも結われていた。
小柳さん本当なんでも出来るな。
あっという間に本番1時間前。
後は楽しむしかないか。
外も、いつも俺が踊る時間の暗さになってきた。
『小柳さん、眠くないですか?』
「眠くないですよ。まじ緊張で目ギンギンですよ」
『はははっ、緊張ですか』
『まぁ、楽しみましょうね。』
「はい、勿論」
会場のスタッフさんにそろそろ準備をし始めてくれと言われ、2人で移動した。
『小柳さん、本当お綺麗ですね』
「そういう星導さんもですよ」
ruside
何かを見据えている彼の目を横から見つめる。
本当に綺麗だなと暗闇の中からでも思う。
あっという間に時間は流れて、もう次は出番。途端に衣装が重く感じる。
『小柳さん、本当に踊り綺麗ですから、心配しないで』
『何かあったら、すぐリードします』
「⋯⋯はい、有難う御座います」
緊張している心に効く。星導さんも緊張していない訳ではないはずなのに。
『⋯⋯出番です、行きましょう』
『楽しみましょうね』
とてつもなく、幸福感に満ち溢れた笑顔を向けられた。
あぁ、もう。
彼に手を引かれて、舞台から出ようとする。観客席に見えるようなほどまで出た時手は離された。
舞台の真ん中まで、2人歩く。
観客には見えない顔を向けられて、彼の手にそーうっと、手を乗せた。
音楽が流れ始めると、その手が強く握られ俺も握り返した。
彼の職業柄のしなやかさに驚きつつも、自分のタスクをこなす。
音楽の盛り上がる部分。
手を握りながらも俺が背中を反り曲げ何回転もする。腰に回された手が安心する。
回る勢いに乗って衣装が強くひらりと舞う。
その後も滑らかに動いて、まるで舞踏会の視線を自分達に集めるように踊った。
あっという間に終わった踊り。
舞台袖で、人差し指だけつなぎながら歩く。
「⋯お疲れ様でした」
『お疲れ様でした、やっぱり凄かったですよ』
「本当ですか。良かった」
「⋯星導さん」
『はい⋯?』
「⋯⋯⋯家、来ませんか?」
わざと醸し出したこの空気感。踏み込んだのだから、ステップを返してくれ。
『⋯分かりました』
この、何とも言えない顔。
察してほしいのに、察されたくない。
察して踏み込んでほしいのに。
荷物をまとめて揺られるタクシーに、暗い外。小指だけ絡められた手。
合わせられない顔に、熱だけは持つ指。
何とも言えないムードに熱を持つ目を瞑る。
もう後少しで到着の目的地に心臓が激しく、はげしく脈打つ。
運転手に目的地と告げられて、料金を支払い、何も話さないまま家に入る。
荷物を遠慮がちに端に置き、手を洗いに行こうとする彼の舞台から着たままの衣装を掴んで止めた。
「星導さん」
『⋯はい』
「俺が、星導さんに恋愛感情を持ってるって言ったら」
「⋯拒絶、しますか」
『⋯⋯いいえ』
背中を向けられていたのに、顔を合わせられる。目が合わせられない。下しか向けない。
『小柳さん 』
『俺、踊ってる時ずっと小柳さんの顔見てたんです』
『綺麗で、綺麗で仕方ながなかったんですよ。こんな人野放しにしてたくないって思いました』
『拒絶なんて、したくないです』
どんどん近づかれ、まるで背中を反らせるときのような体勢になる。
『⋯⋯⋯嫌だったら引っ叩くなりなんなりしてください』
そう置き土産をされて優しく唇を塞がれた。
俺は抵抗もなんもせず、彼を見つめる。
そうすると目をふさがれた。恥ずかしかったのか。
唇が離されると同時に手も離される。
『付き合って、くれますか 』
「⋯⋯はは、星導さんに言われちゃった」
『横取りさせてもらいました』
「⋯⋯⋯⋯⋯喜んで。」
『逃げないでくださいね』
「ははっ、怖いなぁ」
始めて、美しい彼の奥深い何かを見れた気がした。
これまではなにか高い壁があったのに、その壁は崩れていくように消えていった。
指を絡め合わせて、もう一度は俺から唇を塞いだ。
⋯⋯3日後⋯⋯
あの夜から、やっと次に会えた日だった。
彼のいつものショーが、終わって彼の家に来ていた。
期待しすぎかもしれない。早すぎるのかもしれない。
けれど、何かあった時のためにと
痛さに悶えつつも後ろを解してやって来た。
家で頭を肩に乗せてゆっくりしている時に、俺から仕掛けてみた。
指でツンツンと彼の手の甲を刺激したりしていると『どうしたんですか』と声をかけられる。
そう言われたら指を絡めてキスをする。こうすれば大抵の恋人は落ちると聞いた。ネット情報だが。
『ちょ、どうしたんですか』
『えらい積極的⋯⋯⋯』
そう言われて服を少しはだけさせてみる。
そうするとすぐに顔をそらされた。
寝転び始めた彼の上に馬乗りし、また服をはだけさせてみる。
やっぱり勢いよく顔がそらされた。
「⋯なんで顔そらすんですか」
『いや、その。俺にとってはめちゃくちゃ刺激的なんで⋯』
「なら見てくださいよ。誰のためにやってると思ってるんですか」
『いやいや、本当にトイレから長時間出られなくなるんですよ』
「はははっ、⋯笑そうですか笑」
顔を合わせてきた瞬間に胸まで服をはだけさせる。ここまでいくとはだけさせるよりかは見せているのほうが正しい。
やっぱり高速で顔を逸らされる。
「星導さん、シましょーよ」
『だめです⋯本当に駄目です⋯』
と真っ赤な顔を手で隠しながら言ってくる。こういう所は初心なのか。と驚きつつも、本当に俺なんかで興奮するのか怪しく感じてきた。興奮しないから出来ないのかと勘ぐるほど。
「⋯俺じゃ駄目ですか?」
『いや、良すぎるんですけど、本当に目に毒なんで、ストップです』
「俺なんかじゃ興奮しないからですよね、すいません」
『いや、本当にやばいですから。違います。興奮しまくりです。まじで。』
『⋯⋯⋯大好きな恋人の半裸見て興奮しない人いませんって⋯』
「なら、行動に出してくださいよ。何してもいいですから」
そう言いながら上裸になる。
完全に横を向かれた。
『⋯ほんとに、やばいですから⋯』
「我慢しないでほしいんですけど」
と、笑顔を向ける。
まだ、3日の交際期間とは言え星導さんは分かりやすい。分かり易すぎる。
「星導さん、顔に出やすいですね」
『小柳さんの前だけですよ⋯まったく⋯』
「はははっ、なら良かったけど。」
「星導さん、今俺の後ろ、解してあるんですけど」
顔を隠していた手が退かされ、
え⋯?と言いたげな困惑の表情で見つめられる。
腰をがしっと両手で掴まれ急に積極的だなと思っていたら、口が開いた。
『後ろを⋯?????解した⋯⋯??』
「はい。」
『本当に⋯??』
「はい、試してみます?」
『⋯⋯⋯⋯ッ゙、小柳さん、尽くしてくれるのは嬉しいですけど、そんなにしなくていいんですよ⋯、ね⋯⋯ 』
「仕方ないでしょ、だって。星導さんのこと大好きでどうしょうもないんですもん」
彼の手首をつかんで鼓動に触れさせてみる。
「星導さんがどうにかしてくれないんですか?」
『⋯⋯っ〜、⋯⋯小柳さん、悪魔⋯』
「そんな、酷いですよ。」
「今日。しましょ?」
『むり、むり。だめ、本当にむりです』
「ぇー、じゃあ、星導さんどうにかしてくださいよ」
『キスで我慢してください⋯⋯』
『今日したら、小柳さん身体の負担えげつないでしょ⋯』
「いーですよ、別に 」
そう言っていると軽々と起き上がって唇を塞がれた。舌で、年蜜に。
『じゃあ、明日か明後日はしましょう。ね?約束ですから。今日はやめましょう⋯?』
「⋯はぁい、じゃあ今日は星導さんがずーっとキスしてくださいね」
『ほんと、甘ったるい人⋯⋯、』
そう言われながらも最初プレゼントしてくれた指輪を反射させて恍惚に浸りながら、
星導さんに身を任せた。
自分が自分じゃないように甘い言葉ばかりが出た。
story⋯おまけ
ーーーーーーーとある日
rbside
2人で休みが合い、町中を歩いていた時。
急に小柳さんに声をかけてきた人がいた。
【お兄さん、良ければお茶しませんか⋯?】
と、女性に声をかけられていた。
どう返事するのかと横を見ていると、
「すいません、」
と言っていた。
「俺、人妻なんで」
うんうん⋯⋯って、何言ってんだこの人は!?と、驚きながらも喋るわけにはいかない。
『すいません、またどこかで』と言い小柳さんとその場を離れる。
『は?小柳さん、人妻って⋯?』
「だって、星導さん指輪くれたし」
「丁度いいのが無かったんで人妻って言っただけですよ。まぁ別に事実ですし、良いでしょ」
『え?事実?』
と、困惑が止まらないまま振り回される毎日であった。
⋯
fin
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