湊side
…湊…か
…俺にはもう関係ない。その名前はあいつにあげたんだから
…でも代わりに貰った名前のせいで…こんなことになったんだろう
…なあ?そうだろ…?黒音…
フウリン「黒音様からお話は伺っています。なんともまぁ…哀れですね」
…黙ってくれ、俺は…ただあいつを助けたかっただけだ
フウリン「ですが…あなたは罪人であることには変わりありません」
フウリン「ね?そうでしょう?指名手配中の放火殺人魔さん」
…そこまで聞いてるのか
湊「…だったら…何?お前に関係ないでしょ?」
フウリン「えぇ、関係ありません。でも少なくとも1人の人生には関わっています」
…それを言えばお前の方がヤバいと思うけど
…彼女はスッと表情を無に変える
フウリン「…お話はやめましょう。もう少しで毒ガスがこのトンネル内に充満します」
フウリン「それでは…さようなら。」
それだけ言い残すと彼女はどこかへ行ってしまった
…ガスマスク持っててよかった
俺はガスマスクを付ける
湊「う゛っ…!?」
苦しい…
苦しい…
痛い痛い痛い…!!!!
なんで…なんで…付けてるだろ!?なんでだよ!?
彼女の声が脳内に響く
くっついて離れない呪い
「…あぁ…そうさ…」
「…俺は不幸だよ…不幸だったんだよ…不幸だって笑ってくれよ…」
…誰にも聞こえない言葉をただ呟いた
「クロネさん!」
…俺の助手をしてくれたピンク髪の女の子を思い出した
彼女は間違いなく俺を慕ってくれていた
俺も彼女を慕ってた
…神様…
お願いします
どうか…
…あぁ…
…苦しい…な…
フウリンside
私は彼が死んだであろう時間に向かった
…ガスマスクに毒を仕込むことで毒を内に広げ外に出さない
…中々上手くいった。気持ちいいぐらいに
私の後ろから彼の声が聞こえてきた
フウリン「そのようです。3人も無事ラビ様のゲームに進みましたし」
知愛「そう…ならよかった!」
子供みたいな笑みを彼は浮かべた
…何だかんだ言って…彼は子供だ。ずっと…
知愛「うーん…暇だし俺も乱入してこようかなぁ」
フウリン「…乱入するのはルール違反では?」
…確かタイ様がリヴ様のゲームに乱入して死ぬほど怒られたとかで付けられたらしいけど
…あの拷問大好き女さんを怒らせたら…ただでは済まない
知愛「俺だからいーの!というかフウリンのプログラムキツすぎない?」
フウリン「そういうプログラムなので」
知愛「ハァ……まぁとりあえず…」
桃葉side
…開かない
開かない
開かない
…なんで…なんで…?
嫌だ…嫌だ…クロネさん…梓さん…!!!
霊「…開かない?」
桃葉「…はい」
霊「…そっ…か」
彼は両手で顔を隠した
…涙がこぼれている
霊「…梓姉…お姉ちゃん…」
霊「置いていかないでよぉ…」
…強い子だと思っていた
…でもそんなことない。誰だって人が死んだら辛い
…私だってそうだ
???「…君達…そこの扉から出てきたよね?」
後ろから声をかけられる
…びっくりした
彼女はというと…びっくりするわけでもなく私達が入ってきた扉を指差していた
???2「ちょ…突然話しかけられたらびっくりするでしょう…この人達が…」
???「え~だって…この部屋って見たとこ僕達しかいないじゃん?だから協力しないと」
…私は周りを見渡す
…本当だ。私達以外誰もいない
???「まあとにかく自己紹介自己紹介!」
桃葉「…先に名乗ってください…あなた達は…?」
私がそう言うと彼女達はびっくりしたように目を見開き…
千兎「自分…千兎(せんと)っす。よろしくです」
???「千兎君や…ここはレディーファーストというものをだね…」
千兎「そんなんもんねぇですよ。自己紹介どうぞ」
???「ふぃ~…えっと…」
彼女は少し考えてからこう言った
彼女はそう言って微笑んだ
綺麗な黒髪と吸い込まれそうな赤目だった
???「…やあ」
???「また会ったね」
???「…え?僕は誰かって?」
???「…まぁすぐ分かるからさ。今は秘密ってことにしてくれない?」
???「…ありがと。優しいね」
???「…何かごちゃごちゃ話したら分かりづらいでしょ?」
???「だから1つだけ…」
完 「おおかみさま」に続く
はいこんにちはああああ!!絶賛春休みもう少しで終わることに絶望中の主です!!
…湊と黒音の関係性とか…その他諸々は考察するのは難しいと思います。前回も言いましたが
ソモソモコウサツシテクレルカミサマナンテイナi…
…ハイ、マァ…完結しました…次は続編っすよ…()
勉強の合間に頑張って書いていきます……参加型優先で…
…はい!!それではおつせと!!!
コメント
10件
第1章完結お疲れ様です! もうなんか情報が拾えていないのと脳みそが足りないのとで私は考察できないので辞めておきます😭
わ…最高でした…😇👍️🙏 続編楽しみすぎる👍️👍️ 頑張れ〜!!!
頑張るのじゃ…(?) 続編楽しみだにゃぁぁぁぁぁぁ!!!!