テラーノベル
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lrn×〇〇の夢小説です。
・男主人公
・お付き合い済み
・飲み会
・lr嫉妬
mb(おじ)が出てきます。きもいです。
ノベルを書くのは初めてですので、温かく見守っていただけますと嬉しいです。
少しでも地雷だと感じたら、すぐにブラウザを閉じていただくようお願いいたします。
𝐬𝐭𝐚𝐫𝐭
〇〇視点
会社の打ち上げのような飲み会は、思った以上に賑やかだった。
居酒屋の広めの個室、長いテーブルの向こうには、職場の人たちが思い思いに盛り上がっていて、
その中にロレもいた。向かいの席で、ひとつ隣の上司と会話している。
「〇〇くん、お酒飲めるんだっけ?」
「あ、はい……まあ、ほどほどに……」
そう答えたときだった。
その隣にいた年配の男性社員 ___ たぶん部長クラスの人が、やけにこちらに身を乗り出してきた。
「いやぁ、〇〇くんってほんと色っぽいよね〜」
___ は?
一瞬、聞き間違いかと思ったけど、酔いのせいか彼の言葉は止まらなかった。
「最近の子ってさ、ほんと、顔整ってて……おじさん、ちょっとそういう目で見ちゃうよ〜?♡」
気持ち悪い。
でも言葉にはできなかった。空気もあるし、立場もあるし、何より酔っている年の離れた男に強く出るのが怖かった。
「そ、そうですか……はは……」
引きつった笑いで返したとき、
その手が、俺の太ももにゆっくりと伸びてきた。
(ッ…!? やだ、)
足を引こうとした瞬間、手首を軽く掴まれた。
「逃げるの?そんな可愛い顔してさ……〇〇くん、反応も可愛いんだねぇ……♡」
心臓が強く跳ねた。
逃げたい。でも、笑いが起きているこの空間で、一人だけ本気で拒絶する勇気が出なかった。
視線を上げた。
(ロレ……)
向かいに座っているロレは、隣の人と談笑していて、こっちには気づいていない。
(早く気づいて…)
でも ___ 次の瞬間。
その男が、笑いながら首筋に視線を落とし、手を近づけてきたとき。
「やめろ」
鋭い声が落ちた。
(……!)
空気が一瞬凍りつく。
顔を上げると、ロレが立ち上がってこちらに歩いてきていた。
今まで見たことがないくらい冷たい目をしていて、
その視線は、その男の手に一直線だった。
「……やめろよ。今すぐ」
「え、いやローレンくん、これはその……冗談というかね?」
「冗談で人の恋人にベタベタ触るなよ」
低い声が部屋に響いた。
他の社員たちが気まずそうに視線を逸らす。
ロレは俺の腕をそっと取って、自分の後ろにかばうように立った。
「……手、どけろ。」
男はしばらく黙っていたけど、やがて何も言えず、ゆっくりと手を引っ込めた。
空気は重く、笑い声もすっかり消えていた。
「〇〇、行こう」
ロレは俺を連れて、静かにその場をあとにした。
lr視点
人気のない夜道を並んで歩きながら、俺は感情を押し殺していた。
(あいつ、何を考えてやがる)
今も、〇〇の太ももに触れていた手の位置を思い出すたび、 喉の奥から怒りがこみ上げてくる。
横を見ると、〇〇はうつむいて、何も言わない。
俺が掴んでる腕と肩が少し震えてるのを見て、怒りが少しだけ悲しみに変わった。
(……怖かったよな)
立ち止まって、そっと肩に手を置いた。
「〇〇」
「……ん」
「ごめん。俺、すぐ気づいてやれなくて」
「……ううん、助けてくれてありがとう、」
〇〇は小さな声でそう言った。
以上です。
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