「はぁ……疲れた」
看守の中島敦は何故かいつも以上に疲れていた、とういうのも此処…海の監獄に来るまでに船で5時間も過ごしたのだ……
「うぅ……今日から3ヶ月、此処で暮らすのか……」
「やって行けるかな?」」
「あっはは!敦くんならきっと大丈夫だよ!」
「うわぁぁ!」
敦の呟きに答えたのは監視対象の包帯をしたこの男である
「ぜ、0619……もう、驚かせない「太宰」へ?」
「私は太宰、太宰治だ」
男は敦の言葉を遮り自分の名を太宰治と言った、だが敦はその言葉の意味をいまいち理解出来ていない様だ
「えっと……どういう意味ですか?」
「……その番号で私を呼ばないで呉給え」
「え……でも決まりで……」
「太宰さんでも呼び捨てでも構わないから、よろしくね!」
太宰はそれだけ言うと足早に牢屋に戻って行った
「……太宰……さん…変な人だなぁ」
そう言う敦の顔は心做しか赤くなっているように見える……
「……おい敦」
「……」
「おい」
「……」
「……おい……」
「えっ!あ、はい……」
「大丈夫か?さっきからぼーっとして」
「あ、すいません大丈夫です!」
「……まぁいい、そろそろ芥川と交代してこいよ」
「あっはい!行ってきます!」
「おぉ」
敦は中原に言われ太宰と芥川のところに行くと目に前に映った光景に目を疑った……
「太宰さん!もう一度僕と手合わせをして下さい!!」
「えー…いやだよ君弱いし」
「ならば太宰さんに認められれば手合わせをして下さいますか!」
「ん〜…考えてあげてもいいよ?」
「ありがとうございます!!」
「あーもういちいち煩いな……あっ!敦くんじゃないか〜」
敦は目の前の光景に固まっていたが太宰に呼ばれびくりと肩を震わすと不安気な表情を浮かべ2人に近づいた
「あの……このこれは一体……」
「それがね〜」
「〜〜と言う訳なのだよ」
「はぁ……でも太宰さんは芥川に勝つ程強いんですね」
「意外かい?」
「え、あ…太宰さんの体格からは想像出来ないなぁと」
敦の言う通り太宰の体格はこの中で1番背の低い中原からしてもとても細いものだった
「ふふ……人は見掛けに寄らないからね」
「見掛けに……そうですね」
太宰が微笑むとそれにつられ敦も微笑んだ……がこの状況を面白く無さそうに見ていた芥川は、敦を親の敵を見るような目で見ていた
「……人虎」
「?なんだよ」
「今この場で僕と勝負しろ」
「は?なんでだよ」
「僕が貴様を倒せば強さを認められ太宰さんともう一度手合わせができる……」
「え…」
「でも僕はお前より弱いんだぞ?そんな僕を倒したところで強さの証明には……」
「心配せずとも君は芥川くんなんかより強いよ」
「え……」
その言葉を聞いた瞬間、芥川は敦に襲い掛かった
「ちょっ!太宰さん!!余計なことっ言わないで下さいよぉぉ!!!」
監獄には敦の悲鳴が響き渡ったのだった……
「〜♪」
なんかめっちゃ変……
芥川くんの口調が特に変です!ごめんなさい!!
芥川くんと太宰さんが何故こうなったかはいずれ書きます!!
(´・ω・`)/それでは
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