「ちょ、ニキ!!やめろや!」
「五月蝿い」
彼は、猫みたいだ。
触れても僕の手をひっぱたいてどこかに行ってしまうから。でも僕が離れても淋しがりな彼はすぐ隣に戻ってくる。そんな彼が大好きで大嫌い。
今の自分は怒っているはずなのに、彼に愛しさを感じるのはおかしいのだろうか。
手足をバタつかせて抵抗する彼を無理矢理ベッドに組み敷いてみたけど、何をしようか?
ただセックスするだけじゃつまんないから、麻薬でも吸わせて中毒にしてみようか?
彼の悶える所を想像するだけで僕の肉棒は首をもたげていく。
「…。」
「ぇあ…?」
彼の喉元目掛けて手を添えた。死を目前にして青ざめるボビーが可愛い。
「は…はぁっ、ゃ、め!」
無言で首を絞めた途端、押し倒された時よりも蹴りが強くなった。
少し顔をしかめたが、気にせずに力を込める。
彼の顔は段々酸素不足により紅く染まっていった。まだ、殴ろうとしてるけど力は全くと言って入ってはいない。目が虚ろになり意味のない言葉しか吐かない機械に成り果てている。はくはくと開いたままの口に舌を入れて垂れた唾液を舐めていく。
ふと、だんだん彼の陰茎が勃起していくのをを一瞥した。
首を絞められただけで勃っちゃうなんて、とんだ淫乱だね。
白目を剥く瞳はもう、何も写さなかった。
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