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あー、甘酸っぺえ~~!!(笑) みことのモヤモヤ、すごいわかる。「嫉妬」って認めるの恥ずかしいけど、すちが「嬉しい」って言ってくれて、しかもお互い様って返してくるところがもう……尊すぎるだろ!! 周りの4人がこっそり見てるのも含めて、完全に青春のスナップ写真みたいなエピソードだったわ。 「写真撮っとけばよかった」→「撮るな!!」の流れ、好き。 次の話も楽しみにしてる🔥
付き合い始めて、少し経ったある日。
「すちー!これ見て!」
みことがそう呼ぶと、すちは振り返って笑った。
「なにー?」
「昨日のカフェの写真!めっちゃ綺麗に撮れてる!」
「ほんとだ。みこと、写真撮るの上手だね」
「でしょ?」
そんな二人を見ながら、暇72がニヤニヤする。
「お前ら最近ずっと一緒じゃね?」
「うるさい」
「はいはい、ごちそうさま」
「なんで!?」
いつものように騒がしい時間。
――だったのだが。
その日、すちのところにいるまがやってきた。
「すち、この前言ってたやつなんだけどさ!」
「ああ!あれね!」
二人は楽しそうに話し始める。
すちはいつも通り笑っている。
ただ、それを見ていたみことは。
(……なんだろ)
胸の奥が、少しだけモヤモヤした。
(なんでこんな気になるんだ?)
別に、普通にいるまと話しているだけ。
わかっている。
なのに――
「……」
気づけば、みことは無言になっていた。
こさめがそれに気づく。
「みこと?」
「ん?」
「なんか今日静かじゃない?」
「別に?」
「……絶対なんかある」
「ないって」
そう言いながらも、みことの視線は何度もすちへ向いていた。
そして、しばらくして。
「じゃあまたね、すち!」
「うん、また!」
いるまがLANの方へいく。
すちがこちらへ戻ってくる。
「みこと、どうしたの?」
「……別に」
「怒ってる?」
「怒ってない」
「じゃあ、悲しい?」
「……」
「みこと?」
「……ちょっとだけ」
すちは首をかしげた。
「何が?」
みことは少し迷ってから、ぽつりと言った。
「……さっき、楽しそうだったから」
「え?」
「すちが他の人と話してるの見て……なんか、嫌だった」
言ってから、自分でも恥ずかしくなった。
「……ごめん。、めんどくさいよね」
すると、すちは少し驚いたあと――
ふっと笑った。
「それ、嫉妬?」
「……たぶん」
「そっか」
「笑わないで」
「笑ってないよ」
すちは少しだけ考えてから言った。
「でも、嬉しい」
「……なんで?」
「みことがちゃんと好きでいてくれてるんだなって、わかったから」
「……」
みことは顔を上げる。
すちはいつもの優しい顔で笑っていた。
「でもね、みこと」
「ん?」
「僕も、みことが他の人と楽しそうにしてたら、ちょっとだけ嫌だよ」
「……え?」
「だから、お互い様」
その言葉を聞いた瞬間。
みことの胸にあったモヤモヤが、すっと消えていった。
「……そっか」
「うん」
「じゃあ、俺たち両想いってことで」
「もう付き合ってるでしょ」
「そうだった」
「ふふっ」
二人で笑う。
その少し離れたところでは――
「……」
暇72、いるま、こさめ、LANの四人が、しっかり見ていた。
「なあ」
暇72が小声で言う。
「俺ら、今めちゃくちゃいいもん見たよな?」
「見た」
「尊い……」
「写真撮っとけばよかった……」
「撮るな!!」
みことの声が飛んできた。
「聞いてたの!?」
「聞こえるんだよ!!」
「じゃあ帰ろうぜ!」
「逃げんな!!」
今日も、騒がしい。
でも。
みことは思った。
嫉妬するくらい、誰かを大切に思えること。
そして、それを素直に話せる相手がいること。
――案外、悪くないかもしれない。
「すち」
「ん?」
「……これからもよろしく」
「うん。こちらこそ」
二人は顔を見合わせて、また笑った。
【つづく】