テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
注意⚠️
こちらの作品はBL要素含みます。
あれな内容な為苦手な方は閲覧お控えください。
•カニバリズム
•グロ
•とにかく苗木君が可哀想
本当に色々注意です。
この先お読みになって気分が悪くなったりした場合私は責任を一切負わないので ご注意ください。
それと文才も無いので読みにくかったらごめんなさい🙇♀️
それではスタート▶️
「うぅ…」
頭痛がする。全身が痛い。
そんな事を考えながらゆっくりと目を開ける。
「えっ…?」
僕の目に映ったのは見覚えのない天井…知らない部屋だった。
周りを見渡そうと体を動かしたが、思う様に動かない…重い。
その理由は簡単だった。何故なら…
手足が拘束されていた
「う、そ…何で」
必死に手足を拘束している器具を外そうと試みたがびくともしない。
普段から嫌なことがあっても立ち直ろうとする前向きな自分でさえこの状況を打開できる希望が見つからず、かなり焦っている。
そのうえ、誘拐や監禁なんてされた事ない上に捕まった時の対処の仕方などろくに考えたこともなかった。
「どうしよう…まずは出口を「ないよ?」
「は、」
頭の中が真っ白になる、何故この場に居ないはず…いや居てほしくない人物の声がしたのだろうか。急いで思考を整理し 恐る恐る声の聞こえた方に視線をずらす。
「狛枝、君…どうしてここに」
「僕が君をここに連れてきたんだよ、どう?この部屋苗木君のためだけに用意したんだ」
「そんな、何でこんなこと…」
「簡単な話だよ!僕は君を愛しているから」
「ひっ、」
「あはは、そんな怯えないでよ、僕は君を大切に扱いたいんだ」
「ぁ… だ、出して此処から…お願い」
「君の願いであってもそれは出来ないよ、ごめんね」
「そんな…」
逃げなきゃ、此処から…嫌な予感しかしない。
不安 恐怖 緊張の感情が頭の中でぐるぐる渦巻いている。
目の前にいる彼は誰だ、僕が知る狛枝君は何処へ行ったのか、今目の前にいる彼は頬を真っ赤に火照らせて明らかに前とは違う眼差しをこちらに向けている。
「あっははは、本当に素晴らしいよ、絶望的だよね?…でも君ならきっと僕の予想を遥かに超え希望に満ち溢れた世界を作っていけるよ!」
何を言ってるんだ、何故か頭の中を覗かれている気分だ。
希望に満ちた世界を作る?こんな状態から?自分から僕を閉じ込めといてまだ僕に何か求めるのか。… こんなの嫌だ、どうにかして此処から逃げなければ…そうだ…何かいい案はないのか? 前向きになれ…僕だって狛枝君には及ばないかもだけど一応超高校級の幸運だ…
きっと、きっと希望は必ずどこかにある、絶対に。
「あははは、あはははははははははははははははははははははははははははははは」
なに笑って…
「苗木君…ほんとに君はどうしようもなく可愛いね?焦ってる姿も良かったけど、やっぱり君にはその希望が宿った目がいいよ… 僕の腐り切った心が浄化されていく」
「あぁーっ…やっぱりやめようと思っていたんだけど、抑えられそうに無いなぁ…」
「な、何する気なの…」
「僕は、君の希望をずっと見ていたい。死ぬまでずっと」
「だからさ、君の手足を切っちゃおうと思って…」
「は?えっ…嘘嘘嘘、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…やめて…」
「ごめんね?でもどうしても見続けたいんだ手足を切られようが何をされようが希望を失わない君を、僕と同じ希望を愛する君を!!あぁ…大丈夫麻酔薬を使うから」
「や、やめて嫌だ!!!!そういう問題じゃ『ブスッ』あっ…」
やばい、眠気がお、そって、き…た
「…あ」
眠っていたのだろう。
此処は?そう思った瞬間眠る前の事を思い出した。そうだ…あぁ手足を切るって狛枝君が…
ゆっくり、ほんとにゆっくり腕を視界に入れる。
「あ、ああああああああああああああああああああぁぁぁああぁぁあああああぁあぁあっぁああ」
無い無い、どうしよう
何で、嘘だ…嫌だ嫌
信じたくない…嗚呼嗚呼あああああぁあっ…
顔中涙や汗、鼻水どれがどれか分からないほどにぐちゃぐちゃになっている。
切断面から流れてくる血を抑えるように包帯が巻かれている、痛々しい。
辛い、痛い。
「あ、あし、足は…」
見る前に分かってしまっている自分がいた、手と同様の痛みが…足から全身に伝わる。
何も考えられない。 希望は無かったのか。
どうしてこんな目に遭わなきゃいけないのか。
『絶望的』誰かの口癖だった…もう思い出せない。けどこの言葉が僕の体に重くのしかかる。
「苗木君」
「あ…」
「どう?大丈夫だった?」
「…も、もう嫌だ。無理、君の要望には応えられないもう居なくなりたい…」
「落ち着いて?」
「今日はもう寝よっか。夜遅いよ」
まるで僕の話が聞こえていないようだ。ここまで来ると狂気的でならない。
「…うッぅうう」
「泣いてもいいよ…君が寝るまで僕が見ていてあげるよ」
翌朝
「おはよう、苗木君」
「…」
言葉を返す気力も体力も持ち合わせていない。
精神的にもきつい。 お腹が空いた。
いっそ死んだ方がマシと思えるほどに苦しい。
腕や足の痛みも引いたわけではない。
この痛みで昨日寝れたのは疲れだろう。
「苗木君、今日は君にご飯を作ってきたんだ」
「カレーだよ。熱いだろうから気をつけてね」
「そうそう、お肉にはこだわったからゆっくり、じっくり味わってね」
正直食欲なんて湧かない。もうずっと眠っていたい。
そんな事を思っていたら狛枝君がスプーンを握り一口分のカレーを僕の口に運んだ。
カレーは好き、けどもう何も感じない、味覚が麻痺しているのかそれとも…
次に運ばれてきたのは肉が堂々と乗った一口。
何かが違う。
肉だろうか食感…何とも言えない、柔らかさもよく分からない。
しかしそんなこと考えても分からないので口を動かす。
食べ終わるのに2時間もかかった。
量も多いわけではなかった…何度か吐きそうになったが。
何とも言えない気持ちのまま僕は体を横にし、迫り来る眠気に身を預けた。
「♪〜」
苗木君…僕の作った料理を食べてくれた♡
嬉しい、そんな浮かれた気持ちのままボクは台所に向かう。
食器を二人分置くとボクは冷蔵庫に手を伸ばす。
先ほどのカレーの後味を楽しみながら冷蔵庫の扉を開ける。
中には苗木君の切り取った手足があった。
左足はカレーに使った。
ボクと苗木君が食べたカレーには苗木君の肉が入っていた、食べた瞬間苗木君と同じになれた気がした、図々しいのは承知の上だった。
しかしその衝動を止められる者などこの場に居ないのだから仕方ない。
ボクは言った。苗木君のそばにいたいと、だから食べた。
それだけの事、それ以下でも以上でもない。
気分はいい、好調だ。
苗木君の肉はボクの血となり栄養となりボクを生かしてくれる。
それは希望、ボクにとっての希望。
「ふふ、ははははははははははははははははははあはは…」
あぁ〜、やっとこれでボクのものになったんだね、苗木君。
僕たちこれからずっと一緒だよ?君が希望を失いかけたとしてもボクが取り戻してみせるから!
ボクはそっと自分の腹を撫で微笑むと新しい包丁を手に持った。
「次は…苗木君にボクを味わってほしいからね、ボクだけなんて不平等だもん」
そしてボクは包丁を自分の左手に突き刺した。
これで終わりです。救いようがないですね、個人的には大満足です。
狛枝は江ノ島の腕を移植するくらいですからきっと食べてくれるだろうと…
何なら本編で苗木くんの腕狙っててもおかしくないですね。
なんて考えから生まれた妄想話です(遠い目)