静かな夜
地面に座って、呼吸する_
目を閉じて、そのまま眠る_
こんな俺は、変なのだろうか_
だれも、ありのままの俺を見てくれない_
「またこんなとこで寝てんの?」
そんな声が聞こえる_
「なに、別にいいじゃんか」
「悪いとは言ってへんけど?」
そんな会話をして、俺は冷たく言う_
「1人にして、」
「……」
しばらく沈黙が続き、俺が立とうとした時
「総統なら、仕事しないと」
何度も聞いてきた言葉_
俺は、”総統”だから_
「譲るよ、きょーさんに」
「お前じゃなきゃ意味ねぇから」
きょーさんは、俺を引きずり_
ら運営国の城へと戻って行った_
『戻りたくない、あんな場所』
「おかえり、らっだぁ」
「…..ん」
素っ気ない返事をし、俺は部屋に籠った_
「ここの総統、引きこもりらしいぞw」
「ちゃんとしろよなーw」
「まじでそれw」
外から聞こえる、その声に_
俺は耳を閉ざす_
「ラダオクン?」
「どうしたの、みどりくん」
みどりくんにだけは、
ありのままの俺を、見せたくない_
憧れてくれてるから、好きでいてくれるから
「ダイジョウブ?ゲンキナイ?」
「大丈夫だよ」ニコッ
俺は、簡単な作り笑いをして_
みどりくんを部屋に返した_
疲れた、死にたい_
そう言ったら、きっと責められるだろう_
“総統”なんだから_
「めんどくさいからやってよ」
俺は資料をレウさんに押し付け、
城の庭へ行った_
コンちゃんが幸せそうに、花に水をあげてるのを見て_
俺は、1人でそれを眺めていた_
「バレてるよ〜?」
「知ってる、」
コンちゃんは勘が鋭くてめんどくさい_
こんなこと言ったら、嫌われるだろうけど_
『誰か、ありのままの俺を愛して_』
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