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「何年かぶりね、うちの恋と仲良くしてくれてありがとう」インターホンを鳴らすと、恋のお母さんが出てきた。
そこまではよかったのだが・・・
「恋、何日も前から『藍元気かなー』だなんて言ってたのよー」
「っちょ、言わないでって言ってただろ!」
立ち話が始まってしまった。
恋のお母さんはとても話が長いタイプで、話し始めると野菜をとりに台所へ戻って行ってしまったりまでする。
その間に家に入れてほしいと思ってしまうが、どうやらそんなこと忘れてしまうらしい。
「それでね、すごく大きいトマトが採れたのよ!持ってくるから待ってて」
ほら、野菜とりにいった。
「ちょっと立ち話しすぎだよな・・・」
やっと恋も疑問を持ってくれたようだ。
「だよね、外暑いしそろそろ家の中に・・・」
「家の中に入ってもそんなに変わらないんだよな」
え、この暑さに耐えて31日まで寝泊まりするのか・・・
「こっちの方電気屋もないから扇風機しかなくて」
「それ熱中症とかで倒れない・・・?大丈夫?」
「倒れたことないし大丈夫だ・・・と思う」
そう思われても安心感は0だ
「ほら、こんなに大きいトマトが・・・って2人とも汗だくね、立ち話もなんだし中で話しましょうか」
やっとだ・・・!扇風機の風だけでも外よりはマシだろうし、汗で体も
気持ちが悪かったからとても助かる。
「ってもう17時なのね、今日は疲れているだろうし少し早めの夕飯にしましょうか」
疲れさせた要因はあなただろうと言いたくなるが、ぐっと堪えて家に上がった。