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捏造しかない
🍌メイン(社メンバー全員出ます)
遂に念願の個人チャンネル登録者100万人を達成した。
本当に嬉しくて、メンバーもリスナーさんも祝ってくれて。
幸せだなぁ。
モニターを見つめて、少し涙が出る。
これが全て夢なんじゃないか。そう思う。
でも、夢なんかじゃない。幸せな現実だ。
YouTuberになるなんて、思ってもいなかった。
そもそもドズルさんに誘われなかったら、今ごろ普通の会社員だろう。
幸せな気持ちで、眠くなる。時刻は夜1時を回っていた。
ベットに寝転んで、天井を見つめる。
あっという間に眠りについた。
ー
ここは…ドズル社のオフィス?
ドアがあって、廊下にいる。
近づいてドアノブに手を伸ばした時。
「なんか最近おんりー調子乗ってね?」
胸がギュッと締め付けられる。
手が震えて力が入らない。
「ぁ〜、なんかわかるかも。そのうちグループ抜けて1人で活動するかも」
「僕は別に止めないけどさ、やっぱいやだよね」
嘘でしょ…?ちょっと調子に乗ってたかもしれない…自覚すると怖くなる。
でも、いつもメンバーは普通に接してくれてたのに…
「そろそろ演技するの辛いよね。」
頭がぐるぐるする。
胃が痛い。気持ち悪い…
ー
はっ、と目が覚める。
時計を見ると、深夜3時、夢だったのか…
汗をかいて湿ったシャツ。
気持ちが悪いのは夢と同じ。
立ち上がった時、思わず吐き気に襲われる。
慌ててお手洗いに駆け込んだ。
ー
🍌「はぁっ…はぁっ…げほげほっ…」
顔を洗って、うがいをする。
口の中の胃酸が喉につっかえて咽せた。
🍌「…きっと、みんなそんな事思ってないよ、うん…」
自分に言い聞かせるように呟く。
ー
朝。結局あれから一睡もできなかった。
今日はみんなで焼肉なのに…
また吐いたらどうしよう。
夢を思い出すと、怖くて仕方がない。
SNSを立ち上げると、沢山のいいねや、祝福のコメント、タイムラインにはファンアートが沢山上がっていた。
🍌「きっと…みんな俺の事大切に思ってくれているんだから…」
そっとスマホの電源を切り、またソファーに寝転ぶ。
疲れていたからか、あっという間に眠りについた。
ー
夕方、目が覚める。そうだ、食事。行かないと。
準備をして、家を出た。
蒸し暑い空気が身体に障る。
ヒグラシの鳴き声が響き渡り、車が行き交う街。
駅に向かって歩いて行く。
夢を思い出して、また吐き気を催す。
ー
店に着いた。
みんな先に来ている、と連絡が来ていた。
中に入ると、みんなの姿。
🍌「こんばんは…」
🦍「おんりー、顔色悪いけど…大丈夫?」
🍆「ちゃんと寝られてる?」
心配されているのに。あの夢がより鮮明に蘇る。
また吐き気がする。頭が痛い。
立っていることが難しくなり、ふらつく。
身体の力が抜ける。
みんなの声がうっすら聞こえてくる気がするなぁ…
自分は、眩暈と共に倒れた。
ー
目が覚めると、見慣れた自分の部屋 。
なんだか嫌な夢を見た気がする。
🦍「おんりー大丈夫⁉︎4時間くらい寝てたよ⁉︎」
🍌「俺、そんなに寝てました…?」
☃️「うん、ずっと寝とったで」
みんな、自分の時間を割いて俺に付き添ってくれていたのか…
夢を思い出して、また申し訳なくなる。
🍌「…すみません、迷惑ですよね…」
自分が頭を下げた時。
🦍「…そんなわけないじゃん」
🍌「え?」
思わず顔をあげる。
🍆「おんりーチャン、寝てる時うなされてたよ」
🐷「なんか苦しそうで驚いたわ」
🍌「俺っ…登録者100万人行って、
少し調子に乗ってたかなって…みんな俺の事嫌いかな…うざいかなって心配で…」
☃️「調子乗ってなんてないって‼︎おんりーは謙虚すぎるくらいだよ笑」
🐷「そーそー、実際おんりーは凄いんだからもっと自信持てよ〜‼︎」
🍆「俺からしても、おんりーは凄く成長していてとても嬉しいよ。」
🐷「親みたいな事言いますね」
🍆「まぁね‼︎」
🐷「やっぱ年も親子くらい離れてますしね〜」
🍆「失礼だな‼︎」
みんながその言葉に笑う。
🦍「おんりーは僕達の大切な仲間だよ。数字とか関係なく。」
優しい笑顔で、そう言ってくれた。
ー
雑談配信をしていた時。
一件のコメントが目に入る。
[おんりーチャンにとって身近で大切な人は?]
そのコメントを読み上げる。
深呼吸してから、質問に答える。
🍌「俺にとって身近で大切な人はね…」