テラーノベル
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タクシーが到着し、少し待っていてください、と告げて、エントランスへ向かう。
震える指先で、部屋番号を押す。
スマホでも、何も連絡していない。
永く呼び出しの音が響く。
なんの応答もなく、音が切れた。
やっぱり、部屋にいるわけがないよな…。
僕は、未練たらしく、もう一度だけ、と部屋番号を押す。
また、呼び出し音が何度も響く。
諦めて、去ろうと身体を出口へ向けた瞬間、プツッと音が途切れる。
インターホンに向き直ると、赤いライトが付いている。繋がっ…てる?
『………はい。』
スピーカー部分から、訝しげな声がする。僕は、帽子を取って、顔を見えやすくした。
『…ん?』
「あの…涼架です…。」
『え、涼ちゃん!?』
「あの…。」
『え、待って、なんで?なんか連絡きてた?』
「あ、いや、ごめん、いきなり、来た。」
『まあ、とりあえず、どうぞ。』
エントランスの自動ドアが開く。
「あ、違うの、あの、ちょっと出てきてほしくて。」
『…え?今から?』
「うん、ちょっと、急いでて。」
『…わかった、ちょっと待ってて。』
プツッと通話が切れる。僕は、心臓がドキドキしていた。暑さも相まって、汗が滲む。帽子でパタパタと風を送って、熱を少しでも冷まそうとしていた。
しばらくそのままじっと待っていると、カツカツと走る音が聞こえて、全身ブラックのコーディネートで帽子を被った元貴が出てきた。
「…涼ちゃん、どしたの…。」
このわずかな距離を走っただけで、少し息が上がっている。体調が心配になるなぁ。
「ごめん、いきなり。でも、タクシー待たせてるから、一緒に来てくれない?」
「タクシー?え、どこに?」
僕は、戸惑う元貴の手を引いて、マンション前に待たせているタクシーへと乗り込む。
「すみません、ここに向かってもらえますか?」
僕は、スマホで植物園の住所を見せる。
タクシーが出発して、元貴が僕の顔を見つめた。
「何これ?ドッキリ?」
「ちがう。僕のわがまま。」
「…あ、そう…。」
元貴は、それだけを言って、あとは窓の外を眺めていた。
「すみません、ちょっと窓開けてもいいですか?」
元貴が運転手さんにそう訊いて、窓を下げる。冷たくはないが、クーラーよりは心地いい外の風が、元貴の顔をくすぐった。目を細めて、少し微笑んでいるようにも見える。
僕は、じっと元貴を見つめて、彼の横で顔を見るのは最後になるかもしれない、と、目に焼き付けるように視線を送り続けた。
「見過ぎ。」
元貴が、窓の外から視線を外さずに、ボソリと言う。
「いいでしょ。」
僕がそう言うと、少し意外そうな顔をしてこちらを見て、ふ、と笑った。
植物園に着くと、館内の灯りはほとんど消え、人気もない。
「…合ってるの?」
元貴が不安そうに言うが、表の看板に『夜間展示こちら』と書かれてあるのを見つけ、僕は安堵した。
「たぶん、こっちだ。」
元貴の手を引いて、僕が歩くと、静かに着いてきた。
裏口のような、小さな入り口に、園の職員らしき人が立っている。
「あの、夜間展示を観にきたんですけど。」
「はい、ありがとうございます。こちらでチケットご購入頂いて、中へお進みください。」
発券機で二人分のチケットを買い、受付で手渡したあと、中へ進む。
薄暗い中にも、ライトアップされたいくつかの展示が目に入るが、僕は目当てのところへと真っ直ぐに進んで行く。元貴も、黙って後ろを歩いている。
「あ…あった…。」
少し開けた場所に、いくつかの鉢植えが台の上に並べられ、その一つが美しい花をつけていた。
「…これ?」
元貴が、僕に尋ねる。僕は、花を見つめたまま、頷く。
「『月下美人』…。へえ、これが…。」
元貴は、展示の看板を読んで、改めて花を見る。僕たちはしばらく、黙ったまま、花を見つめていた。
「…僕たちの、恋みたいだなって思ったんだ。」
僕が、小さく呟く。
「何年もかけて育てて、花が咲くのは一晩だけ。僕らも、あれだけの時間恋焦がれたのに、実った期間はすごく短かったな、って。」
元貴は、花を見つめたまま、聞いてくれているようだ。
「…でも、それは、僕のせいだったんだね。」
その言葉に、元貴がこちらを振り向く。
「…僕、亮平くんから、あと…若井からも、少し聞いたんだ。元貴が、僕のために人脈を広げたり、怪しい仕事を止めたりしてくれてたって。」
僕は、元貴を見つめた。
「…ごめんね、何も知らなくて。そのくせに、元貴を責めることばっかり…。」
元貴は、感情の読めない顔をして、僕を見つめ返す。
「…ほんとに、ごめんなさい。」
「………いいよ…今さら……。」
頭を下げたまま、心が痛む。そう、今さらだ。元貴の思いを踏み躙って、若井の優しさに逃げ込んで…。
「…まあ、今さらだけど、俺も、ごめん。」
「え…?」
「…涼ちゃんの言う通り、俺、涼ちゃんに連絡せずに、時間作らずに、甘えてた。人脈を広げるのに必死だったってのもあったけど、涼ちゃんなら分かってくれるって、大丈夫って、蔑ろにしちゃってたところはあったから。…キツイ言葉も、いっぱい…ごめんなさい。」
僕の目に、涙が溜まる。
「…あと、涼ちゃんの為にって思いながら、何をしてても不安で。だから、会える時には、涼ちゃんが俺のなんだって確認したくて。それで、涼ちゃんの気持ちも考えずに、その、セックスばっかりに。」
唐突にストレートな言葉が出てきて、僕は顔が真っ赤になった。でも、若井が言ってた通りだ。元貴も、不安からの行動だったんだ。
「でも、それも、僕に隙があるから、元貴を不安にさせちゃってたわけで…。ごめん。」
「いや違うよ、それは違う。俺の問題だし、そこまで卑屈になんないでよ。ごめんね。」
元貴が、困ったように緩く笑った。
僕は、涙を零しながら、ゆっくりと息を吸い、元貴へ想いを告げる。
「元貴。僕、まだ元貴が大好きなんだ。あんだけフラフラしておいて、信じてもらえないかもしれないけど。元貴が、今でも大好き。」
真っ直ぐに、元貴を見つめる。元貴は、僕を見つめているけど、何かを思案しているような、虚にも思える表情だった。
「…涼ちゃんて、結構浮気者だよね。」
元貴が、表情のない声で言う。
「俺、言っとくけど、誰とも付き合ってないからね。この間に。…新しい人いるってのも、嘘だから。」
僕は、俯いてしまう。元貴の言う通りだ。かなりの優柔不断で、相当な浮気者だ。何を言われても、言い訳もできない。
元貴が、ふう、とため息を吐く。
「…うん…どうしようか。」
「…え?」
「このまま、また付き合っても、俺たち、おんなじ事にならないかな。」
「…わからない。」
僕は、元貴の顔を見つめる。
「だけど、僕は、元貴が好きで、大好きで、もう、どうやったって、元貴を諦められないことだけはわかった。そこだけは、自信がある。」
元貴は、眉を下げてプッと笑った。
「どんな自信だよそれ。」
元貴が、僕の手を取る。
「…はあ…。…俺さ、自分が思ってたより、嫉妬深いし、束縛するし、素直になれないし、優しくもないし、マメでもないし…なんかこんなにも上手く付き合えないんだな〜って、自分で結構ショックだった。」
「…うん、それは、僕も…かな。」
「だから…あの時も、素直に涼ちゃんに謝れなかったし、このままダメになるなら俺はそこまでなんだって、恋愛には向いてないんだって、変に区切りつけちゃった。…でもさ、俺たち、まだ初心者だったもんね。ガキみたいな恋のまま、大人になっちゃって。」
「…うん。」
ボロボロと涙が零れて、止まらない。
訳もわからず、好きという気持ちを持ち寄って恋人になり、恋人になったからと身体を重ねた。でも、付き合うって、どうやらそういうことではないらしい。
相手を想って、時には支え、時には甘え、時には我慢し、時には伝える。そんなことの積み重ねで、きっと関係を続けていく努力をしていかなきゃいけないんだろう。この歳になって、こんなメチャクチャな道のりを経て、やっとその事に気付けた。
「それでも、僕は、もう一度、元貴と付き合いたい。付き合っていきたい。傍にいて欲しいし、いさせて欲しい。」
「…なんか、涼ちゃん、強くなったね。」
「うん。だからきっと、大丈夫だよ。」
「何が? 」
「…全部。」
「ふふっ…なんだそれ。」
元貴が、呆れた笑いをしながら、僕を抱きしめた。
「…ずいぶん遠くまで迷子になっちゃって。」
元貴が、僕の背中をポンポンと叩く。僕は、涙を元貴の肩に落としながら、ぎゅっとしがみついた。
「ごめん…ごめんなさい…!」
「…俺も、ごめんね。」
僕たちは、力いっぱい抱きしめあった。お互いが離れていた時間を埋めるように、少しの隙間も許さないほどに、きつく、抱きしめた。
「…涼架。」
元貴が名前を呼んで、僕は身体を少し離す。僕のびしょびしょになった頬を手で拭い、僕の両の瞳を交互に見つめる。
ゆっくりと顔が近づいて、僕は目を閉じた。
元貴の唇が、僕の唇に柔らかく重なる。
暖かなその感触を、僕は懐かしむように確認する。
ちゅ、と音を立てて、元貴が顔を離す。
「…おかえり、涼ちゃん。」
「…ただいま…。」
僕の帰る場所は、いつだって元貴なんだ。どうやったって、元貴でしかないんだ。
こんなに迷子にならないと、気付けなかったバカな僕だけど。今度こそ、一夜限りの開花では終わらせない。永遠に咲き続けてみせる。
僕は、元貴の頬を触って、もう一度顔を近づけた。元貴も、目を閉じて受け入れてくれる。
永い永いすれ違いの果てに、僕たちは、また同じ道に戻って来られた。
二人を祝福するように、月下美人の美しい花だけが、僕らの傷だらけの恋を照らしてくれていた。
僕たちは後日、まさかの海外へ仕事で行った時、3人で部屋に集まって若井に報告をした。話さないのは、不誠実だと思ったから。
若井は、困ったように笑いながら、頷いていた。
「まあ、最初からわかってたしな、お前らがダメになる訳ないって。」
若井が、頭をかきながらぶっきらぼうに言う。
「俺、涼ちゃんがどっか行っちゃわないように、それだけの想いで繋ぎ止めてた気がする。」
「若井…。 」
「元貴だって、涼ちゃんの迷子の先が俺だったから、復縁出来たんじゃない?」
「…さあ?」
「まぁ、涼ちゃん好きだったのはホントだけど、お前らが元に戻って、嬉しいって気持ちも、ホント。」
「…うん、ありがと…。」
「うん、変わらず大好きだよ、涼ちゃんも、元貴も。」
「…太陽め…。」
元貴が若井に苦々しく言って、若井が、わはは、と笑って肩を組んでいた。僕はまた、若井の優しさに、助けられている。これからもきっと、ずっと、若井はこの優しさで僕たちを包んでくれるだろう。
「…僕も、若井の幸せを守るからね。」
「まぁ、なんか裏工作必要なら俺に任せな。」
「お前は怖いのよ。」
三人で笑い合って、お互いにハグをした。ライブの前の、気合を入れるようなものではなく、ただ相手を想い遣る、優しいハグだった。
「そっか、収まるところに収まったんだ。おめでとう、涼架くん。」
10月からの横浜での定期公演が始まる前に、亮平くんとご飯に行き、これまでのことを報告した。僕らのことを心配してくれていた彼への礼儀だ。
「いや、しかしすごいね、涼架くんたちの絆は。僕らも見習わないとな。」
「SnowManさんだって、すごく仲良いじゃない。僕、あの関係大好きだよ。」
「ふふ、ありがと。」
しばらく下を向いて何か考えを巡らせていた亮平くんが、不意に僕の手を握ってきた。潤んだ瞳で、見つめながら。
「涼架くん…。」
僕は、そっともう片方の手で亮平くんの手を握ると、ゆっくりとその手を僕の手の上から外す。
「どうしたの?亮平くん?」
ニコッと笑うと、亮平くんが驚いたように笑った。
「おお、涼架くん、いなせるようになったね。ちょっと、隙が無くなったんじゃない?」
「ふふ、おかげさまで。」
「これは、大森さんも一安心だね。」
「うん、そうだといいな。」
そう言いながら、お酒を煽る。亮平くんも、なんだか嬉しそうに僕を見ながら、お酒を口にする。
「あの時、亮平くんが教えてくれたから、僕は自分に素直になれたんだ。本当にありがとう。」
「ううん、本当に良かったね。お幸せに。」
僕たちは、飲みかけのグラスを交わして、カチン、と鳴らした。
「阿部さんと飲んできたの?」
「うん。元貴は?」
「今日も変わらず、『真相』撮影ですよ。」
元貴の部屋に行って、それぞれの今日を報告する。僕たちは、あの頃よりだいぶ、お互いが自由に息をしやすくなった。そして、僕の髪も、少し伸びた。
「クリスマス、みんなで集まれるかな〜。」
「気が早いな、まだあと二ヶ月あるよ?」
クスクスと笑って、元貴がふと、ニヤけながら僕に話す。
「まークリスマス当日は、無理なんじゃない?」
「え、なんで?」
「ん?若井、なんか良い感じの人いるらしいから。」
「え、ホント?!」
「うん、なんかDMで繋がった人で、意気投合したって、この前嬉しそ〜に話してきたよ。」
「そうなんだ、よかった…。」
「…ホントに?」
「ホントだよ!若井にも幸せになってもらいたいもん。」
元貴が、意地悪な笑顔で僕を見る。
「…Iカップのグラドルらしいよ。」
「あぃ…!」
僕は顔が赤くなった。すごいな若井、やっぱモテるんだなぁ…。
っていうか、ホントになんで僕なんかと付き合ってたんだろ。頭の中で疑問に思う。
「………未練は?」
「ないよ。全く。」
元貴はじーっと顔を覗き込んでくる。
「…ヤキモチ?」
僕は、元貴を見つめ返す。
「…ったりまえだろ、バーカ。」
元貴が睨んでくる。僕は、元貴を抱きしめて、ポンポンと背中を叩く。
「僕は、元貴だけだよ。」
「若井と付き合ってたクセに。」
「はい。ごめんなさい。」
「…ちゃんと言え。」
元貴が、拗ねた口調で呟く。僕は、元貴と向き合って、瞳を見つめた。
「僕は、元貴だけを、愛してるよ。僕には、元貴だけだよ。元貴しかいらない。」
「…よし!」
犬か!と言いながら、僕が笑うと、元貴が抱きついてきた。
「…涼架…今日は、シよ?」
「…うん。」
元貴は、前のように、不安に駆られて僕を求めることはなくなった。きちんと、お互いの気持ちを確認しあって、尊重してくれる。僕は、元貴と身体を重ねる事に、安心を抱くようになっていた。
「…涼架…、入れるよ…。」
「うん…。」
ベッドで、元貴が僕のトロトロに解した孔に当てがい、グッと中へと押し込む。
「あ…。」
「うわ…やっばっ…。」
いつもと元貴の反応が少し違って、僕は元貴の方を見る。あれ、そういえばさっき…えっ、もしかして元貴…!
「付けてないの!?」
元貴がニヤッと笑って、僕に覆い被さり、耳元で囁く。
「ナマは、さすがにやってないでしょ?」
きっと、若井とのことを言ってるんだろう。けど、僕が何か言う前に、僕の腰を掴んで、激しく突き上げてきた。
「あ…!」
突かれるたびに、勝手に口から声が出て、シーツを掴んで首をのけ反らせる。ガツガツと強い刺激で、何度も揺さぶられ、悲鳴にも近い嬌声が漏れて出る。
動きを止めた元貴が、僕の脚を掴んで、体勢をバックへと変えさせる。
今度は、ゆっくりと抜き挿しを繰り返されて、僕は腰が勝手に動いてしまう。
「ナマ、気持ちいい?」
「あ…わ…かんない…あぁ…っ!」
「涼架のココに初めて挿れたのも、初めてのナマも、全部俺だから。」
後ろから耳を優しく噛まれ、僕は恥ずかしいほどに声を上げる。
それでも、元貴の嫉妬が、僕への執着が、嬉しいと、愛しいと、感じてしまうのだ。
「あ、ナマやばいわ…すぐイキそう…。」
「あ、ま、待って…バックじゃ…やだ…。」
「ん…?」
元貴が、嬉しそうに甘い笑顔で覗き込む。
「顔…見ながら…出して…。」
僕が、息も絶え絶えにそう言うと、顔を顰めて僕の体制を向き直させる。
僕の両脚を腕で持ち上げながら、奥深くまで何度も腰を打ちつける。
そのまま、ベッドに両手を着けて、今度は上から押し潰すように奥を突く。
僕はもう、訳がわからないくらいに快感を得て、身体を震わせて達してしまった。
元貴が、腕を僕の脚から外し、僕を強く抱きしめる。そのまま、息を荒くして、凄い水音を立てながら、何度も腰を振る。
舌を絡めながら、元貴と唾液を交わす。
「あ…あ…!だめだ、もうイク…!」
元貴が小さく叫ぶと、身体を震わせて、僕の最奥へと欲を放った。ビクビクと何度か震え、動きが止まると、グポッと音を立てて、引き抜く。そのまま、僕の両脚を持ち上げ、僕の後ろをじっと見ている。
「…えっろ。」
「元貴…やめてよぉ…。」
お尻に温かいものが伝う感覚がして、元貴の出したものが流れ出ているのがわかった。
ふふ、と笑いながら、僕をぎゅーっと抱きしめる。
「ごめんね、お腹痛くなっちゃうかもね。」
「…ゴム付けないで…病気になっても知らないからね…。」
元貴の胸に顔を埋めて、二人で笑い合う。
シャワーを浴びなおして、ベッドで僕を後ろから抱きしめる形で、横になる。
元貴が、僕の髪に口づけるように、話し始める。
「あの花、一緒に育ててみようか。」
「ん?」
「月下美人。」
「…ん〜…。また、来年観に行こうよ。」
「涼ちゃん、気に入ってたんじゃないの?」
「…だって、もう、一晩だけ咲くなんて、イヤだから。」
僕は元貴に向き直って、キスをする。
「…ずっと、咲かせておこうね。」
「…うん。もう、絶対に、迷子は禁止ね。」
「ふふ、うん。」
僕たちは、何度も口づけをして、これからの永遠を願った。
10年以上も想い合って、うまくいかなくて傷つけ合って、僕たちはこの先をどんな風に大切にしていけばいいのだろう。正解なんてわからないし、もしかしたらそんなものはないのかもしれない。
だけど、いつか、あの花のように、この愛が大輪の花になればいい。
そして、願わくは、その花が枯れることなく、永遠に咲き誇りますように。
コメント
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めっちゃ良かった( ; ; )時間ないのに一気読みしちゃった…終わっちゃうとなんか切ない!!リアルタイムで追ってきた読者もっと切ないだろうな…くぅ!!いい話だった!!
長かった…やっとだ良かったよぉぉ!!
完結おめでとうございます!無事に戻ってこれてよかった…!