『おっはよーマイキー!ケンちん!』
「シグレー、おっはよー…」
「珍しいな、シグレが寝起き良いとか」
ふぅ、と小さくため息を吐くケンちんに私はこう言う。
『今日、楽しい夢見たんだよね!』
attention
本編と内容全然違います。
*死亡キャラがいない、主要キャラがいない等
ヒロイン痛い目にあいがち。苦手な方はブラウザバックお願いします。
『…ん、るさいな…』
ピピ…
わずか2音しか鳴らされない可哀想な目覚まし時計。昨日まで隣にいたはずの可哀想なクマのぬいぐるみ。
『……朝だぁ……』
起き上がり、そして
寝る。
***
『もー、分かってないなあケンちん。寝るって言うのはね、二度寝が主役なんだよ』
「ったく、知らねーよ。こっちは毎朝起こしてやってんだろ」
『…それは感謝してます』
遅刻2日目。
眠気と戦いながらも外に出る。
「シグレは毎回ケンちんに起こされてるよねー。たまには俺を見習わないと」
『あれ、ケンちんっていっつもマイキーの家行ってから私の家来てるんじゃないの?』
「……何言ってんの。寝ぼけてんの」
『あれ?気のせいか』
マイキーとケンちん、私。三人で歩く時間は少し…いや、すんごく気に入ってる。まあ、この後学校は行くんだけど。
『ていうかね!今日友達ができる夢見て…』
ふと前を向く。
と、その時。
「引けねーんだよ!!」
中学生くらいだろうか。突然叫ぶ声が聞こえたものだから、思わず肩が上がる。…声、でか。
「…ちょっと行ってみようぜ」
声を辿ると、大勢の人…いや、客のような人だかりが出来ていた。
階段に座り、まるで何かを応援するような…いや、応援してるんだ。
『…なに、これ。』
人々の視線を辿ると、顔中傷まみれな…痛そうな、金髪の少年がふらつきながらも立っていた。
相手は、キヨマサ。東卍にも入ってたような…
『…止めないと』
そういう私の声にケンちんが小さく頷いた。
「キヨマサー、客が引いてんぞー」
視線が一気にこちらに向いた。まだ慣れないし、少し恥ずかしい。これに関しては一生慣れない気がする。
「お疲れ様です、総長!」
…あれ?
「お疲れさまです。…っ!!」
キヨマサが軽く頭を下げた瞬間、ケンちんがキヨマサのお腹を蹴った。
…なんか、知ってる。
「お前、名前は?」
そして、マイキーが金髪の少年に名前を聞く。
私これ、知ってる。
金髪の少年、私の夢にも出てきた。
『花垣…花垣武道』
これ、夢と全く同じだ____
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