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「はぁ??なんで怒ってんだよ」
「全部ふぇにが悪いんじゃん!俺もうお前のこと知らねーから!」
「それはこっちのセリフだわ!」
まいたけはソファに置いてたスマホを持って逃げる。
「ふーん、逃げるんだ」
そういうとまいたけはパッとこちらを振り返る。
こちらを見るまいたけの目にはいっぱいの涙で溢れかえってて今にも溢れそうだ。
「ふぇになんて、、ふぇになんか!大っ嫌いっ!!!」
そう言い残しまいたけは家を飛び出して行った。
「大嫌いか…」
まいたけと付き合って結構たつけどその言葉を言われるのは別に初めてのことじゃない。
だけど、あそこまで本気で言われたことは無かったから余りにも突然のことで動けなくなった。
こんな休日に、喧嘩なんてしたくなかったなぁ。
走って逃げた先は、ちょこらびハウス。
別に今日は撮影があるって訳じゃないし、誰かがいるっていう確信もなかったけど、だれかいそうだし、俺の話を聞いてくれる人がいる気がした。
今回の喧嘩に至ってはおれは悪くない、、と自分は思ってるものの大嫌いは言いすぎたかなぁ……
「え?まいたけ今日撮影ないよ?」
案の定撮影なんかないくせにかにちゃんとゆぺがハウスにいた。
「知ってるよ、さすがに俺も休みの日まで仕事したくない」
「じゃあなんで来た?」
「、、ふぇにと喧嘩した、、、」
「もー、休みの日の朝から喧嘩なんて元気だねぇ」
「俺だってしたくなかったよ!?でも、ふぇにが!」
まあまあ、と宥めるかにちゃんと、話を聞いてるのか分かんないゆぺに不満ありげな顔をすると、
「話聞くぐらいならいけるよ話してみなよ」
この喧嘩の原因は圧倒的にふぇにが悪いと思う、多分誰が聞いてもそういうはず。
まぁ、八つ当たりした俺も悪いとは思うけど、、、
事の発端はふぇにに送られてきたゆぺからの1件の写真。
そこには、たぶんかにちゃんが作ってくれたんだろうなって思われる鍋とゆぺのピースをした手が写りこんでいた。
かにちゃんとゆぺは付き合っていて、基本料理をするのはゆぺだから、料理苦手なかにちゃんが作ってくれて、よっぽど嬉しかったのか分かんないけど、写真を送ってくるのは別にいい。そこからのふぇにの一言よ!!
『ゆぺいいなぁ~、俺も食べたい、、』
もうこの時点ではぁ??じゃん!
だからさ!?
『かにちゃんち行って食べてきたら?』
って言ったらね、
『まいたけのが食べたいの~』って!
そこからさらにね!?
『まいたけも作ってよ、まいたけつくれないの?』って!!!!
んっ?!?!俺だって料理苦手なりに頑張ってつくってるじゃん。
てか比べんなよ、人には得意不得意あるねん!
こんな感じで冒頭の喧嘩に繋がるんだけど、、、これ俺悪くないよね?!八つ当たりしたのは悪いとおもうよ!?けど、喧嘩ふっかけたのはあっちじゃん、、
「ねぇ!!かにちゃん!ゆぺ!どう思う!!」
「確かにまいたけ悪くない」
珍しくゆぺが俺の味方をする
「てかちょっとまって、喧嘩の原因半分僕たちじゃん」
「そーだよ、もとはといえばゆぺがふぇにに送らなきゃよかったんだよ!」
「そんなこと言われたってねぇ?かにちゃん」
と、とぼけた顔で言うゆぺに呆れてしまう。
「もぉ、、、こんな休みの日に喧嘩したくなかったぁ、、、」
多分誰が聞いても言うぐらい弱々しい声で半泣きで言ってる俺の言葉を聞いて、かにちゃんとゆぺもようやくおれが結構ショックを受けてることに気付いたようで、
「んじゃあ、僕たちと遊ぼうよ。服買いに行ったり、ご飯食べに行ったりしよ?」
「いいの?ゆぺとかにちゃんも久しぶりの2人で過ごせる日じゃん」
「んまぁ、そうだけど、悲しんでるならさすがに慰めてあげるよ、ねぇゆぺ?」
かにちゃんが甘えるような声で上目遣いでゆぺにお願いすると、
「はぁ、、、しょうがないなぁ、代わりに全部まいたけ奢りね」
なんて、おっそろしいこと言ってきた。
「かにちゃん!ゆぺ!お前ら大好き!」
そう言って2人に飛び付く。
「あっついんだよ!!」
ゆぺに剥がされましたけどね。
まいたけが出ていってどんぐらいたった?
あいつのXを見る限り一応浮上してるから生きてるとは思うんだけど、、
ぼーとスマホをみていると、ゆぺから電話がかかってきた。
「、、なに?俺今話す気ならない」
『うるせぇ、さっさと話聞け、今かにちゃんとまいたけといるんだけど、迎えに来い。もうすぐご飯食べ終わるから、走って来い。分かった?』
「はぁ?なんだよって電話切るのはやっ、、、」
LINEを見ると、今いる店の位置情報が送られていて、ここからだとほんの数分で着くところだった。頭冷やしたいし、さっさと行って謝ろう。
ぼーとまいたけのことを考えて歩いていると前に見慣れた姿をした2人組がいた。
「さくら、、?と、ぽけ、、、?」
「あ、ふぇにちゃん、なにしてるの?こんな時間に、」
「まいたけの迎えに行くとこなんだけど、、」
「のわりには、暗い顔してるやん。なんで?」
なんだかんだ察しのいい2人には俺の元気がないことに気づいてしまったようで、ことの成り行きを全て話す。
「謝りに行こうと思うんだけどさぁ、、」
「ふぇにちゃんまいたけくんがなんで怒ったか分かる?」
「うぇ、、?」
そういえばまいたけを怒らせちゃった、どうしよう、っていう考えだけでまいたけの気持ち考えてなかったかもしんない、、、
「俺がかにちゃんばっかり褒めたから、、?」
「それもそうだけど、まいたけ好きな人に自分以外褒められるの嫌じゃん、俺そういうとこまいたけと似てるから分かんねん」
ポケが誇らしげに俺に言ってくるけど、そんなこともあんまり今の俺には聞こえない。
100:0で俺が悪いやん、、、、
「あぁぁぁぁもう、やらかしたぁぁ、、」
「自分の悪いとこ分かったんなら次から気を付けれるでしょ?良かったじゃん、早く行っておいで」
「ありがと、さくら、ぽけ、謝ってくる」
「おう、今度ご飯奢れよー」
ポケとさくらの声を聞きながら走ってまいたけのいる店までいく。
てか、あいつらもこんな夜に2人でなにしてたんだろ、、、今度、聞こ。
「はぁ、はぁ、」
「あ、やっときた。」
「っ、ふぇに、、」
まいたけが気まずそうにこちらを見る。
「すいませんでしたっっ!!!」
まいたけの目の前で土下座をすると、頭の上で困惑したまいたけの声と後ろで大爆笑してるゆぺとかにちゃんの声が聞こえる。
「ちょっ、!ふぇにっ!いくら個室だって言っても恥ずい!頭あげてっ!」
そういわれたので、頭をあげるとまいたけは、
「俺だって傷ついたんだから、、かにちゃんばっかり褒めて、、」
「ごめん、嘘って思うかもしれないけど聞いて、俺はかにちゃんを褒めたつもりじゃないし、かにちゃんとまいたけを比べたわけじゃない、ほんとごめん、嫌な気持ちにさせて、、」
「俺も、ごめん、八つ当たりして、、、」
「んじゃあ、仲直りね」
「大嫌いとか言ってごめんなさい」
「まいたけが俺のこと嫌いなんて思わないから笑、大丈夫!」
「ずっとずっと、大好きだから」
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
「話し終わった?そこのいちゃいちゃしてるお2人さん」
「ありがと、今日は付き合ってくれて」
「そーだよほんとに、かにちゃんと2人で過ごすつもりだったのに」
「ほんっと、すいません」
「てか、まいたけ覚えてるよな、今日全部奢りって言ったの」
「あ、」
「え?」
「ごめんふぇに、お金貸して、てかお前が払って(コソコソ」
「せめて、割り勘にしよ、(コソコソ」
「「ごちそーさまでした!」」