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スタート
ワンクッション
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夕方
私はいつものように屋上で、街の景色を眺めていた。
雨が降っており、空は雲で覆われている。
半袖の私には少し肌寒いくらいの、涼しい風が吹き抜ける。
雨の雫が地面に落ちる音がうるさく、人の声もかき消される。
そんなうるさい雨の音の合間に聞こえてくる声。
「..たっ、ー、笑」
その声がする方へ歩いて行くと、1人の少女が
屋上の柵の向こう側にポツンと立っていた。
黒く長い綺麗な髪をしている。
独り言をボソボソと呟いていたが、
大粒の雨の音で全てかき消された。
とてもじゃないが聞こえない。
気づくと足が勝手に進んでいた。あの子の方へ。
私があの子に近付いて行っている間も、あの子は独り言を呟いていた。
その少女の独り言は、近づいていく度に段々鮮明に聞こえてくる。
「なぃ...な、、」
震える声で呟いている。
すると、少女は目の前で座り込んだ。
少女に近付いてから分かったことは、この少女は凄く震えており、
‘’泣いていたこと”
どうやら少女は、自殺をしようとしていたのだろう。
ただ、
その少女が放った言葉は
「私じゃ無理だ、ぁ、」
震えている声をどうにか安定させようとするが、
声の強弱が上手く安定していなかった。
「分かるよ〜、、死ぬのって怖いよね。」
私はそう言葉を放った。
すると、あの少女はこちらに視線を向けた。
が、泣いていることを誤魔化したいのか、すぐに視線を戻し、少し見えた、暗く、綺麗な顔を伏せてしまった。
もしかして、泣いてることを誤魔化す、というより、
私の放った言葉に傷ついてしまったのだろうか、
そう内心焦っていると、少女は私にある質問をした。
「貴方、、誰なの、、」
私は答えた。
羽音「私は羽音っていうの!!ハーフなんだよー!!」
そう、私はハーフであり、髪の毛が金色、瞳は明るい水色をしている。
私が答えると、その少女はこちらに顔を上げた。
にひっ、笑
敵意など無いよと言わんばかりに笑ってみせる。
この子も、、ハーフの私を虐めるのかな、
避けられるのかな…
あぁー、、怖いなぁ、、笑
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ガチ眠いやばい寝たくないどうしよう頭痛い😭