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コドモ① 「 ね ! お ば ぁ ち ゃ ん ~ ! ! 」
オバ 「 な ん だ い ? 」
コドモ① 「 い つ も の お 話 、 聞 き た い ! 」
オバ 「 あ ら あ ら 、笑 い い わ よ 笑 」
コドモ① 「 や っ た ー ! 今 日 は ね ! お 友 達 も い る ん だ ~ 」
オバ 「 あ ら 、 嬉 し い わ ね ぇ 、 笑 」
コドモ②「 よ ろ し く お 願 い し ま ~ す っ ! 」
オバ「 元 気 だ ね ぇ .笑 」
コドモ①「 早 く 聞 か せ て よ ! ! 」
オバ「 は い 、 は い 笑」
オバ「 こ れ は 、 わ し の 先 祖 の 話 じ ゃ .」
そこは、はるか昔、
ある1つの国があった。
祈ノ國、零ノ國、武ノ國、の3つの國で成り立っていた。
そこの國の王は、
祈ノ國は、藤音 涼。
零ノ國は、大雲 基貴。
武ノ國は、若岸 春斗。
この3人が王をしていた。
祈ノ國の王は、おっとりしていて、とても愛嬌のある人で皆から好かれていたらしい。そして、彼の弾く楽器は皆の心を奪うほど綺麗な音色だった。
零ノ國の王は、静かで國の人々をよく見ている人だった。薬剤師をしており、具合を崩してしまった人達の看病もしていた。
そしてなにより、歌がとても上手く、彼の歌を聞きたいが為に彼の家まで行った人も多い。
武ノ國の王は、とても優しく、頼まれたことは何でもしてくれる人だった。
彼は剣術が得意で武道に励んでいたそう。
子供たちにも好かれており、住民からは
子供たちと戯れてるときの若岸様は可愛らしい。と言われてしまうほどだったそう。
この3人が王で良かったと皆は大変喜んでいた。
オオクモ「 ~~~~~♪ 」
イチノセ「 大 雲 さ ん っ ! 笑 」
オオクモ「 わ っ 、 び っ く り し た 、 一 ノ 瀬 か 、 」
イチノセ「 私 で 悪 か っ た で す ね ぇ 、 、 」
オオクモ「 ぃ ゃ 、 全 然 、 」
大雲の、後輩の一ノ瀬 琴は、大雲の薬剤師の、仕事をちょっと手伝っていたヘルパーのようなものだったそう。
イチノセ「 良かったです! 」
オオクモ「 随 分 と 、 ご 機 嫌 だ ね 、 笑 」
イチノセ「 え ぇ ~ ? そ ー で す か ? ? ? 」
オオクモ「 う ん . 」
オオクモ「 な ん か 、 い い 事 あ っ た の ? 」
イチノセ「 あ 、 こ れ ! 見 て く だ さ い ! 」
オオクモ「 貝 殻 … ? 」
イチノセ「 浜 辺 で 拾 っ た ん で す よ .笑 」
オオクモ「 …き れ い だ ね 、 」
イチノセ「 え へ へ っ 、 」
ジュウミン①「 大 雲 さ ん ~ ! ! 」
オオクモ「 ぁ 、 は ー い 」
フジネ「 ♪ 」
ジョセイ①「 藤 音 さ ん ~ . 」
フジネ「 ぁ ! __ さ ん ! ど う し ま し た ぁ ? 」
ジョセイ①「 こ れ ! 作 っ て み た ん だ よ ! 食 べ て み て お く れ 」
フジネ「 わ ぁ ! 美 味 し そ う ! 」
フジネ「 い っ た だ き ま ~ す ! 」
フジネ「 美 味 し ~ ! ! 」
ジョセイ①「 そ う 言 っ て 貰 えて 嬉 し い よ 」
フジネ「 僕 も 嬉 し い で す ~ ! 」
ジョセイ②「 藤 音 さ ー ん ! ! ! 」
フジネ「 は ー い ! ! 」
ワカギシ「 ふ ぅ 、 」
コドモ«昔»①「 若 岸 さ ん っ ! 」
ワカギシ「 ん ? 」
コドモ«昔»①「 剣 術 ! 見 て く だ さ い っ 」
ワカギシ「 お っ 、 い い よ 」
コドモ«昔»①「 ((剣 を 振 る 」
ワカギシ「 ! 」
コドモ«昔»①「 ど ー で す か 、 ? 」
ワカギシ「 う ん 、 め っ ち ゃ 凄 い 、 い い 」
コドモ«昔»①「 や っ た ー ! ! 」
ワカギシ「 頑 張 っ た な . 笑」
コドモ«昔»①「 は い ! 」
コドモ«昔»②「 ち ょ っ と ず る い じ ゃ な い ! 」
コドモ«昔»②「 私 も 若 岸 様 と お 話 し た い ~ ! 」
ワカギシ「 は い 、 は い 、 笑 」
ワカギシ「 順 番 な . 笑」
こんな、平和な日が続いたらよ かった。
普通の生活。いつもと変わらない、
そう思っていた
零ノ國がヴェルシアに襲われた
ジョセイ「 キ ャ ー ー ー ! ! 」
オオクモ「 ッ ! 」
イチノセ「 な ん で す か ッ 、 こ れ ッ 」
オオクモ「 ヴ ェ ル シ ア … ッ 、 」
ヴェルシアは、人を喰い、養分にし成長する化け物だ。
人々はヴェルシアを恐ていた
なぜって?大きな牙、鋭い爪、獣のような見た目。
ヴェルシアに立ち向かい、何人の若者が死んだことか
そして、大雲の兄もその内の1人だ─。
大雲の兄は零ノ國では最も強い兵士として名を挙げていた。
けれど、ヴェルシアが襲ってきた夜に大雲を庇い、ヴェルシアに…。
オオクモ( 思 い 出 す だ け で も 嫌 に な る ッ … 、 )
イチノセ「 ど う ッ す れ ば … 、 ! 」
次々と、人は喰われる。
ぐしゃ バキバキ
そんな音が響き、血しぶきが飛んでいる
オオクモ「 チッ 」
イチノセ「 大 雲 さ ん ッ! 」
ダンセイ「 無 茶 で す よ ! ! や め て く だ さ い ッ ! 」
オオクモ「 俺 が ッ や ん な く て 誰 が や る ん で す か 」
敵わない。そう分かっていたのに体が勝手に動いてる、なんでだろ、笑
それだけ。
オオクモ「 ッ 」
イチノセ「 大 雲 さ ん ッ ッ ! 」
オオクモ「 来 ん な っ ! 」
イチノセ「 ぇ っ 、 ? 」
ぐちゃ
オオクモ「 ぁ ッ 、」
イチノセ「 ッ ッ ッ ッ 」
オオクモ「 馬 鹿 ッ 、 ! 」
少し油断をした瞬間、一ノ瀬が切られた
足、腕を
オオクモ「 な ん で ッ 、 や だ 、 一 ノ 瀬 ッ 」
イチノセ「 大 雲 さ ん ッ 、 笑 っ て て 下 さ い ッ ず っ と 、 」
オオクモ「 喋 ん な ッ ! ((泣 」
イチノセ「 辛 い 時 は ッ 、 誰 か を 頼 っ て く だ さ い よ ? 笑 」
オオクモ「 や だ ょ 、 ま た 、 貝 殻 見 せ て よ ッ 」
イチノセ「 最 期 に … 大 好 き で す ッ 大 雲 さ ん っ ! 」
オオクモ「 最 期 な ん て 、 言 わ な い で よ ッ ッ 」
イチノセ「 貴 方 と 出 逢 え て 良 か っ た … ! 笑」
オオクモ「 う ん っ 、 俺 も ッ 笑 」
イチノセ「 … 」
オオクモ「 … 一 ノ 瀬 、 ? 」
イチノセ「 … 」
オオクモ「 あ” ッ 、 ぁ ” 、 ((泣 」
オオクモ「 又 だ ッ 、 守 れ な か っ た ッ … ! 」
オオクモ「 あ “ ぁ ” ぁ “ ぁ “ぁ “ぁ ” ! 」
ダンセイ「 大 雲 、 さ ん ッ … 」
????「 こ り ゃ 、 酷 い な . 」
???「 そ う だ ね … 」
????「 大 雲 … 助 け に 来 た 」