第二章・予選第二戦:「国境を越える、関門の激闘!山口県、参戦!」
異空間ステージに再び立つ鳥取。前回の激闘から間もない。まだ体に少しの疲れを残しながらも、次の対戦相手が呼び出される。
「続いての挑戦者は……本州の西端、関門の要——山口県!」
現れたのは、長いコートを羽織り、背中には「維新」と刺繍された男。落ち着いた表情で鳥取を見据える。
「……お前が、あの島根を破った鳥取か。」
「はい!次も、絶対に負けません!」
「フッ……いい目をしている。だが、俺の“維新の息吹(イシン・ブレイズ)”を前に立っていられるか?」
◆山口県の能力
能力名:維新の息吹(イシン・ブレイズ)
幕末から明治維新にかけて活躍した山口の歴史を象徴する技。炎のような気流を纏い、スピードと威圧で相手を圧倒する。
能力名:関門トンネル(カンモン・ダイブ)
相手の背後にワープするように現れ、不意打ちを狙う。関門海峡の海底トンネルをモチーフにした技。
能力名:長州砲・改(チョウシュウ・バースト)
かつての長州藩が誇った火砲技術をアレンジした遠距離技。爆音とともに圧倒的な破壊力を見せる。
戦いが始まると、山口の猛攻が襲いかかる。火と風を纏い、突進する山口。だが、鳥取も逃げるだけではない。
「……俺はもう逃げません!俺にしかできない戦い方で、立ち向かうんです!」
◆鳥取の応戦技
能力名:砂上の柔流(サジョウ・フロウ)
砂の上を滑るように動き、相手の攻撃を受け流すようなスタイル。攻撃よりも防御と翻弄に特化。
能力名:白兎の導き(ハクト・ナビゲート)
神話をベースにした直感強化技。敵の次の一手を“感じ取る”力。
山口の「長州砲・改」が炸裂する寸前、鳥取は「白兎の導き」でタイミングを読み切り、「砂上の柔流」でスライド回避。
そして——
「これが俺の“今”の一撃だぁぁぁあ!」
鳥取の拳が、風と砂を纏い、山口の懐に突き刺さる!
「——見事だ。」
山口は膝をつき、鳥取の勝利が決まる。
***
試合後、異空間から日常へ。鳥取は静かに温泉で傷を癒していた。
「……また勝てた。けど、すごくギリギリだった……。」
その頃、東京の高層ビル。
デジタルモニターに表示された文字列。「鳥取、二戦連続勝利」
「ふぅん……鳥取、また勝ったんだ。」
東京は静かに眼鏡を持ち上げ、窓の外を見つめる。
「少し……面白くなってきましたね。」
——〈続く〉
コメント
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ふぇぇぇ!?円周率さんの東京さん 眼鏡かけてたの!?かっこよ、、 鳥取強、、💪🏻( ¨̮ 💪🏻)