魔法少女育成所
予鈴のチャイムが鳴り、私は教室へ駆け込んだ。
「ふー、セーフっ!」
先生はまだ来ていないようだ。
私は自分の席を探し、席へ座った。
(そうだ、隣の席の子に挨拶しなきゃ!)
私はそう思い、声をかけた。
「あっ、あの!よろしく、ね?」
「……、」
その子の目は真っ赤な赤。右目は隠しており、髪の色は真っ黒。だが所々に雷のような黄色いメッシュが入っている。身長は低めか?
「…、ああ、ごめん。よろしく。」
その子は小さく会釈し、肘をつきながら前を向いた。
「ね、ねえ!名前…、なんて言うの?」
「…風上雷。あんたは?」
「私はね、宮之真帆!」
「へ〜、じゃあよろしくね、まほりん♪」
その子はいたずらっ子のような笑顔を見せた。
「まっ、まほりん!?じゃ、じゃあ…らいらい!」
「パンダの名前みたい。」
「べっ、べつにいいでしょ!」
私がそういった瞬間、らいらいは立ち上がり、私にこういった。
「んじゃ、僕は授業サボってちーちゃんのとこ行ってくるから、先生に体調不良で保健室にいる、って言っといて〜」
そういって、教室を出ていってしまった。
「…ちーちゃん……?って、誰?」
私がそう呟いた瞬間、先生が入ってきた。
次回⇨ちーちゃんとは
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