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死ネタ注意
空白が空いても全部みてね(?)
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漫画や小説、物語の世界では、恋人が死んだ時その死を乗り越えて自分の道を切り開き進んでゆくのだろう。
でも俺はそんなことできない
俺の道はなつがいないと途絶えてしまうから
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信じたくなかったというか
信じられなかった。信じられるはずもなかった
奇麗な花に囲まれた顔は少し口が空いていて目を瞑って
下腹部で手を組んで
今にも喋りだしそうな顔をしていて、
でも
気付いたら骨になって帰ってきて
ただ、ぼんやり、まったく、実感がなくて、この小さな壺の中にいるなんて、想像すらあまりできなくて
信じることのできない。どうしようもない現実がただ眼の前に映るだけだった。
葬式が終わって家に帰る足はどこかふわふわしていて、なのに体はどこか重くて、
家になつがいない
なつがいない家に帰る意味なんてあるのだろうか
頭がふわふわして回らない
なんだか夢を見ているようだ。
帰ったら元気ななつがいるのかもしれない
ただいまって言ったら『おかえり』って行ってくれるかもしれない
なんて。あるわけないのに
ふわふわしたゆめを抱きながら家へ帰った
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ガチャッ
📢)ただいま、
返事が返ってこない。
返ってくるわけも無いんだが、
ドサッ
乱暴に鞄を床に投げ捨てて真っ暗な廊下を通り、電気がつけっぱなしのリビングへ入って、 黒いジャケットを脱ぎ捨てて
そのままどかっとソファに座り込んだ
正直ジャケットを脱ぐだけじゃなく全身着替えてダル着になりたい所だが
一度降ろしてしまった腰は重くて上がる気配もなかった
ぼーっと天井の一点を眺める
端から見たら何も考えて無さそうに見えるのだろう
でも実際はそんなこと無くて、色んなことが頭をぐるぐる回っている
なつの部屋どうしよう。とか
遺書とかあるのかなー。とか
ゲーム機や大切にしていたフィギュア、
パソコン等の処分、とか
これから俺どうしよう。とか
大きく分ければ少ないのかもしれない
いや、多いのかも
📢)つかれた…
何分経ったのかいまいちわからない
夜も遅いしもう寝てしまおうか、
考えるのは明日にしてもう今日は着替えて寝よう。
さっきは上がりそうもなかった重い腰を上げて寝室へ向かう
ダル着に着替えないとなつに怒られるか…
いっつも
🍍)おい、そのまま寝んなよ?
ゞ)洗濯系全部俺やってんだからちょっとは協力せんかいッ
アイロンかけるのめんどいんだから、
だったっけ
なつがいなくなった今
シワになるとか、もうどうでもいいけど、
俺はいつものように無造作に置いてあるトレーナーに手を伸ばした。
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ボフッ
📢)っはぁ゛〜〜〜ッ
ベッドに倒れ込んだ瞬間力が全部抜けて情けない声が出る
布団に入った瞬間もやもやしてた頭が一瞬、クリアになった
📢)葬式って意外と大変なもんだなぁ〜
能天気にもほどがあるだろ、
自分で言っときながら心の中でツッコむ
📢)明日は…遺品整理と…あと………
明日やることを簡単に口で唱えて確認する
📢)意外とやること多い…?
唱えれば唱えるほど増えていく”やる事”は沈みきった俺の心を更に沈めた。
📢)…だるい。寝よ
これ以上考えたくない
めんどくさいし
こんな事思っちゃいけないだろうけど
なつだったら俺より先に
🍍)は?くそだるいやんけ
ゞ)やりたくないんだけど。だいたい何で俺が…
とか言って俺が鎮めるパターンかな
もうそんな話できないのか
なつと同棲する時に買った灰色のダブルベッドは いつもより広く、冷たく感じた
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🍍)いるまーはよ起きろよ
ゞ)いるま起きないとちゅーすんぞ?
📢)んん゛…して…
🍍)はぁーい
チュッ
🍍)ほら、おきてー俺もう行っちゃうよ
📢)いくな…(グイッ
🍍)わっ、ちょ。近ッ
チュックチュ
🍍)んむっ
📢)なつッ…
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🍍)っどうしたのいるま、
唇腫れてきたし…キスしすぎな?
📢)なぁなつ…これって夢?
🍍)…なんで?
📢)なつはだって、
📢)…居なくなったじゃん
🍍)…さあね、
寝起きで目が少しぼやけててなつの表情ははっきりと見えなかったが、どこか寂しそうな顔をしていた。
なつは死んだんじゃないのか?
やっぱ夢か?
🍍)〜〜♪(鼻歌
ゞ)んむ、、なん?
📢)触れる…んか、、相変わらず柔けぇ顔
🍍)ひゃなふぇ、
ちゅっ
🍍)ん…///
キスした時の顔の赤らめ方も、声の漏れる音も、ほんの少し戸惑うところも、唇の感触も、
全部なつで、
夢だとは思えないほど現実味があって、
📢)どっちなんだよ、
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ねりむですどうも✋
この先の展開迷ってる
たぶん2ー3話くらいで完結します。