葉月 side
近々にライブが迫ってきている時だった。
仲町あす花から1件のメールが来た。
私は別の仕事で気付いたのは2時間後
他のメンバーからも20件は超える通知
とりあえず1番上に出てきた巧のトーク画面を開いた。
✉巧〈緊急事態!!!宝が病院にいる!〉
病院…?
この言葉を見た時、心の底から〈心配〉という言葉が出てきた。
なんで…?
今までこんな感情、押し殺してきたから何も感じなかったのに。
…感じるようになってきてる
次に仲町あす花に折り返し電話をかけた。
プルルルルル…
仲町「葉月ちゃん!今どこ!?」
『宝が病院ってなに?どうなったの』
仲町「お、落ち着いて!今から病院来れる?場所送るから!」
『マッハで行く』
私は人生で1番早く走ったんじゃないかってくらい全速力で病院へ向かった。
ついた先は結構大きめの病院。
『余計に不安になってくるだろうが!!』
ひっそりとした受け付けの所に桧山と佐神と寮母、そして足に包帯を巻いた宝の姿があった。
何か重めの話をしていたから盗み聞きをした。
宝は自分が無能だって。自分を責めてるらしい。
なんかめっちゃ腹たってるんですけど。
しかも桧山の事妬いてるし
『ふざけんなッ!』
『8LOOMのリーダーは宝にしか務まらないんだよ!』
宝「葉月…」
『桧山がなんだよッ…宝は宝だろ!』
『桧山に負けないくらい宝は良い奴だし宝がいないと8LOOMの距離は縮まってない、!』
『これ以上責めたら自分の事だろうと許さないから!』
宝「え…」
周りを見渡せば皆が驚いた顔で見てきてる
仲町あす花がハンカチを持って近付いてきた。
『なに…』
佐神「気付いてねーの?あんた泣いてる…」
手の甲で頬に触れてみると濡れていた。
泣くことなんていつぶりだろうか、
『とにかく私言ったよな!無理すんなって!』
宝「それは…ごめん」
『それに!!』
感情が爆発して気付いたら宝の胸ぐらを掴んでしまっていた。
桧山「ちょッッ!!」
『心配させんな!!』
今度はちゃんと分かった。
自分は宝が心配で泣いてるんだって。
宝「…ごめん」
『ライブどうするわけ?』
桧山「それは帰ってから決めようってなった」
『…なんで桧山まで泣いてんの』
仲町「もう感動回じゃん!泣」
『…自分でハンカチ使えよ』
私はハンカチを返した。
『私はこれで』
佐神「なぁ、これから振り付け考えるのに帰るわけ?」
『私は体調崩すって予告したでしょ』
それだけを吐き捨てて私は病院から出た
【ライブ・作詞・作曲】
はもうしないって決めた。
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宝 side
葉月があんなに自分の事で怒って泣いてくれた。
あの時は葉月が怖すぎて謝るしかできひんかったけど…
これって良く考えたら号泣案件よな←
帰ってフリを1から自分のせいで考えることになった。
結局踊るのは立ってじゃなくてもいいだろうってなって座って踊るという新しい形になった
佐神「宝、これ」
弾に渡されたのは俺のノートだった。
宝「最近ないと思ったら盗んでたん!?」
有起哉「泥棒扱いすんなよー笑」
成瀬「盗んでたのは如月さんだけどね」
葉月が…?
もしかして中身見たん?
佐神「宝のページだけ1個しかなかった」
宝「人のいい所は見つかるんやけど自分のは中々見つからへんねん…笑」
久留島「葉月ちゃんから伝言。」
一之瀬「宝のいい所500個は余裕で出てくるって」
有起哉「て事でノート皆で見ようぜ!」
宝「なんで!?」
成瀬「リーダーがどんな風に見てるのか気になるしね笑」
宝「えぇ、恥ずかしいやん」
桧山「恥ずかしがらなくて良いから!見るよ!」
全員。じゃないけどノートを見ていく
葉月の所は葉月がいないからって飛ばすことになった
良かった…笑
俺のページなんて1つしかないのに見る必要ある?
と思いつつ2個前のゆきにぃのページをめくった
宝「…え」
そこにはひとつしか書いてなかったはずの寂しいページがぎっしり詰まったページに変わっていた
メンバー全員からいい所が書かれている
気が付くと他のメンバーはそれぞれ違う事をしていた。
マジで泣かせんといてほしい…泣
成瀬「それ如月さんに皆で書こうって言われたんだ」
宝「葉月が…?」
一之瀬「なんか書かないとぶっ殺されそうな気がしたから…」
有起哉「大袈裟すぎだろ笑」
葉月がそんな事してくれたんや。
俺のことどんどん好きにさせてくるやん。
もう勘弁してやー…
葉月は他のメンバーの倍俺のいい所を書いてくれていた。
1番嬉しかったのは…
『普通に好き。宝は私たちの宝だよ』
…ホンマに可愛ええ笑
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩310
コメント
10件
葉月ちゃんー!!😭😭😭 ガチであの子いい子過ぎる😭 距離縮まっててんのよきなんだが👍🏻 続き待ってます✨✨